52通りのエンディングテーマ
〜 第32回 〜 2002.05.10 Fri
「 母の日 」
大切な人への、ありがとう
ちゃんと伝えてますか?
DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。
金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?
え〜ここでは、日常のなにげない風景や、
大切な人との語らいなど、いろんなシーンで感じる
いろんな気持ちを切り取って、
あたくしが選ぶ音楽と一緒に
みなさんに お届けいたします。
ここで、忘れていた何かを少しだけ
思い出してみてください。
今日のシーンは、「母の日」
そして エンディングテーマは・・・
どうぞ、お楽しみに♪
(お店のざわめき)
「えっと〜、これと これでお願いします」
仕事からの帰り道、
偶然通りかかったお花屋さん。
あたしは忘れそうになっていた
母の日を急に思い出した。
あまり派手すぎない、小さいけどかわいい。
そんなイメージのお花を選んで、
東京から、遠く離れた実家の母に送った。
*** Filippa Giordano 「 Ave Maria 」***
母の日が近づくと、私はなんとなく、
あの日の母の笑顔を思い出す。
東京で働き始めて、5年ほど過ぎた春。
私は当時働いていた会社を辞めた。
それと同じ頃、なぜだか、彼とも別れた。
まるでよくあるドラマみたいに、
私は仕事も恋も、いっぺんになくした。
仕事に対する想い。彼に対する想い。
うまく消化できないいろんな気持ちを抱えたまま、
持て余した時間と心を埋めるために、
実家へしばらく帰った。
*** Eddi Reader 「 Wolves 」***
「ただいま」
久しぶりに東京から帰った私を、
「おかえりなさい」
と、いつもと変わらない声と
笑顔で迎えてくれた母。
遠い昔、学校から帰ってくると、
よくキッチンのほうから聞こえてきたあの声だった。
帰った夜の食卓には、
大げさなご馳走など何ひとつなかったけれど、
昔よく食べた普通のおかずがいくつも並んでいた。
そのさりげなく用意された
私の居場所に、ほっとした。
「明日からしばらく帰るから」
突然電話して実家に帰った私に、
母は何も聞かなかった。
ただただ、昔懐かしい母の作る普通のご飯を食べて、
あたしはのんびり過ごした。
(玄関の引き戸を閉める音)
2週間後、東京へ戻る日。
「じゃまたね」
そう言う私に、
「いってらっしゃい」
まるで娘を学校へ送り出してくれるような
いつもの調子で、笑顔をくれた母。
送り出してくれた母の笑顔を見ながら、
「また大切な人ができたら、
あんな笑顔で、その人を元気にしてあげよう」
私は、そんなことを思った。
*** 今井美樹 「 微笑みのひと 」***
いかがでしたでしょうか。
お届けした曲は、
Filippa Giordano で 「 Ave Maria 」
Eddi Reader で 「 Wolves 」
そして、エンディングテーマは、
え〜5月9日昨日ですね、発売になっ なりました
わたくし今井美樹のニューシングル
「 微笑みのひと 」
以上3曲 聴いていただきました。
え〜今日は、奈良県の「イシダショウコ」さんから、
母の日のメッセージと共に、
エンディング曲のリクエストもいただきました。
どうもありがとうございました〜。
え〜今週末は、母の日ですねぇ。みなさん、
なにやらこう 母の日の計画とかなさって、え〜 いますか?
