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52通りのエンディングテーマ


〜 第33回 〜 2002.05.17 Fri

「 喧 嘩 」


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言い過ぎたひとことを後悔してしまうこと

ありませんか?



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。

金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?

え〜ここでは、日常のなにげないシーン、
切ないシーンなど、いろんなシーンで感じる
いろんな気持ちを切り取って、
あたくしが選ぶ音楽と一緒に
みなさんに お届けいたします。

ここで、忘れていた何かを少しだけ
思い出してみてください。


今日のシーンは、「喧嘩」

そして エンディングテーマは・・・

どうぞ お楽しみに。







「あれからどうしてるかな〜」


仕事で疲れ果てて帰った夜、
わずかな月明かりだけが入る部屋の中で、
私は彼のことを考えていた。


あれから1週間。

喧嘩をしたのは初めてじゃない。
だけど、今度は、謝るタイミングを、
見つけられずにいた。



*** High-Posi 「 あと何日 」***



「そんなに嫌だったら会社辞めればいいでしょう」


思わず言ってしまった。

言い過ぎたひとことを、
私はとても後悔していた。


「そこまで言うことないんじゃない?」

彼は、不機嫌なまま、
この部屋から帰っていった。



*** (BGM) Bill Evans Trio 「 My Foolish Heart 」***



今思えば、彼が あんなふうに
仕事の愚痴をこぼすのは珍しかった。

よほど思い悩んでいたのかもしれない。
いつになく弱気な気持ちになっていたのかもしれない。

もっと優しい気持ちで、
彼の心に、近づけばよかった。


あの日 私は私で聞いてほしいことがあったから、
彼の長い仕事の話は、単なる
愚痴にしか聞こえてこなかった。


つきあって1年。

もしかしたら、彼が初めて見せてくれた
弱さだったのかもしれない。


「なんで気づいてあげられなかったんだろう。。。」

「はぁっ。。。」(ため息)

「電話してみようかな?」


私は、しばらく、受話器を見つめた。




(受話器から聞こえる呼び出し音(3コール))


「あっ、あたし。元気にしてる?」


いつもとあまり変わりない声に、
少し ほっとする。

うまく言えるかどうか自信はないけど、
私は素直な気持ちを伝えて、
短めに電話を切った。


「ふぅ〜っ。。。」(ため息)


気が楽になった私は、
ゆっくりと部屋の窓を開けて、
心地よい風を吸ってみる。

そして、月明かりと 夜風を浴びながら、
再び、彼のことを思った。



*** 今井美樹 「 Two Hearts 」***







いかがでしたでしょうか。


お届けした曲は、

High-Posi で 「 あと何日 」
Bill Evans Trio で 「 My Foolish Heart 」

そして エンディングテーマは、

今井美樹 で 「 Two Hearts 」

3曲、お送りしました。


今日は「喧嘩」のシーンをお送りしましたけれども。
喧嘩って〜、切ないっていうか辛いよね。(笑)
ほんとに あの〜、「どぉ〜して喧嘩んなっちゃうのぉ〜?」
みたいな、ことってあるじゃないですか。
べつに、なんかこっちから吹っかけてったわけでもないし
向こうからなんか喧嘩売られたわけでもないのに、
すごくなんか普通に、いろんな話をしていたのに、
なんとなくこう引っ込みが、だんだんつかなくなって、
それで気がついたら売り言葉に買い言葉になっちゃってて。

「しまった。。」っていう、ことを言ってしまったり、
なんかものすごくこう、マシンガンのようにこう、
「ガガガガ」っと言われ(笑)続けて、なんか、
唖然としてるうちに、なんかこう何も言えずに涙だけが
ポロポロとこぼれてきてしまったりとか。

