52通りのエンディングテーマ TOP


52通りのエンディングテーマ


〜 第20回 〜 2002.02.15 Fri

「 キャンセル 」


←第19回 第21回→




恋の待ち時間

あなたはどんなふうに過ごしていますか?



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。

金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?

え〜ここでは、日常に起こる小さなエピソードから、
様々な気持ちを切り取って、
わたくしが選ぶ音楽と一緒に お届けいたします。

ここで、忘れかけていた何かを少しだけ
思い出してみてください。


今日のシーンは、「キャンセル」

そして エンディングテーマは?・・・

どうぞ、お楽しみに。







(携帯電話のベル(3コール))


「はい。うんうん」
「・・・あ、そっかぁ〜」
「うん。わかった」


またデートのキャンセルの電話だった。

べつに彼が悪いわけではない。
仕事なんだから 仕方がない。

私は自分に言い聞かせた。


そして、ものわかりのいい女を演じる。


ほんとはちっとも
ものわかりなんてよくないのに。。。



*** Roberta Flack & Donny Hathaway 「 Where Is The Love 」***


*** Bonnie Pink 「 Take Me In 」***



「しょうがないよね。。。」


電話を切ったあと、窓の外を見ながら、
独りつぶやいた。

この頃、仕事の都合で
よくデートをキャンセルされてしまう。

悲しいやら、腹立たしいやら。

いったいみんなはこの気持ちと
どう向き合っているんだろう。


ときどき、彼に思いっきり感情をぶつけている
おんな友だちを見ると、うらやましくなる。

だけど、私には、そこまで強く言えない。


たまには言ってみようかな〜。


「またキャンセルなのぉ?」
「いったい何度やったら気が済むのよ」
「今度からキャンセル料いただくからね!」


・・・なんて。(笑)

私は とりとめのないことを、
ついつい考えていた。


友だちからのキャンセルには、
すぐに頭を切り替えられるのにな〜。

彼からのキャンセルには、
いっつもグズグズしてしまう自分がいる。

情けない。。。


でもこんなことでもなければ、
自分の情けなさも見えてこなかったかもしれない。

そう思うことで、
私は自分の気持ちを切り替えた。




「ちょっと出かけてみよう」


(街のざわめき)


私は、何をするでもなく、街を散歩した。


「映画でも観ようかな〜」
「それとも、久しぶりに本でも読もうかな〜」
「あ、そういえば、買いたい服があったんだ〜」


私は、いつの間にか、
恋の待ち時間を楽しんでいた。



*** Take6 「 I L-O-V-E U 」***







いかがでしたでしょうか。


お届けした曲は、

Roberta Flack & Donny Hathaway で 「 Where Is The Love 」
Bonnie Pink で 「 Take Me In 」

そして、エンディングテーマは、

Take6 で 「 I L-O-V-E U 」

3曲 お送りしました。


今日は「キャンセル」ということで、
デートをキャンセルをされた女の子が登場したんですけれども。
「でもさぁ〜。仕事だったらしょうがないじゃ〜ん」
な〜んていうのは、(笑) やっぱり、
私もものわかりのいい女なの かなぁ。(笑)

でもやっぱり自分も、ほんとにこう、どっちかというとこう
仕事〜 してる男の人たちと変わらない勢いで、
ずっとやっぱり仕事をだい 大事にっていうか、
仕事優先の(笑) 日々、だったので若い頃からずっと。
私はね割と〜、ほんとに、なんていうのかしら、
「ま しょうがないな」って、
思えてしまうところがあるんですけど。

ま でも、私は、そう「仕事だからしょうがないよね」(笑)
って思えるからって、周りの人たちもみんな逆の立場んなって
そう思ってもらえるかどうかはほら、まぁ別の話なんですけど。
でも、そうっかやっぱり そうは言ってても約束は約束だもんな〜
っていうのはね、やっぱりねいろいろ、反省することも
たくさん今まで(笑) あたしもあるんですけど。

でも、あたしはねぇ、その、この 今日のお話〜から、
ちょっと離れるかもしれないけど、
その キャンセルされて、ドタ ドタキャンされて、
なんか機嫌が悪くなるというよりも、
そのポッカリ空いた時間を、つか 有効に使うのが
割と苦手なタイプかもしれない。(笑)

なんだかこう、ほら、そういうふうに「ポコン」と、
空いた時間を上手に使える人たちって
いるじゃないですか。ほんとに自分らしく。
「あ じゃあ、行ってみたかったあそこの美術館に行ってみよう」とか、
「あ じゃあ今日はうちで何か、あの〜 やりたかったあれをやろう」とか、
なんかねそういうときに、「ポコッ」と空いてしまった時間って
こう、なんかね上手くこう使い こなせなくて。

それで〜、街へ〜出かけているときなんかも、
誰も私のことなんか、そんな、あの 知ってはいないのに、
なんかこう、キャンセルされた、かわいそうな感じ
っていうふうに見られんのはやだな みたいなね。(笑)
そういうのってのは若い頃ありましたよね。
やっぱり妙にね、なんかてきぱき あっちこっち行くんですけど、
なんか 気持ちも 特に入ってないし、
徒労に終わるみたいなね。(笑)

なんか今日もほんとに、なんか自分の、かつての、
なんか苦い想い出とかも(笑)思い出しながら、(笑)
あの 読んでたんですけど。

まぁほんとに、あの、「ポコン」と空いた有効な時間をね、
上手く、なんか自分らしく つか 使えるようになると、
いっちょまえの女だなと思って、
私もまだまだだなと思っています。(笑)


え〜さてこの番組では、みなさんからの
とっておきな 素敵なシーンもお待ちしています。
いただいたメッセージをもとに、
その素敵なシーンにぴったりの
エンディングテーマをわたくし今井美樹が選んで、
みなさんにお届けいたします。
番組への感想、ご意見なども、お待ちしています。
どんどん送ってください。

宛先は、郵便番号102の8080 TOKYO FM
今井美樹 52通りのエンディングテーマの係まで。
FAXは 東京03−3221−1800
東京03−3221の1800番まで
どんどん 送ってください。


52通りのエンディングテーマ
選曲・ナレーションは 今井美樹
構成 ひらかわみえこ(※)で お送りしました。


それではまた来週。
今井美樹でした。
じゃあね〜♪ バィバ〜ィ♪。。。







DAIHATSU フライデーナイト・スペシャル
今井美樹Produce 52通りのエンディングテーマ
「 Goodが、ギュッと。」のダイハツがお送りしました。



(※) 申し訳ありません。漢字を存じません。
PAGE TOP