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LOVE UNITED


〜 第107回 〜 2011.04.24 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ、愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。




♪ Stan Getz & Joao Gilberto 「 Corcovado 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ Willie Nelson & Wynton Marsalis 「 Here We Go Again feat. Norah Jones




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 「LOVE UNITED」では、世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間をみなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、Stan Getz & Joao Gilberto で、「Corcovado」。ボサノバの、スタンダードです。

 そして今お送りしているのは、Willie NelsonWynton Marsalis、そして、Norah Jones という、Ray Charles を愛して止まないアーティストによるコラボレーションで、「Here We Go Again」。

 Norah Jones はこの曲を、Ray 本人ともデュエットしていますよね。

 アメリカの黒人音楽に、大きな影響を与えた Ray Charles。彼を慕うアーティストによって録音された、ライブ・アルバム、「Here We Go Again 〜Live in N.Y.」から、お届けしました。





(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を、毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今夜ピックアップするのは、宮沢和史さんです。

 1989年、THE BOOM のボーカリストとしてデビューして以来、沖縄音楽や、ブラジル音楽など、多彩なジャンルのエッセンスを吸収し、この春には、石川さゆりさんと共に、日本の心を歌う演歌にも挑戦。

 「僕の曲は、旅から生まれることが多い」。とおっしゃる、宮沢さんですが、いったいこれまでに、どんな旅をして、音楽を紡いできたのでしょうか。

 今週は、そんな宮沢さんの世界を旅してみたいと思います。まずは、この LOVE SONG から。




♪ THE BOOM 「 星のラブレター 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、宮沢和史さんをピックアップしていきます。お送りしているのは、THE BOOM で、「星のラブレター」。

 宮沢さんの名前が、多くの人に知られるようになったのは、1993年。「島唄」がヒットしたときでした。ロック・バンドのボーカリストが、三線を持って歌う姿は、斬新で、印象的。

 2002年には、アルゼンチンでカバーされ、チリやメキシコ、ドイツ、ポルトガル、中国など、10カ国以上で歌い継がれています。

 原宿のホコ天でスカウトされ、レコード会社のオーディションを受けてデビューした THE BOOM。デビュー当時は、U2The Police など、洋楽に影響された曲づくりをしていました。

 しかし、2ndアルバムをリリースしたあと、宮沢さんは、「このまま、イギリスやアメリカのロックを真似しているだけでいいんだろうか」と、疑問を抱くようになります。

 このときから、宮沢さんの「音の旅」が始まります。

 ほどなくして、沖縄音楽に興味を持った宮沢さんが訪れたのは、「ひめゆり平和祈念資料館」。ここで初めて、沖縄の人々が巻き込まれ、犠牲となった、戦争の悲劇を知り、宮沢さんは大きな衝撃を受けたのでした。

 それは、当時の軍国教育への怒りであり、この悲劇を知らなかった、自分への怒りでもありました。このとき抱いた感情と、目にした沖縄の風景。これがのちに、平和への想いが込められた、「島唄」となって、宮沢さんから生み出されたのです。

 アルバムに収められたこの歌は、のちに、沖縄限定でシングル・カットされ、ジワジワと、火が付いていきました。

 ところがこのとき、THE BOOM は活動を休止中。山梨出身で、沖縄と繋がりのないバンドが、沖縄の歌を歌って受け入れられるとは、誰も考えていなかったのです。

 宮沢さんご自身も、このときは既に、新しい旅を始めていました。それは、シンガポール、香港、そして、日本で公演されるミュージカルへの出演。

 言葉や文化が違う人々と、数ヶ月におよぶ共同生活。それは、まるで旅一座のようで、宮沢さんは次第に、「この人たちを喜ばせる音楽がつくりたい」。と思うようになっていきました。

 この経験が、宮沢さんを次なる音の旅へといざないます。それは、灼熱の太陽が降りそそぐ、サンバの国、ブラジルでした。




♪ THE BOOM 「 風になりたい 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、THE BOOM で、「風になりたい」。

