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52通りのエンディングテーマ


〜 第38回 〜 2002.06.21 Fri

「 父の日 」


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大切な記念日を忘れてしまった

そんな経験、ありませんか?



DeepでSweetな音楽との旅
52通りのエンディングテーマ
こんばんは。今井美樹です。

金曜日のこの時間、あなたは
どこで誰とどんなふうに過ごしていますか?

え〜ここでは、日常のなにげない瞬間に感じる
楽しさ、切なさなど いろんな想いを切り取って、
あたくしが選ぶ音楽と一緒に、
みなさんに お届けいたします。

ここで、忘れていた何かを少しだけ
思い出してみてください。


今日のシーンは、「父の日」

そして エンディングテーマは・・・

どうぞ お楽しみに。







(デパートの店内の賑わい)


「あっ! 忘れてた!」


気になっていたブランドの服を見たくて、
仕事が早く終わった日、
私は近くのデパートを歩いていた。

エスカレーターで目的のフロアへ上がる途中、
なにげなく見かけた紳士服売り場。


通り過ぎてしばらくしたあと、
私はすっかり過ぎてしまった父の日を、
思い出してしまった。



*** Frank Sinatra duet with Natalie Cole 「 They Can't Take That Away From Me 」***


*** Frank Sinatra 「 Wave 」***



「どうしようかな〜。。。」


(ジャズのBGM)


自分の見たかった服は後回しにして、
とりあえず紳士服売り場へ戻ってみた。


「ん〜ん、ネクタイはあんまりする必要ない人だしなぁ〜」

「ポロシャツって感じでもないんだよねぇ〜」

「サングラスっていうほど、お洒落な人でもないし」

「ん〜悩むなぁ」


東京から遠く離れた場所に住む父。
その顔を思い浮かべながら、私はあれこれ考える。


一週間も過ぎてプレゼント贈るのも、
「忘れてましたっ!」って
見え見えな感じしないかなぁ〜。

だったら、父もいちいち期待してないだろうから
今年はやめようかな。

で〜もねぇ〜・・・。

昔プレゼントしたパジャマを、
「ボロボロんなるまで着てたわよ〜」って母親が、
呆れて話してくれたこともあったし。

実は密かに心待ちにしてるのかも。
娘からのプレゼント。

それに今年は5月の母の日、
奮発したものを贈っちゃったしな〜。

やっぱり父に何も贈らないのは、
差がつきすぎるかな〜。


そんなことを思いながら、私はなにげなく、
地下の食料品売り場へと移動した。




(デパートの店内の賑わい)


「あっ、このへんのものにしようかなぁ〜」


私は売り場に並んだ
美味しそうなものを見て回った。


「う〜ん、これも美味しそうだし、お酒もいいかも」

「そういえば、夕食の前にいつも晩酌を楽しんでたっけ」


私は、楽しそうな父の顔を思い浮かべながら、
プレゼントを選んだ。


そして、父の日なんかすっかり忘れていたお詫びに、

「手紙でも添えてみようかな?」

そんなことを、ふと、思った。



*** Frank Sinatra 「 The Very Thought Of You 」***







いかがでしたでしょうか。


お届けした曲は、

「 They Can't Take That Away From Me 」
「 Wave 」

そして エンディングテーマは、

「 The Very Thought Of You 」

以上3曲、Frank Sinatra で お送りしました。


え〜 1曲目〜 は、アルバム『Duets』から、
え〜 Natalie Cole とのデュエットで、お送りしました。


え〜今日のシーンは「父の日」だったんですけれども。
父の日って(笑)、忘れがちなんですよね〜。ほんとに。
あたしも、あの〜、こないだのほら母の日の テーマの時 母の日
「母の日だよね〜」なんて言いながら、「父の日っていつだっけ?」って、
す、あの今日のお話じゃないけど、「過ぎていました」って感じで、(笑)
ほ〜んとにねぇ、もうすっかり忘れ〜 てしまっていたんですけど。
あの〜〜、結構さデパート商戦も父の日に関しては
あんまり力入れてないなっていうとこがあるじゃないですか。
かわいそうなお父さんたちしいたげられちゃって(笑)って感じなんですけど。

あの〜、今回ね、あの〜、Sinatra の曲を3曲 かけさしてもらったのは、
もううちのオヤジがほんとにもう、ジャズが大好きで、
で私〜〜〜〜〜がやっぱり音楽を大好きになったのはやっぱり
そういう オヤジの影響〜が もう 多大なる影響があるんですけども。
Sinatra の良さって 正直あたしあんまりよくわからなかったんですけど、
あの〜、うちのオヤジがね、その、大好きなんですよとにかく Sinatra が。
まぁ、世の お父さん世代、お お お父様方も結構 Sinatra、
好きな方たちすごくいらっしゃるんじゃないかな
っていうのもあって今日選んだんですけど。

