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LOVE UNITED


〜 第104回 〜 2011.04.03 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。




♪ Lionel Richie 「 Truly 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ 冨田ラボ 「 エイプリルフール feat. 坂本真綾 」




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 この番組も今日から、3年目に入りました。そして、新たに、広島、香川、石川にお住まいの方も聴いていただけるようになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 この「LOVE UNITED」では、世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間を、みなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、Lionel Richie のソロ・デビュー・アルバムから、「Truly」。1982年の、ヒット・シングルでした。

 そして今お送りしているのは、冨田ラボ・フィーチャリング・坂本真綾で、「エイプリルフール」。

 ご自身の作品の他にも、KIRINJI をはじめ、ユーミンや、中島美嘉さん、平井堅さんといった数多くの作品をプロデュースしている冨田恵一さん。

 先日リリースされたアルバムは、富田さんの過去の、プロデュース・ワークを集めた作品になっています。その中で、唯一の新曲が、この曲。ボーカルは、声優の、坂本真綾さん。

 とっても、富田さんらしい気持ちのいいスムースなサウンドが素敵です。





(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今夜ピックアップするのは、泉谷しげるさんです。

 1971年にデビューし、今年で、歌手生活40周年。地震で被害を受けた、奥尻島を救うために始めたチャリティー活動は、日本を救う活動へと広がり、わたくしも参加させていただいた、宮崎の口蹄疫のチャリティー・ライブ、そして、今回の、東日本大震災では、ライブを、ネットで配信して募金を呼びかけるなど、その行動力には頭が下がるばかりです。

 泉谷さんの口癖といえば、「バッカヤロー!」。その荒っぽい言葉の裏には、どんな愛が隠されているのでしょうか。

 今週は、そんな泉谷さんの世界を、みなさんと一緒に旅してみたいと思います。まずは、この曲からスタートしましょう。




♪ 泉谷しげる with LOSER 「 春のからっ風 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、泉谷しげるさんをピックアップしております。お送りしているのは、「春のからっ風」。

 戦争の傷跡が残る1948年、青森県に生まれ、東京の目黒で育った、泉谷さん。幼い頃は、季節が変わるたびに体調を崩し、家の中に引きこもりがちな引っ込み思案な少年でした。

 絵を描くことが好きで、将来の夢は漫画家。「鉄腕アトム」や、「あしたのジョー」をむさぼるように読み、漫画の世界に入り込んでいたそうです。

 中学に上がるにつれ、徐々に社交的になった泉谷さんは、いつしか、エレキに夢中な少年へ。高校は1週間で退学し、アルバイト先の人とバンドを組んで、仕事とバンドに明け暮れるようになります。

 泉谷さんが青春時代を過ごした1960年代は、政治集会や、討論会などが、あちこちで開かれていた時代。そうした集会に出かけては、道端で歌い、夜通し騒いでいたそうです。

 しかしそんな毎日でも、音楽を仕事にしようとは全く考えていませんでした。目標はあくまで、漫画家。ときには、アニメの下請けの仕事をして、漫画家への道を模索していました。

 ところが、そんな泉谷さんの人生が、大きく変わるできごとがあったのです。それは、RCサクセションとの出逢いでした。

 「音楽であって、音楽以上の勢いを感じた」。これは、RCサクセションのライブを初めて観たときの感想。渋谷にあるライブハウスで演奏する、RCサクセションは、アコースティック・ギターを使っているのにも関わらず、凄まじいロック。

 しかも、観客に対して、悪態をついて怒らせるというマイク・パフォーマンス。泉谷さんは、「こんな身近にこんなすごいものがあるのに、俺はいったい何をやっているんだろう」と、自分自身に腹が立って仕方がなかったといいます。

 この出逢いで開眼した泉谷さんは、「この人たちと親しくなりたい!」という思いで、ライブハウスに通い詰め、最終的には、ライブハウスのオーディションを受けて、同じ舞台に立つようになります。

 彼らのイベントのタイトルは、「奇人変人大会」。こんなタイトルがついてしまうぐらい、RCサクセションも、泉谷さんも、独特の光を放っていたのでしょう。

 当然の如く、人気はあっという間に広がり、泉谷さんはその半年後、レコード会社にスカウトされデビュー。一気に、知名度を上げていきます。

 そして、観客に毒づくライブにも注目が集まり、「説教するアーティスト」という、泉谷さんの原形が、でき上がっていったのです。




♪ 泉谷しげる with LOSER 「 すべて時代のせいにして 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、2008年、還暦を記念してリリースされたシングル、「すべて時代のせいにして」。

