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宇宙の中で、とても小さな愛。 愛 私を包む、母なる地球への愛。 愛 親から子へ、未来へつながる愛。 愛 自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。 この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。 LOVE SONG (タイトルコール) DUNLOP presents... LOVE UNITED その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。 この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。 DUNLOP presents LOVE UNITED DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。 「LOVE UNITED」では、世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間をみなさんとご一緒できたらな〜と思っています。 1曲目にお送りしたのは、Miguel Matamoros で、「アントニオの妻」。キューバ音楽の発展に大きな功績を残したアーティストの代表曲をお送りしました。 そして、今お送りしているのは、安藤裕子さんで、「春咲小紅」。先日カバー集を集めたアルバムをリリースされた、安藤裕子さん。 「君に、胸キュン。」とか、「君は1000%」、「林檎殺人事件」なんていう、懐かしの名曲がたくさんカバーされています。その名も、「大人のまじめなカバーシリーズ」。 この曲は、矢野顕子さんのナンバーですが、1981年のリリース。懐かしいですね。曲のチョイス自体から、彼女の、曲への想いが現れている、そんなアルバムです。 THE ONE 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。 今夜ピックアップするのは、土岐麻子さんです。出ました。私の大好きな、(笑) ボーカリストです。彼女のいろんな、ことが、窺い知れると思うと、今日は本当に、楽しみです。 今年はじめにリリースしたシングルが、自己最高の売上げを記録し、2011年、注目度がぐーっとアップしている土岐さん。 メジャー・デビューから12年、そんな土岐さんが見つけた愛とは、どんなものなのでしょうか。 今週は、そんな土岐麻子さんの世界を、みなさんと旅してみたいと思います。それではまずはこの LOVE SONG から。 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、土岐麻子さんをピックアップしております。お送りしているのは、アルバム「乱反射ガール」から、「City Lights Serenade」。 「歌うことが気持ちいいと思わなかったし、自分の声もすごく嫌いでした」。これは、土岐さんが、学生時代を振り返って語った言葉。 「ユニクロ」や「NISSAN」など、これまでに50社以上のCMソングや、ナレーションを担当し、「声のCM女王」とまで言われている土岐さんが口にするには、とても意外な言葉です。 実際学生時代は、カラオケに誘われても断わり、大学でバンド・サークルに入っても、担当はベースかギター。歌うことには全く興味を持っていませんでした。 そんな土岐さんが歌うきっかけは、就職活動でした。元々ひとつの企画をみんなでつくり上げることが好きだったという土岐さんが、就職先に希望したのは、テレビや、CMの制作会社。 大学4年生のときは、必死で就職活動に励んだそうです。会社訪問や説明会など日々、緊張の連続。そんなある日、土岐さんは、新聞にある記事を見つけます。 「バックバンド募集」。それは、沢田研二さんのミュージカルに出演する女の子を募集する内容でした。 就職活動からくるストレスで、突拍子もないことをしてみたくなった という土岐さんは、好奇心で、このオーディションを受けてみることにします。会場には、腕に覚えのある女の子ばかり。結果は、惨敗でした。 ところが数日後、オーディションに、審査員として参加していた、アコーディオン奏者の coba さんが、「歌を聴いてみたい」と、連絡してきたのです。 この頃 coba さんには、「ギター版PUFFY」の構想があり、女の子を探している最中でした。 土岐さんは、ゆくゆくは就職することを告げながらも、Carole King を歌い、音源を提出。これが、人生初のボーカルとなったのです。 この音源は彼女の未来を変えていきました。歌を聴いたサークルの仲間、沖井礼二さんから、バンドに誘われたのです。 沖井さんはこのとき、歌のうまさより、ノリの合う人を探していたそうで、土岐さんにはそれが、「人間としてセンスを認められたようで嬉しかった」と語っています。 そして土岐さんは、沖井さんらと共に「Cymbals」を結成。メジャー・デビューへと進んでいくのです。 LOVE UNITED。お送りしているのは Cymbals のアルバム、「That's Entertainment」から、「What A Shiny Day」。 Cymbals のボーカルとして活動を始めた土岐さん。しかしこの時点ではバンドは趣味。目標はあくまで、就職でした。 しかし、憧れの制作会社へ内定をもらえたものの、なんと単位が足りず、卒業できなくなってしまったのです。