ほ〜んとにねぇ、あの〜、
アクシデントみたいなもんだから喧嘩って。
あの すごい困っちゃう なっていっつも思うんだけどでも、
あたし〜の場合はねぇ、あの〜べつに「根に持つ」って
わけじゃないんですけど(笑)、結構言われたことを おぼ
すごく覚えてるんだよね。ものすごくこう、傷ついたりとか。

でも逆に言うと、妙に冷静にそれを受け止めてて、
「確かに、あなたの言うことは正しい。私はそれが間違っている」
って 思うから何も言えずにこう悔しいけど、こう
「ん〜〜」ってこうなるとか、の 我慢するっていうか
飲み込んで、でもそういうのがこうずーっとこうたまってたまって
ミルフィーユのようにこう層になって(笑)いったりして。

それがこう、いつまでたってもこう忘れられなくって、
こう とっても気になっていることがらになってると、
全然なんかあるとき突然、またなんとなくそういう話になったときに、
相手は全然そのこと覚えてなかったりとかして、(笑)
「だってあのとき言ったじゃないあたしずっと
だからそのあと気にしてたのよ〜」みたいなのが(笑)、
結構あったりするんですよね。

あとはね自分が、つい言ってしまったことも、
もう〜、なんかとってもこう苦いこう、
思い出というか 心の記憶として残ってしまって、
なんか、いつまで経ってもその ことを思い出すとこう、
胃が痛くなるような、なんかそういう思いになったりとかねぇ。

だからほんとにねぇ、もうできるだけ、それこそ、あの、
あたしの歌じゃないですけど、(笑) あの〜〜、
できるだけ笑顔で、あの、「回避する」ってわけじゃないんだけど、
なんていうのかしら、まともに キャッチボール じゃないけど
まともに「パン!」と受けちゃうと
ほんとに喧嘩になっちゃったりするような、
ことを、できるだけ、自分〜〜〜がこう、笑顔の気持ちでこう、
なんとかし なんていうのかな こう飲み込むっていうか、
「そういう、消化の仕方もあるよね」っていう自分〜に
できるだけこう持っていくっていうか、そういう〜、
ふうなことが、少しずつ、できるようんなって(笑)
きたかなと は 思っています。
ちょっと大人になったかなっていう(笑)
気もしないでもないんですけど。

でもね、あの〜、なんだろこう、ためておく?
ことってあんまり、心身共にこういいことじゃないので
不健康なことなので、あんまりこう
「売り言葉に買い言葉」にならないうちに、
気持ちをこう伝えるっていうか、それは〜
すごく大事なことだなぁと、思っています。

ま「喧嘩するほど仲がいい」っていうことも、
実際あったり するし、あの〜、
喧嘩もできないような仲よりも、
喧嘩できる すごく そういう心の距離感で、
大好きな人とはそういう距離感でいたいなとは、
思っているけど、みなさんはいかがでしょうか。


え〜さてこの番組では、みなさんからの
とっておきの素敵なシーンもお待ちしています。
いただいたメッセージをもとに、
その素敵なシーンにぴったりの
エンディングテーマをわたくし今井美樹が選んで、
みなさんに お届けいたします。
番組への感想ご意見などもお待ちしています。
どんどん 送ってください。

宛先は 郵便番号102の8080 TOKYO FM
今井美樹 52通りのエンディングテーマの係まで。
え〜FAXは 東京03−3221−1800
東京03−3221の1800番まで
どんどん 送ってください。


52通りのエンディングテーマ
選曲・ナレーションは 今井美樹
構成 ひらかわみえこ(※)で お送りしました。


え〜今週もこの曲でお別れ いたします。
え〜、こないだ発売になりました
今井美樹のニューシングル「微笑みのひと」。
え〜、みなさんに、ほんとに、微笑みの、
え〜気持ちが、伝わることを、祈っています。

それではまた来週。今井美樹でした。
じゃあね〜♪ バィバィ♪。。。




♪ 今井美樹 「 微笑みのひと 」




(※) 申し訳ありません。漢字を存じません。
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