 「現場に行っても邪魔になるだけ。そう考えた瞬間、俺の頭が全てを逆算した」。

 1993年、北海道南西沖地震で、壊滅的被害を受けた、奥尻島のニュースを見て、泉谷さんが考えたこと。それは、独りで行なう募金活動、「フォーク・ゲリラ」でした。

 場所は東京23区内。被災地に行っても邪魔になるだけ。大ホールで義援コンサートを開くには、お金も時間もない。それなら独りで、旅費のかからない23区内で募金活動をすれば、集まったお金を全て寄付することができるはず。泉谷さんはこんなふうに逆算しました。

 奥尻島とは、縁もゆかりもなし。それでも、何かせずにはいられない。こうして、泉谷さんのチャリティー活動はスタートしたのです。

 初めは、12ヶ所ほどで行なうつもりだったフォーク・ゲリラも、評判が評判を呼び、最終的には、37ヶ所で敢行。忌野清志郎さんや、桑田佳祐さん、小田和正さんなどにも協力をしてもらい、札幌の厚生年金会館で大々的な義援コンサートも行ないました。

 真夏に行なわれたフォーク・ゲリラは、熱波が、泉谷さんの体力を奪い、足が痙攣して歩けなくなったこともあったそうです。

 「売名行為じゃないのか?」と言われることもありました。そんなときも、泉谷さんは、「そうだ! 売名行為! 一日一偽善!」と、泉谷節で吠え続け、結果として、1700万円ものお金を集め、全てを、奥尻島へと、寄付したのです。

 そして、泉谷さんにとってこれは終わりではなく、始まりでした。札幌のコンサートで、清志郎さんが、「でもなんで奥尻島だけなんだ?」と言ったことがきっかけで、泉谷さんはその後、雲仙普賢岳、阪神・淡路大震災、宮崎の口蹄疫や、今回の東日本大震災と、災害に苦しむ地域を音楽の力で支援し続けています。

 「教祖になりたいわけじゃないし、キャラを考えてる場合でもない。ただ、音楽は励ましなんだという想いだけ」。泉谷さんは後に、自分の気持ちをこう分析しています。

 フォーク・ゲリラでは、「お前ら募金しろ!」と、乱暴に言い放つ泉谷さん。その言葉が、どの人にも不快感を与えず、温かい募金を誘うのは、泉谷さん自身の気持ちが、みんなに伝わっているからなのでしょう。




♪ 泉谷しげる 「 春夏秋冬 」




 LOVE UNITED。泉谷さんといえは、この曲ですよね。「春夏秋冬」。

 スタッフからも、「チャリティー男」、「チャリ男」と言われ、すっかり「救援活動をするアーティスト」というイメージが定着している泉谷さんですが、活動する上で心がけていることがあります。

 それは、自分自身が、災害の見物人にならないこと。そして、自分が、英雄のように扱われないこと。

 救援活動が取材され、メディアで報じられれば、どうしても、英雄のように映し出されてしまうものですが、あくまでも自分は、「運び屋」。みんなの大切なお金と、気持ちを運ぶ、運び屋なんだとおっしゃってます。

 かつての救援ライブの記者会見では、「いつまで続けますか?」と訊かれ、「一生です」と、おどけて答えていらっしゃいましたが、62歳になった今も、その信念は変わっていません。

 「俺は、自分自身を使い果たして死んでいく」という泉谷さん。その活動は、これからも広がって、災害を受けた人たち、それを支援しようとする人たちとの交流を、より深いものへと繋げてくれることでしょう。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、泉谷しげるさんをピックアップしました。


(タイトルコール)

LOVE UNITED






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




聞いてほしいことがあるの。
あなたの人生が始まる前に。
聞いてくれる?

将来いろんなことがあるかもしれないけど、
立ち向かってね。いつも上を向いて。

恋人たちの姿を見ると、悲しくなることもあると思う。
でもそんなときでも、涙を拭いて進むの。
泣くのは恥じゃないわ。

立派に、自信を持って。
賢く、そして逞しく。タフになるの。
そしてクールにね。

でも決して、独りになってはいけないわ。
愛は必ず、あなたを導いてくれるはずよ。

お母さんの言葉をよく聞いてね。
そして、お父さんが読んだ本を読むの。

あなたが居なくても、何も言わずに時は進んでいく。
ついて行かなければ、取り残されるだけ。

しかも、素晴らしいことには、危険が待ち構えているわ。
だから、立派に、自信を持って、
賢く、そして逞しく、タフになるの。
そしてクールにね。

決して独りになってはいけないわ。
愛は必ず、あなたを導いてくれるはずよ。




♪ Des'ree 「 You Gotta Be 」




 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしているのは、Des'ree で、「You Gotta Be」。