 「地球の裏側に自分の名前を知っている人がいる」。これは、初めてブラジルへ行き、地元のコンサートに参加し、感じたこと。

 「ミヤザワ!」という声援に驚き、このときから、ブラジルにいる日系人に興味を持つようになったと、著書で語っています。

 宮沢さんは、ブラジルへの旅を重ね、多くの人と出逢い、ブラジルの歴史や文化、そして、音楽に触れ、その肌触りを実感していきました。

 良いところ、修正が必要なところ、そのどちらも知りました。それでも、ブラジルに通い続けるのは、何より、そこに暮らす人々の魅力に心を奪われたから。

 中でも印象的だったのが、中川トミさんとの出逢い。トミさんは、日本人がブラジルに移住を開始した、明治41年、その最初の船に乗っていた、最後の生存者でした。

 宮沢さんと出逢ったときは、98歳。当時の話を直接伺うと、トミさんの口からは、「私はよく働きました」という言葉ばかりが、何度も繰り返されたそうです。

 トミさんの言葉は、劣悪な状況の中、日本からブラジルへ渡った人々の苦労を表す、象徴的な言葉でした。

 以前から、日本人がブラジルに移住を開始して、100年に当たる、2008年に何かをしたい。そう考えていた宮沢さんは、トミさんとの出逢いに背中を押され、日本人とブラジル人が交流できる場をつくることを決意します。

 ブラジルには、150万人の日系人が、また日本には、32万人の、日系ブラジル人が住んでいます。宮沢さんは、それぞれの交流が少な過ぎることを気にかけていたのです。

 「僕は音楽家だから、音楽で交流できる場を増やしていきたい」。そのため、宮沢さんは、日本人とブラジル人の、友好と、平和を願う歌、「足跡のない道」をつくり、発表。

 その曲を携えて、2008年には、サンパウロや、リオデジャネイロなど、ブラジルの4都市でツアーを行ない、日本でも、2万人規模のコンサートを実現させました。

 その行動力の源は、日本人とブラジル人の友好のため、そして、ブラジルの魅力をもっと知ってもらいたいという、ブラジルへの愛でした。

 残念なことに、トミさんは、宮沢さんと出逢った翌年に亡くなり、この100周年を、一緒に祝うことができませんでしたが、トミさんの想いは、宮沢さんに伝わり、宮沢さんの音楽を通して、さらに多くの人に伝わっていった。そう思わずにはいられません。




♪ GANGA ZUMBA 「 足跡のない道 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、宮沢さんが結成したバンド、GANGA ZUMBA で、「足跡のない道」。

 世界を旅し、沖縄やブラジルの音楽を曲づくりに生かしてきた宮沢さん。しかし宮沢さんは、「まだ、登り応えのある山を越えた感じがしない。それなら、これから探していくしかない」。と、新たな、音楽の旅をしています。

 そんな宮沢さんが最近気づいたこと、それは、「自分は日本人だ」ということ。カツオや、昆布の出汁の味に興味を覚え、音楽でも、出汁のような音を追求したくなったそうです。

 そんな THE BOOM のニュー・アルバム、「よっちゃばれ」は、日本がテーマ。さまざまな国を旅し、多くの人と出逢いを重ねてきて感じた日本は、果たして、どんな音楽に昇華されているのでしょうか。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、THE BOOM の、宮沢和史さんをピックアップしました。


(タイトルコール)

LOVE UNITED






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




今まで一番難しかったこと。
それは、信じ続けること。

このおかしな世の中で、
私を愛してくれる人がいるってね。

儚い人生を行き交う人々。
「私にもチャンスがあるかも」って思ったり。

昔はよく言ったわ。
「約束はイヤ。シンプルにいきましょう」って。

でも、自由なんて、
あなたのさよならを早めただけ。

何事も容易く手に入らないこと。
払った代償はとても大きかったこと。
気づくのに時間がかかってしまったわ。

わかってるわ。恋をすべきだって。
わかってる。時間を無駄にしてしまったこと。

完璧な愛が見つかると思ってた。
私が馬鹿だったのね。

そう。私にはたくさんの興味があるけど、
今夜は、どれも私の慰めにはならないわ。

朝の4時だというのに、寝付けない。
友だちもいないまま、希望にすがりついている。
でも大丈夫よ。

わかってるわ。恋をすべきだって。
わかってる。時間を無駄にしてしまったこと。

完璧な愛が見つかると思ってた。
私が若かったのね。




♪ Carpenters 「 I Need To Be In Love 」




 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしているのは、Carpenters で、「I Need To Be In Love」。

 たくさんの名曲を残している Carpenters ですが、この曲は、生前、Karen が最も気に入っていた曲だそうです。

作詞を担当しているのは、Madonna の「Crazy For You」や、Michael の「Human Nature」の作詞も手掛ける、John Bettis

