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2004.06
第9回 リウマチについて

慢性関節リウマチの患者数?
http://www.nrat.or.jp/
日本リウマチ友の会によりますと、日本の慢性関節リウマチの患者数は70万といわれ、その男女比は圧倒的に女性が多く、年齢としては70歳以上が増えているものの、診断された年齢は、働き盛りが多いとの事です。
慢性関節リウマチというとお年寄りの病気と思われがちですが、上記のように実際には働き盛りの年齢での発病が多く、家事や仕事に
多忙な年代だけに、患者さんの悩みも大きい
のが現状のようです。
そこで今回は、慢性関節リウマチの治療に関連するサイトをご紹介しましょう。



リウマチe−ネット
http://www.riumachi.jp/top.html



このサイトは、「リウマチ生活応援サイト」という名のとおり、患者の方に関節痛や原因治療の説明、生活の知恵、医療保障と福祉制度、等の情報を提供しているサイトです。
その中のコンテンツで「RAクロニクル」と
題して、埼玉医科大学総合医療センターの竹内勤教授がRA治療の変遷をNSAID中心の1970年代の治療からDMARD中心の現在の治療までを分かりやすく説明しておられます。

一般の患者様向けのコンテンツですが、変わりゆくリウマチの治療について理解する事ができると思います。


日病薬企画の「BS病薬アワー」でも、2003年9月15日放送分に「リウマチ性疾患治療薬の展望」と題して竹内 勤教授の放送内容のPDFファイルがあり、読む事ができます。

http://medical.radionikkei.jp/Jshp/menu/2003.html



リウマチ・関節炎情報センター
http://www.rdic.gr.jp/index.html
RDIC(リウマチ・関節炎情報センター)は、「リウマチ・関節炎に関する認知と理解を深めるため、マスメディア(媒体)をはじめオピニオンリーダーの方々へ正しい専門情報を提供、それにより側面から患者さんの治療、および知識向上をサポートすることが目的です。」となっています。



このサイトのRDICオンラインセミナーというコーナーでは、2003年12月13日に東京大手町・サンケイプラザで開催されたRDIC第1回リウマチ講演会をオンラインで閲覧することができ、ついつい聞き入ってしまいます。
●基調講演(1)
齋藤輝信先生「患者調査からみたリウマチ治療の現状と問題点」
前東京女子医科大学付属膠原病リウマチ痛風センター教授、東京北部病院院長
●基調講演(2)
竹内 勤先生「生物学的製剤でリウマチの薬物治療はどう変わる」
埼玉医科大学総合医療センター第2内科教授

またRDICニュースというコーナーでは、リウマチ・関節炎に関する多くの講演が掲載されています。その中でも私は、
東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター所長 鎌谷直之先生の
〜オーダーメイド医療とゲノム創薬〜
(第7回 RDICメディアセミナーから)
とか、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座教授 江口勝美先生の
関節リウマチの新規治療法とその問題点 〜TNFα療法を中心として〜 というコンテンツがおすすめです。



眞弓の庭
http://plaza.rakuten.co.jp/mayrobinson/6000
患者さんのサイトを一つご紹介しましょう。
彼女は、カリフォルニア州都のサクラメントに1989年から住んでおられ、「忘れないうちに、リウマチの経過、薬、手術のことなどを書いておこうと思い立ち、このページ作成にいたりました。
結果から先に申しますと、もう、普通の健常者と変わらぬ生活をしています。」

とご自身で書かれておられるように、30年来のリウマチ患者さんです。





大学の3年から4年になろうとする時期、リウマチと診断されてから、シオゾール、ステロイド、足首人工関節置換手術、MTX、そして日本ではまだ未発売のエンブレルの注射等の治療を現在されておられます。
その中で、2度の出産をされ現在に至るまでの経過を日記風に書いておられます。
リウマチという疾患について、少しでも理解を深めることができるのでは、と思います。そしてリウマチという大変な病気に打ち勝っておられるのが強く伝わってきます。彼女が住んでいるカリフォルニアの青い空のような気持ちにさせてくれるサイトでもあります。