 イギリス人である彼女の両親はカリブの出身。R&Bをベースにしながらも、ジャズやカリブ音楽などを融合した音楽で、90年代にはたくさんのヒット曲を放ちました。

 その中でも、この曲は、彼女の代表曲ですよね。1994年にリリースされ、世界中で大ヒットしたナンバーです。

 この曲、歌詞の内容を知らずに聴いていた という人も多いかと思いますが、自分の人生を切り開こうとしている主人公への、人生の先輩からのアドバイス。そんな感じですね。

 卒業式の頃にかけてもピッタリの曲かもしれませんが、今の私たちの状況に対しても、ピッタリと当てはまるような、私たち、日本人への応援歌のようにも聞こえます。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、Des'ree の、「You Gotta Be」を、ご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ くるり 「 春風 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 お送りしているのは、くるり で、「春風」。春は本来、麗らかな季節ですが、出逢いや別れといった、センチメンタルな気持ちを感じる季節でもありますね。

 そんなセンチメンタルな気持ちと、麗らかな温かさが、この曲には両方、溶け込んでいる気がしています。素朴にして、深い温かさを感じる1曲です。


 この番組では、みなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の、Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。

 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介しましょう。東京都、「ドリー」さん。23歳の大学生の方です。

 どうしても今、この曲を、日本中の人たちに届けたくてリクエストをしました。
 この大変な、大震災のさなか、僕は、人間がこんなにも愛し合えるものなのかと気づき、心が震えています。
 今の私たちが、この状況を乗り越えるために必要なものは、もっともっと、人を好きになることじゃないでしょうか。この曲は、今の日本に必要な気持ちや、メッセージを伝えている曲だと思います。
 日本中の人が、頑張り続けています。でも、そろそろ、疲弊し切って倒れてしまうのではないかと、心配しています。
 「慌てなくてもいいよ」。この曲で、肩の力がすーっと抜けました。
 まだまだ頑張りどころだとは思いますが、日本中の人たちが、支え合って、一緒に、この困難を乗り越えて行けたらいいな という願いを込めて、この曲をリクエストします。


 というメッセージをいただきました。

 私も本当にその通りだと思います。日本の底力を、改めて、知ることができたというか、強く強く感じています。

 遠くからしか、支援できない私たちも、たくさんの愛の気持ちを、分けてもらい、そして私たちの中から、生まれてくる愛の、気持ちを、届けようと一生懸命になっています。

 このメールをいただいた、ドリーさんの、想いと一緒で、これがねまだまだ、長く続くことですから、みんなが、息切れしないように、本当に、大切に、その、力を、みんなで、繋ぎ合って、行くことが大切なんじゃないかなと思っています。

 音楽にはそんな気持ちを、ゆったりと支えていく力があると、私も信じていますが、この曲は、私も本当に、そんな、温かなエネルギーを、力を持った曲だと思っています。

 それでは、東京都の「ドリー」さんからのリクエスト、Bank Band、「to U」。




♪ Bank Band 「 to U 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、東京都の「ドリー」さんからのリクエスト。Bank Band で、「to U」でした。

 「ドリー」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。





(タイトルコール)

LOVE UNITED





♪ 今井美樹 「 瞳がほほえむから 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、「瞳がほほえむから」。

 今年で、歌手活動というか、歌を歌うようになってから25周年という、節目のときを迎えています。

 結構、あっという間だったような気もするし、でも、それなりに、迷いながら悩みながら、歩いてきた道だったので、長かったなという気もするんですけど。

 いろいろいろんな、たくさんの、出逢いがあって、たくさんの、温かな、愛というか、音楽というものが持っている、その力みたいなものを、私は、本当にたくさん、いただいてきたと思っています。

 ただの、一音楽ファンだった私が、こうやって歌を歌い続けさせてもらっているということ、なんだか、言葉では上手く言えないんですけども、ひと言、で言うならば、本当に、「感謝」という気持ちでいっぱいです。

 歌を、歌い続けてきてよかったなというか、この、番組でも、音楽のそんな力を、信じて、たくさんの素晴らしい音楽たちをお届けしていますが、先ほどの、泉谷さんの、言葉ではないですけども、「音楽は励ましなんだ!」っという、そんな、想い。私が、まず音楽に励まされているし、その力を信じているからこそ、そんな想いを、たくさんの曲たちに込めて今までつくってきたつもりです。

 そんな曲たちをこうやって、みなさんに、届けさせてもらえていることに感謝しながら、これからも、少しずつですが、自分の、ペースで、音楽をやっぱり、愛し続けて歩いていけたらいいなと思っています。


 さて、そろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 冒頭でも触れましたけれども、この番組は今日で3年目に入りました。毎週毎週みなさんと、この番組を通していろんな音楽を、交流できていることが私はすごく幸せです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 そして、広島、香川、石川のみなさんには、今週「はじめまして」ということになります。これから、また素敵な、音楽を、みなさんにお届けしていきたいと思ってます。楽しみにしていてくださいね。


 この番組では、世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ来週もこの時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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