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LOVE UNITED


〜 第116回 〜 2011.06.26 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。




♪ Keali'i Reichel 「 E Pili Mai 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ Fitz & The Tantrums 「 Breakin' The Chains of Love 」




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 「LOVE UNITED」では、世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間をみなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、Keali'i Reichel で、「E Pili Mai」。

 ハワイアンって、晴れた日ももちろん気持ちいいですけど、雨が降っている日でも、心地よく響くんですよね。そんな、しっとりとした1曲、お届けしました。

 そして今お送りしているのは、Fitz & The Tantrums で、「Breakin' The Chains of Love」。

 彼らは去年の夏にデビュー・アルバムをリリースしたばかりですが、Maroon 5 のツアーでオープニング・アクトを務めるなど、今話題のアーティスト。

 レトロな雰囲気を醸し出しつつも、ダンサブルでポップ。今の音楽シーンのトレンドを体現しているようなアーティストです。これからの、彼らの活躍に期待いたしましょう。





(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を、毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今週ピックアップするのは、細野晴臣さんです。

 「はっぴいえんど」や、「YMO」をはじめ、様々な活動を通して、常に、時代の先端に立ち、音楽の境界線を切り開いてきたミュージシャンですよね。

 音楽生活42年目となる今年は、38年ぶりに、全曲ボーカル入りのソロ・アルバムをリリースし、自らが歌う楽しみを、表現しています。

 「僕は音楽を愛し過ぎている」。そう語る細野さん。今どんな想いを胸に活動されているのでしょうか。

 それでは今週は、細野晴臣さんの世界を、みなさんと旅してみたいと思います。まずはこの曲から。




♪ 細野晴臣 「 恋は桃色 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、細野晴臣さんをピックアップしております。

 お送りしているのは、細野さんのソロ・アルバム、「HOSONO HOUSE」から、「恋は桃色」。

 細野さんは1947年、東京・港区の生まれ。中学時代、ラジオから流れる「The Beach Boys」に、衝撃を受け、音楽に目覚めます。

 ラジオとレコードが、教科書代わり。いい音楽を聴くと鳥肌が立ちっ放し。大学に入ると、自宅に仲間が集まり、音楽漬けの日々を送っていたそうです。

 その仲間の中でピンと来たのが、大瀧詠一さん。当時は、新しい音楽が次々と生まれる時代。どんなレコードを聴いているのかで、相手のセンスがわかるという細野さんは、あるレコードを見て「おっ!」と声を上げる大瀧さんにピンと来るものがあったんだそうです。

 「初対面だったけど、すぐに音楽の話が始まった」。声に出して説明しなくても、レコード1枚で、お互いを認め合えた瞬間。これが後に、「はっぴいえんど」結成へと繋がる、歴史的な瞬間だったのです。