就職先に相談し、猶予をもらうも、その間に Cymbals としてデビューが決定。 就職か、バンドか。思いがけない二者択一に出した結論、それは、バンドでした。 就職先は1人欠けても痛手は少なくて済みますが、バンドは3人。1人欠けると全てが無になってしまうと考えたから。 バンド活動、ましてや、自分の歌声に自信があったからではありません。そのポジションにいる人は、土岐さんしかいなかったのです。 こうしてデビューした Cymbals。しかしその後、土岐さんは、自分のポジションについて再び考えるときを迎えます。 1999年にデビューした Cymbals は、5年後、それぞれの音楽を追求するために解散。土岐さんはソロ・シンガーとしてデビューを果たします。 しかし、ソロとなった土岐さんは、自分の立場や役割について、考え込んでしまったそうです。 どんな人に、どんなテーマで投げれば受け入れてもらえるのか。そもそも自分の歌は、どのカテゴリーに分類されるのか。謎は深まっていくばかり。 出口の見えない暗闇を進むうち、「結局はやりたい音楽をやるしかない」と開き直って、次のステップへと進んで行ったのでした。 そうした、暗中模索の先にできあがったのが、去年リリースされたアルバム、「乱反射ガール」。全体を通して、「80年代の音楽への愛」を表現しています。 「ありのままでいたら、愛されないと思い込んでいた」。これは、ニュー・アルバムに収められた「Gift〜あなたはマドンナ〜」の一節。この言葉こそ、今感じている気持ちだそうです。 自分のポジションや座るべき椅子なんて、考えてもしょうがないこと。土岐さんは、「ありのまま」でぶつかることの大切さに気づいたのです。 LOVE UNITED。お送りしているのは、「Gift〜あなたはマドンナ〜」。 土岐さんがデビュー当時からこだわっていること。それは、時代を超越するキラキラとしたポップスをつくること。目指すは、山下達郎さんや大貫妙子さんなどが歌ったシティー・ポップだと言います。 「音楽って、マッチ売りの少女が、火を灯した瞬間みたいなものだと思っているんです」。という土岐さん。 音楽がかかっている間は、誰もがヒーローになれたり、若返ったりできるもの。だからこそ、そこに描かれる世界は、自分を重ね合わすことができる、現実的な視点が大切だと、土岐さんはおっしゃっています。 実際土岐さんは、80年代に流行ったシティー・ポップを意識しながらも、懐古的でないよう、今の気分とマッチさせることにとても気を配っています。 長いトンネルを抜け、歌うよりも、その曲の一員になることが好き ということに気づいた土岐さん。次は、どんな歌を聴かせてくれるのでしょうか。 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、土岐麻子さんをピックアップしました。 LOVE UNITED DUNLOP presents LOVE UNITED ベッドの中で、時計の音を聞く。 そしてあなたのことを考える。 出口の見えない混乱。 今に始まったことではないわ。 温かな夜がフラッシュバックする。 でもそれは、既に記憶の片隅ね。 時々あなたはこういう比喩を使ったわ。 「私が、遠く前を歩いていて、 自分の呼ぶ声が聞こえない」と。 「ゆっくり歩かないと、 取り残されてしまう」と。 時計の針が巻き戻って行く。 もし、あなたが迷っても、 私を見つけられるわ。 何度でも。 もしあなたが倒れても、 私があなたを受け止める。 何度でも。 待っているわ。 私の輪郭が消えてゆき、 闇は灰色に変わった。 窓の外を眺めながら、 あなたは私を案じている。 心の深くから盗まれた秘密。 鼓動が高まる。 もし、あなたが迷っても、 私を見つけられるわ。 何度でも。 もしあなたが倒れても、 私があなたを受け止める。 何度でも。 待っているわ。 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。 お送りしているのは、Cyndi Lauper で、「Time After Time」。 80年代、Madonna と並んで、たくさんのヒットを生み出した Cyndi Lauper。この曲は、1984年にリリースされ、今までにたくさんのカバー・バージョンが生まれた、彼女の代表曲です。 別れてしまった2人。でもこれから、何度でもやり直せるんだ。何度でも受け止めてあげることができるんだと 、相手に訴えかける、そんな内容。非常にセンチメンタルな歌ですね。 今回の大震災で、たくさんの海外アーティストが、来日をキャンセルする中、彼女は予定通りに来日し、ライブを決行。 先月22日の公演は、ネットでも無料中継され、私たちに、元気を与えてくれました。そして、「私を迎えている日本に、背を向けて帰るなんて考えられなかった。こんなタイミングで、ライブができることを、誇りに思う」と、語っています。 今回の件で、彼女の心意気を、改めて感じた人も多いのではないでしょうか。57歳となった今もなお、エネルギーに満ちあふれたアーティストです。 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、Cyndi Lauper の、「Time After Time」をご紹介しました。 LOVE LETTERS わたくし今井美樹が、TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。 お送りしているのは、Eagles で、「The Best Of My Love」。 