あ〜の〜、うちの父はね、その、あたしに たとえば、
そうですね、Oscar Peterson とか Ella Fitzgerald とか、
そういう〜、素晴らしいジャズ の、え〜プレーヤー シンガーを、
まぁ小さいときから教えてくれて、で〜たとえば、彼の アイドルは
Duke Ellington っていう、素晴らしいピアニストがいるんですけど
Duke Ellington だったり、あの〜 するんですよ。

でなぜその、Duke Ellington、え Oscar Peterson、
Ella Fitzgerald、は わかるわけ。
こうすごくスイングしている、ジャズのプレーヤーっていうか、
あの〜ジャズ・ミュージシャンで。
「なんで、Sinatra?」って(笑)思ってたんですけど、
Sinatra もねぇ、スイング〜、スイングしてる曲とかの
Sinatra ってすごくやっぱり素晴らしくって もちろん、
あの〜、バラードもそうなんですけど。

で彼に言わせると、あの〜 うちのオヤジが好きな その
ジャズの人たちってみんな、スイングジャズ らしいんですね。
で〜 彼の時代には、それが ダンスミュージックだったと。
「なるほどね〜」なんて思って、あの〜、
「そうか。なんでもかんでもジャズが好きっていうんじゃなくて彼は、
そういうスイングするものが好きだったんだ」っていうのを改めて、
あの〜、話を聞いて、「なるほどぉ〜!」と思って私妙に感心した、
ことを思い出したんですけど。

なんかねやっぱり私も歳を重ねる〜に〜つれ、Sinatra〜の、
あの〜素晴らしさっていうのすごく感じるようになって。
それで〜、・・・そうそう Sinatra のコンサートがね、
え〜っともう6、7年前かな〜。福岡ドームで、
日本では福岡ドームだけで、やったことがあったんですよ。
え〜とある年の もうほんとクリスマス近くだったんですけど、
クリスマスのプレゼントも兼ねて(笑)、え〜
「オヤジとオフクロを連れて行こう」なんて、
盛り上がっていたんですけど。

オヤジは宮崎から「じゃあ福岡に集合ね」って。
で私はオフクロを連れて、飛行機で、東京から、あの、
「現地に行くから」なんて言ってたんですけど(笑)。
私前の日に、あの あるライブの打ち上げで、
しこたま飲んでしまって、ものすごい二日酔いになっちゃってて。(笑)
「今日はとても行けないから起き上がれないから
お母さん一人で飛行機乗って」なんていう感じだったんですけど。

さすがにそれは〜 やっぱり、申し訳なく、もう本当に、
いつ、いつ上げちゃうかもわからないっていう感じで、
飛行機の中でも袋を片手にもう握り締めっていう状態で、(笑)
やっと福岡までたどり着いて、それで〜あの Sinatra のライブを、
父と母にクリスマスプレゼントで、あの〜 観せ
あの〜連れて行ったんですけどね。
私は正直言ってもうそれどこじゃなくって(笑)
苦しくって苦しくって。(笑)

でも、あの〜ほんとに二人ともすごく喜んでくれて。
そして〜もうそのあとねぇ、あ、あの日本にもう、
Sinatra さんもいらっしゃることはなく、っていう感じだったので、
あの〜「いいクリスマスができたかな〜」っと
「私はちょっと二日酔いだったけど」っていう、
なんか笑い話があるんですけれども。んぐふっ。(笑)

まぁ、そんな感じで、あの〜これからもね、
なんか、たくさん いろいろオヤジに教えてもらった
素晴らしい音楽を、え〜と〜 私は大事にしながらまた、
歌を唄っていきたいな♪と思ってます。


え〜さてこの番組では みなさんからの
とっておきの素敵なシーンもお待ちしています。
いただいたメッセージをもとに、
その素敵なシーンにぴったりの
エンディングテーマをわたくし今井美樹が選んで
みなさんに お届けいたします。
番組への感想ご意見なども お待ちしています。

宛先は 郵便番号102の8080 TOKYO FM
今井美樹 52通りのエンディングテーマの係まで。
FAXは 東京03−3221の1800
東京03−3221の1800番まで
どんどん 送ってください。


52通りのエンディングテーマ
選曲・ナレーションは今井美樹
構成 ひらかわみえこ(※)で お送りしました。


それでは、また来週。今井美樹でした。
じゃぁね〜♪ バィバィ♪。。。




♪ 今井美樹 「 微笑みのひと 」




(※) 申し訳ありません。漢字を存じません。
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