え〜と〜、なんか「お誕生日」とかそういうのっていうのはやっぱり、
なんていうのかしら、結構盛り上がって、
「あぁ、お母さんのお父さんの誕生日だわ。
なんとか、今年はこうしようかな〜」とか ねぇ、
「なんかしなきゃ」なんて思いつつ、
そうは言っても(笑)、こうやって遠く離れていたりすると、
ついついこう電話で済ましちゃったりとか、
なんかそういうことにもなりがちなんですけど。
「母の日」、「父の日」っていうのは、(笑)
ほんとになんか、こう〜、バレンタインに近い、
デパート商戦にのせられる感じの(笑)、
感じで、つい〜忘れてしまうんですよね。
忘れるわけじゃないんですけど、なんとなく〜こう、
やっぱりお誕生日という ときほど、
こうインパクトがあるわけでもない感じがして、
うん〜なんとなく気がついたら過ぎてしまっていた
っていうことが多いんですけども。
でも、そうですね私の場合、あ〜の〜、
結婚してから、やっぱり、家族っていうのが、あの、
「居てあたりまえ」の存在から、
「あぁ〜もうなんてありがたい(笑)存在なんだろう」
っというふうに、(笑) あ〜のやっぱりこう意識が
ずいぶん変わった ところもあって、
あの〜〜母の日にはねぇ、え〜と〜なにげに、
お花を贈ってみたりとか? そういうのはね、
なんかするようになっていましたね。
だけど、なんとなく〜、なんとなく、こう
いまさら照れくさいっていうのもあったりなんか(笑)、しつつ、
でも電話1本入れたりとかっていう感じだったりするんですけど。
でも、やっぱり、あの〜、今日のこのストーリーじゃないけど、
なんか なにげない、あの〜、なんでもないことでも、
直接会って、あの ちょっとした会話ができるとか、
そういうのが もしかしたら一番、お互いに? うれしい、
母の日だったり父の日だったり、
なんかこう「あたしたちの日」っていうか
そういう日だったりするのかな〜って最近は、思います。
え〜とねここにねぇ、え〜と〜〜、(笑)
1枚、え〜 ラジオネーム「美樹ちゃんラブ」さんから、
え〜と〜 お手紙いただいてるんですが、え〜、
「毎年母の日は悩みのひとつなんです。あげないわけにもいかず、
しかし な な 何をあげればいいのかもわからず、花束、エプロン、
ハンカチと毎年かぶらないように工夫していますが、
そろそろアイデアも尽きてきてしまい、(笑) え〜去年の、
お母さんの誕生日若々しいカバンをプレゼントしたんです。
さすがに若々し過ぎたらしく、え〜その日以来、
袋から出したのは見たことがありません。さすがにショックでした」
こういうね(笑) お手紙いただいてるんですけど、
わかる〜(笑)あたしも。もう一生懸命考えて
「これは絶対」なんて思いながら選んだカバンとかね、
使ってるとこ見たことないもんあたしも。(笑)
でもね それはね、若々しすぎたから、
あの〜趣味と合わなくて使わないとかじゃなくて
あたしは思うに、あの〜、娘がね? 一生懸命、
おこずかいをためて買ってくれ くれたプレゼントっていうのは、
もうね、もったいなくて使えないのよ。お母さんたちって。(笑)
大事に大事にこう箱に入れたままとって おいて あったりしてねぇ、
な あたしたちは使ってほしいじゃない? だけどね、
意外と、大切に し過ぎてくれちゃってて、なかなかね実用、
的に使ってもらえないっていうのがあるみたい。
だからきっと、あのすごくね、大切に思って、
くれていると思いますよそのカバンのこと。
もうあの全然、あのがっかりしないでほしいなと思います。
ふふっ。(笑)
え〜、みなさん 今週末素敵な、え〜、なんか、
ほんとに感謝の気持ちいっぱいの母の日、
送ってくださいね♪
え〜さてこの番組では、みなさんからの
とっておきの素敵なシーンもお待ちしています。
いただいたメッセージをもとに、
その素敵なシーンにぴったりの
エンディングテーマをわたくし 今井美樹が選んで、
みなさんに お届けいたします。
番組への感想 ご意見などもお待ちしています。
宛先は、郵便番号102の8080 TOKYO FM
今井美樹 52通りのエンディングテーマの係まで。
FAXは 東京03−3221−1800
東京03−3221の1800番まで
送ってください。
52通りのエンディングテーマ
選曲・ナレーションは 今井美樹
構成 ひらかわみえこ(※)で お送りしました。
それではまた来週。今井美樹でした。
じゃあね〜♪ バィバ〜ィ♪。。。
(※) 申し訳ありません。漢字を存じません。