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52通りのエンディングテーマ


〜 第29回 〜 2002.04.19 Fri

「 春の散歩 」


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日本の春の美しさ

楽しんでますか?



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。

金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?

え〜ここでは、日常に起こる小さなエピソードから、
様々な気持ちを切り取って、
あたくしが選ぶ音楽と一緒に
みなさんに お届けいたします。

ここで、忘れていた何かを少しだけ
思い出してみてください。


今日のシーンは、「春の散歩」

そして エンディングテーマは・・・

どうぞ、お楽しみに♪







(遠くに聞こえる乗船場の案内放送)


「ねぇ! あれ乗ってみな〜い?」


休日の午後、彼と私が
散歩の途中で見つけた、水上バス。

乗り場の近くまで行くと、
ちょうど出発寸前だった。

行く先を確認する間もなく、私たちは、
次に停まる場所までの切符を 慌てて買う。

二人が飛び乗ると、水上バスは、
間もなく 走り出した。



*** Michael Franks 「 The Lady Wants To Know 」***


*** ゴンザレス三上 「 Telegraph Of Love 」***



「ねぇ! せっかくだからあっち行ってみようよ」


一旦、屋内の椅子でくつろいだ私たちは、
デッキへと移動した。


太陽の光に照らされて、
キラキラ光る 水辺。

見上げた空に
ぽっかりと浮かんだ雲。

さっきまで散歩をしていた場所は、
はるか遠くになって、
私たちを乗せた水上バスは、
勢いよく、白い波しぶきを立て、
どんどん前に進む。

彼と私は、手をつないだまま、
心地よい揺れを、二人で感じていた。

彼は、もう片方の手に持った、
缶ビールの残りを飲み干す。

私は、やわらかい光と、
少し冷たい風を、身体全身で浴びる。


「はぁ〜っ。。。気持ちい♪」


時おりやって来る海鳥たちも、
楽しそうに水辺を飛んでいた。



しばらくすると、船内アナウンスが、
次に停まる場所を告げている。

名前はよく聞き取れなかったけど、
どこかの日本庭園に停まるらしい。




(家族連れの話し声と歩く足音)


「なんだか落ち着くねぇ♪」


水上バスを降りた私たちがしばらく歩くと、
目の前には、物静かな庭園が広がっていた。

梅や桜、ツツジや松の木。
ところどころに置かれた、大きな庭石。

手入れの行き届いた庭の向こうには、
数寄屋造りの家が見えた。


由緒正しい日本の家。
そんなたたずまいのお茶屋で、
私たちは、抹茶を注文する。

やがて運ばれてきた器を、両手で抱えながら、
ゆっくりと 抹茶をいただいた。



窓から見た美しい庭景色。

この日本情緒あふれる春の風景を、
二人は、同じ時、同じ場所で、
静かに心に刻んだ。



*** Kenny Ronkin 「 Puzzle of Hearts 」***







いかがでしたでしょうか。


お届けした曲は、

Michael Franks で 「 The Lady Wants To Know 」
ゴンザレス三上さん で 「 Telegraph Of Love 」

そして エンディングテーマは、

Kenny Ronkin で 「 Puzzle of Hearts 」

3曲 お送りしました。


今日は「春の散歩」というシーンを お送りしましたけれども。
この季節ほんっっとに、あの〜、お散歩ごころに、
火がつくというかムクムクと、目覚め始める、季節ですよね〜。
あの〜、花粉症。。。(笑)でひどい目に 遭ってる私は、(笑)
なかなかそうは言っても、その安心して、
満喫できるっていうことではなかったりするんですがまぁ、
でも、さすがにね、一番ひどかったあの、ちょっと前までよりかは
ずいぶん、あの花粉も、少し、量が 減ってきているのか、
ずいぶん収まってはいるとは思うんですけどもでも、
なかなかこう、あなどれない、やっぱりこう、マスク 姿で、
春の散歩してもイマイチ って感じが(笑)するんですけど

でも、でも本当に、やっぱりこう、これから、
やっぱり春っていうのはほら、季節が始まるっていうかなにか、
「これからスタート」っていう 気持ちがすごくするじゃないですか。
特に日本〜 は、なんでもほら春から、新年度が全部始まるから、
学校も何もかも。すごくそういう意味では、
こう「目覚める」っていう感じで、こういうときにやっぱり
外に向けて気持ちが、広がっていくっていうのはす〜ごく、
気持ちのいいことですよね。

で〜、若いときっていうのは なかなかそんな、
なんかもう「当たり前〜!」なことって
「べつに今しなくてもいいじゃん」みたいなのが(笑)
結構あったりしたん、ところがあるんですけど でも、
やっぱりこうやって年齢をね重ねていくと、こう当たり前にある、
こう風景みたいなものの素晴らしさをすごく感じたり、
日本人として、日本 の 美しさとか 本当に、梅とか桜とか、
それこそ、あの〜、桜のね 花が散っても、
葉桜んなってからもまたすごく美しかったりするし。

なんか、特別な、あの〜、
「ザッツ・日本庭園」みたいなとこ行かなくても、
なんかこう見渡すと、日本の良さってすごく、あったり、
するな〜っていうのすごく感じます。
ちょっとしたお散歩でもそういうの感じるし。
だけど敢えて、今日みたいに、水上バスとかで、
ちょっと普段行かないところに足を伸ばして、
それで、美しいその 手入れをされた? 本当にこう、
計算され尽くした美しい、え〜、自然の、
なんていうのエネルギーを感じるっていうのは、
なんか すごく大人っぽい、あの〜、遊びだな〜と思って、
結構私あこがれていたりするんです。

なかなかね、え〜、時間がなかったりするけど、
うん「あたしも水上バス乗ってみようかな〜♪」
なんて今日思ってしまいました。


え〜さてこの番組では、みなさんからの
とっておきの素敵なシーンも お待ちしています。
いただいたメッセージをもとに、
その素敵なシーンにぴったりの
エンディングテーマをわたくし今井美樹が選んで
みなさんに お届けいたします。
え〜番組への感想ご意見なども待ってます。
どんどん送ってください。

あ そういえば、ほら5月は、
母の日もあったりするの ので、
え〜ちょっとした、「母の想い出」とかね。
「母の日の想い出」とか、そんなのあったらぜひ、
え〜 送ってください。なんか、ストーリーにしたいな♪
と思っています♪

宛先は、郵便番号102の8080 TOKYO FM
今井美樹 52通りのエンディングテーマの係まで。
FAXは 東京03−3221−1800
東京03−3221の1800番まで
どんどん 送ってください。


52通りのエンディングテーマ
選曲・ナレーションは 今井美樹
構成 ひらかわみえこ(※)でお送りしました。


それでは、また来週。
今井美樹でした。
じゃあね♪ バィバ〜ィ♪。。。



(※) 申し訳ありません。漢字を存じません。
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