この曲は、1974年にリリースされた、彼らの3rdアルバム、「On The Border」の最後を飾る名曲。シングルとしても、全米でNo.1を獲得した1曲です。 私も大好きで、何度も何度も、聴いた曲です。 この番組では、みなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介しましょう。愛知県、「ミルクイチゴ」さん。28歳の、会社員の方です。 学生時代の話ですが、インフルエンザに罹り、卒業式に出られなかった思い出があります。 卒業式が終わったあと、友だちと共に、近くの桜のある公園へ。写真を撮り、式で歌ったこの曲をみんなで歌いました。 卒業式には出られませんでしたが、これが、私の学生生活の中で、一番、鮮明な思い出となりました。 というメッセージをいただきました。 「どうしてこんなときに」っていうね、本当に悔しい思い、すごく、痛いほどわかる気がするんですけども。 でも、だからこそというか、そんなときにね、逆にそういう大切な、できごとを、イレギュラーなかたちで、過ごすことが、できたっていうことが、一生の中でも、とても、大切な思い出のひとつに、ずーっと残っていくと、思います。 今回の震災でも、子供たちの卒業式が、泥だらけの、卒業証書を受け取るといった、かたちだったり、1人での卒業式だったり、いろんなかたちでの、卒業式の、風景が、ニュースでも取り上げられていましたが。 彼らの姿を見ていて、これから、日本を背負っていく、子供たちの、力強さというか、悲しみを一生懸命、乗り越えようと、前を向いて、上を向いている、子供たちの姿を見て、その周りにいる、力強く生きてきた、彼らのお手本となったであろう、ご両親や、大人たち、そしてその地域の、人たちの愛を、なんとなく、想像を、いたしました。 この子たちの、この町には、希望の光が、見えると、思ったのはきっと、私だけではなかったと思います。 様々な、卒業式を迎えた、全ての人たちに、この曲を、届け、たいな〜と思っています。 愛知県「ミルクイチゴ」さんからのリクエストで、スピッツ、「チェリー」。 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、愛知県の「ミルクイチゴ」さんからのリクエスト。スピッツ で、「チェリー」でした。 「ミルクイチゴ」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。 LOVE UNITED TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、わたくしのベスト・アルバム、「Miki's AFFECTIONS [ANTHOLOGY 1986-2011]」より、「太陽のメロディー」。 この曲は、昨年、宮崎が口蹄疫という、やはり大災害に、見舞われたときに、音楽で、私たちは、何か、支援できたらと思って、つくった曲です。 その後、口蹄疫は無事収束したんですけども宮崎はそのあとに、新燃岳の噴火があったり、鳥インフルエンザがあったりと、「どうして」という、苦しみの中に、ありました。 けれど今回の、大震災を、受けて、宮崎の人たちは、「がんばろう宮崎」というスローガンを、みんなで、心に持って、宮崎が立ち上がっていくためにここまで頑張ってきた日々があったんですけども、その「がんばろう宮崎」という、みんなで掲げていたスローガンを、下ろそう っていう、そんな動きになったそうです。 もっと大変な人たちが、もっと大変な思いをしてる人たちがいる。自分たちが「がんばろう がんばろう」という言葉を、声高にもう言わないって、そんな話を聞いたとき私は本当に胸がいっぱいになりました。 そして、FM局とかいろんなところで、またこの「太陽のメロディー」がたくさんの、人たちのリクエストで、届けられたということも聞きました。 きっとこれは、実際に、苦難の中にあった、宮崎の人たちが、やっぱり本当に今苦難の中にいる人たちを思って、愛を届けたいと思って、この曲を、リクエストというかたちで、たくさんしてくださったんじゃないかなと思っています。 今日は、私からの想いというだけではなく、宮崎の、人たちからの想いを、被災されている方たちに、少しでも届けられたらなと思って、この曲を、かけさせていただきました。 さて、そろそろお別れの時間です。今夜は、いかがでしたでしょうか。 ここでお知らせがあります。わたくしも参加させていただく予定でした、4月22日の、「アース&ヒューマンコンシャスライブ2011」ですが、震災による、会場設備の都合により、大変残念ではありますが、延期させていただくことになりました。 チケットの払い戻しや、新たな日程などにつきましては、追って、ご報告させていただきます。また、ホームページのほうで、ご確認いただければと思っています。 私も、本当に残念なんですが、いろんな環境が整い次第、この想いを、全員参加する、全員が持って、必ず、温かな、ライブを行ないたいと、みんなで、思っております。ぜひ、そのときまで、待っていてください。 この番組では、世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。 どうぞ来週もこの時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。 この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。 |