 「僕はだいたいひとつのグループを3年以上続けたことがない」。そうご自身が語るように、細野さんの42年に亘る音楽活動は、多岐に渡っています。

 1969年、「Apryl Fool」のベーシストとして、デビューを果たすも、その1年後には、大瀧詠一さん、松本隆さんらと、「はっぴいえんど」を結成。

 ロックは日本語に合わないとされていた時代に、敢えて逆らい、日本語のロックという、新しいスタイルを提示しました。

 しかし、「はっぴいえんど」も、3年ほどで解散。細野さんは当時としては画期的だった、自宅録音で、「HOSONO HOUSE」をリリース。

 それをきっかけに、松任谷正隆さんらと、「キャラメル・ママ」を結成し、荒井由実さんの「ひこうき雲」をプロデュースするなど、活動の幅をぐんぐん広げていきます。

 そして、1978年には、言わずと知れた、「YMO」で大ブレイク。世界をフィールドに、東京からテクノを発信します。

 その後も、80年代を代表するアイドルに楽曲を提供したり、映画音楽を手がけたりと、細野さんの音楽は常に、私たちの近くに存在しています。

 ひとつのバンドに固執せず、流動的に活動するわけ、それは、「いつも、新しいことをやりたい」から。

 エキゾチックなポップから、テクノ、ワールド・ミュージックと、さまざまな音楽に傾倒し、その都度、新しい音楽を模索する、細野さん。

 「僕の音楽づくりは、思い出せない夢を、なんとか思い出そうとする作業に似ている」。なんとももどかしい音楽づくり。

 その音楽を実現させるためには、ひとつのスタイルでは満足できない。そういうことなのかもしれません。




♪ はっぴいえんど 「 風をあつめて 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、「はっぴいえんど」の代表作ですね。「風をあつめて」。

 「歌う楽しみがこの歳になって初めて見つけられたんです」。最近のインタビューでそう答えている細野さん。

 初めてバンドを組んだ中学時代。既に変声期を迎えていた細野さんは、大好きな、「Surfin' USA」を歌っても、声が低過ぎて、彼らのようには歌えない という現実に直面します。

 やがて結成された「はっぴいえんど」は、新しいサウンドをつくることが第一。細野さんは、自分が歌うことを想定せず曲をつくっていました。

 ところが、当時憧れていたバンドは、曲をつくった人が歌う という、暗黙のルールがあり、細野さんも、必然的に歌う羽目に。すると、自分が思うように歌えず、自分の声に縛られる不自由を味わってしまうのです。

 細野さんにとって歌は「ついで」。アルバム全体のバランスを見て足りなかったらついでに歌う。「キャラメル・ママ」でも、「YMO」でも、歌手というよりは、「ついでに歌う」という感覚だったそうです。

 そんな細野さんの意識が変わったのは、2005年に出演したフェスティバルがきっかけ。38年前に、「HOSONO HOUSE」を録音した、狭山の自宅近くの公園でのフェスティバル。

 演奏が聞こえなくなるくらいの大雨が降って、普通なら中止になるところ。そこで、細野さんは必死に祈り、ステージへ。

 すると、見事に雨が上がり、もやの中に、笑顔のお客さんが浮かび上がったのです。「「フィールド・オブ・ドリームス」みたいな世界。その感動が力になって、これを境に、ず〜っと歌っているんです」。そう語る細野さん。

 さらに細野さんの意識を歌へと向かわせたのは、200に及ぶ、提供楽曲の中から、自ら厳選した115曲を収録したCD・BOXを聴いたとき。

 松田聖子さんの「天国のキッス」や、安田成美さんの「風の谷のナウシカ」などが収められているCDです。

 細野さんはこのCD・BOXを聴き、自分のソロをつくるときにはいろいろな、洋楽の影響が出ているのに、アイドルのものには、そういう影響が出ていない ということに気づいたそうです。

 そこに、自分の音楽の本質があると感じた細野さんは、それを、自分のソロとしてどう表現するかという、新しいテーマに辿り着きました。

 「歌謡曲でも、ロックでもない。カントリーでもレトロでもない。それに、すごく自分が引っ張られている。やっと、自分の音楽がわかってきた という感じです」。




♪ 細野晴臣 「 ローズマリー、ティートゥリー 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、38年ぶりとなった、全曲ボーカル入りのソロ・アルバム、「HoSoNoVa」から、「ローズマリー、ティートゥリー」。

 7月9日、64歳の誕生日を迎える細野さん。一般的には一線を退く年齢ですが、細野さんが、音楽から引退することはありません。

 「僕は恐らく、死ぬまで音楽をつくり続けているだろう」。次は、ギターの弾き語りを考えているそうです。

 「放射能さえなければ、今の東京はいい。特に、明かりを落としている夜はいい。陰影礼賛。だから今、音楽としての陰影が、はっきりとテーマになってきた」。

 電子音楽で一世を風靡した細野さんが提示する、生ギターによる音楽。その音楽の陰影に、私たちはきっと、新しい音楽を見い出すことになるでしょう。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、細野晴臣さんをピックアップしました。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