 Karen とは古くからの友人だそうで、Karen の心の中にある想いを、素直に表現した曲なのかもしれません。

 邦題では、「青春の輝き」というタイトルが付けられていますが、誰もが持つ、青春時代の後悔の念。そんな想いを、Karen が自分の心と照らし合わせて歌い上げているからこそ、時代を越えて歌い継がれる名曲になったのかもしれませんね。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、Carpenters の、「I Need To Be In Love」をご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ モアリズム 「 すべてのウタはラブソング 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 お送りしているのは、モアリズム で、「すべてのウタはラブソング」。リズムに乗った言葉がストレートに響いてきますね。

 東京の国立を拠点に活動している モアリズム。R&B やファンク、ジャズといった音楽を、独特のかたちに昇華しているバンドです。

 この曲も歌詞の通り、愛の詰まった1曲ですね。


 さてこの番組では、みなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の、Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。

 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介しましょう。埼玉県、「ユー」さん。23歳の、会社員の方です。

 小学校に入学して、隣り合った席が縁で仲良くなって、彼とのつきあいは、今年で16年目になりました。自然体での関係が、深い愛情を育んでくれて、今では、肉親以上の信頼が築かれています。

 恋愛感情なんてなかったのに、年齢を意識するようになって、初めて、結婚が当然という、共通意思が、芽生えています。

 幼なじみに対する感謝の気持ちは、まさに、この曲が、余すところなく歌い上げてくれています。この曲を聴いていれば、私たちの間で、言葉は要りません。


 というメールをいただきました。

 すごいですね。すごい。何だか本当に、映画の、(笑) シーンを見ているような気が、していますが。素敵ですね。

 そうして、それぞれのご家族とも長い間、親族のようにきっとね、おつきあいされながら、今日この、ときを、過ごしていらっしゃるんだなと思うと、胸がほわっとするというかね、すごく温かい気持ちをいただきました。ありがとうございます。

 「居ることが当たり前」っていう、そういう、自然な、でも、絶対に自分たちの間に、距離があるっていうことが、考えられないっていうふうな、そんな、相棒との出逢いっていうんですか? 本当に幸せなことですよね。

 これから先も、「26年目になりました」とか、「36年目になりました」とか、(笑) そんな感じで、お2人の、この出逢いのストーリーの、ここの数字がどんどん長くなっていくことを、心からお祈りしています。

 それでは、「ユー」さんからのリクエスト、いきものがかり、「ありがとう」。




♪ いきものがかり 「 ありがとう 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、埼玉県の「ユー」さんからのリクエスト。いきものがかり で、「ありがとう」でした。

 「ユー」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。





(タイトルコール)

LOVE UNITED





♪ 今井美樹 「 PRIDE with 塩谷哲 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、わたくしのアルバム、「I Love a Piano」より、ピアニストの塩谷哲さんと、一緒に、演奏しました、「PRIDE」、お送りしています。

 こうやって今こんな、ときに改めて、こうやって、この曲を、聴いてみると、今まで聴いていたのとは、違うとは言い切れないですけども、より、ピアノの音が、ふくよかで、温かく聴こえるというのは、きっと私だけではないんじゃないかなと思います。

 塩谷さんのピアノは本当に美しくて、私も大好きなんですけども。今、また改めて、この塩谷さんのピアノの温かさが、たくさんの人たちの心に、沁みて、くださると、いいな〜と思っています。


 さて、そろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 先週も、一昨日行なわれる予定でありました「アース&ヒューマンコンシャスライブ2011」、延期になりましたことをお伝えしましたけれども。

 会場のね、設備が地震によって、問題が起きてしまいまして、会場がちょっとしばらく使えないということになって、延期になってしまいましたが。

 でも、この、「アース&ヒューマンコンシャスライブ」、元々のコンセプトが、アースデーの日に、地球を想い、人の心の繋がりをより大切に、感じていきたいという、そんなコンセプトで、行なおうとしていたライブです。

 この日を、外れてしまいましたけれども、のちにこのライブがまたできるようになったときに、その気持ちをどんどん高めて、またその気持ちを持ち寄って、ライブで、みなさんと、その想いを共有できたらいいなと思っています。

 そして、来週から、いよいよ、わたくし自身のツアーも、始まります。私も、本当に、この時期に、ツアーをやらせていただくことを許していただけたっていうか。

 その想いをみんなで大切に、抱き締めながら、音楽でこそ、できる何かを、誠実に、伝えていく、そんなライブにしていきたいと思っています。

 夏までの間にいろんなところを、廻りますが、そのときに、みなさんと、いろんなところで、お目にかかれるといいなと思っています。楽しみにしていてください。


 この番組では、世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ来週も、この時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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