私が小さい頃、ママが言ってたわ。
「人は、生まれたときからスターなのよ」って。

「そのままで完璧なあなたを、
神様がつくったのよ」って。

このままでも美しい。
そう、神様には、一寸のブレもないわ。

だから、顔を上げていれば遠くまで行けるわ。
ありのままの自分を愛せばいい。

私はこの運命のもとで生まれてきた。
このまま進めばいいのよ。ベイビー。

悔いに身を隠さないで。
自分を愛せば、それでいいのよ。

自分の体を尊重して、友だちを愛するの。
恋人が変だからって、罪にはならないわ。

この人生も、このレコードも愛してる。
愛には、信じる力が不可欠なのよ。

あなたが貧乏でも、お金持ちでも、
黒人でも、白人でも、
ゲイでも、レズビアンでも、
いじめられても、からかわれても、
今日の自分を愛して、そして、祝福して。

だって、あなたは
この運命のもとで生まれてきたのよ。

みんな生きるために生まれてきた。
勇敢になるために生まれてきた。

このまま進めばいい。
私は、この運命のもとで生まれてきたの。




♪ Lady Gaga 「 Born This Way 」




 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしているのは Lady Gaga で、「Born This Way」。

 まさに、「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がピッタリの Gaga。今世界で一番勢いのあるアーティストだということは、みなさんご存知ですよね。

 昨日MTVのイベントでライブがありましたが、「見た!」という方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。この曲は、先日リリースされたニュー・アルバムからの先行シングル。

 彼女はその独特のセンスから、子供時代はいじめられていたといいます。そんな状況の中で、お母さんが放ったひと言。「そのままで完璧なあなたを、神様はつくったのよ」。

 幼い彼女には、どれほど心強く響いたか、想像に難くありません。生まれ持ったものをそのまま受け入れ、それを力に変えていく。

 自分に備わった感覚をフルに使って成功を掴んだ Gaga。この曲は、まさに、我が道を行く彼女が、自分自身を歌い、そして、弱い立場の人々、かつての自分と同じ立場にいる、マイノリティーの人々に向けて、放った、最大の応援歌なのです。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、Lady Gaga の「Born This Way」をご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ Tedeschi Trucks Band 「 Bound For Glory 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 お送りしているのは、Tedeschi Trucks Band で、「Bound For Glory」。

 現代の三大ギタリストと呼ばれる、若き天才・Derek Trucks。去年の「FUJI ROCK FESTIVAL」では、奥様である Susan Tedeschi と、初の競演が話題となりました。

 そんな奥様と共にレコーディングされ、先日リリースされたのがこの曲。今年の夏は、世界各地のフェスティバルに出演することが決まっています。楽しみですね。


 さてこの番組ではみなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。

 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介しましょう。神奈川県、「カッパ」さん。35歳の主婦の方です。

 実家に帰ると、部屋には、置いてきたラジカセがあります。「もったいないから」と、捨てずにいる、母。なので、実家に帰ると、車からこの曲の入ったCDを持ってきて、そのラジカセで音楽を聴きます。

 それを知っているから、捨てないでいてくれるのかもしれません。母の愛情を感じて、子供の頃に戻ったような時間を過ごしています。


 という、メールをいただきました。

 わかりますわかります。「え、まだこんなものあったの?」っていうの、ありますよね。

 私にはもう今実家の家がないものですから、でも、母の、暮らしているところに行くと、「わーっ」と勢いで持ってきたものの中に、それこそ、私が高校卒業して東京に出てくるまでず〜っと聴いてたラジカセ、彼女が使っているとは思えないですけどそれがまだね置いてあったりとか。(笑)

 「わっ! この椅子、まだ使ってるの〜?」とかね、ありますよねぇ〜。「もういいよぉ〜。狭くなっちゃうから処分していい」なんて言ってても、母からすると、やっぱり離れて暮らすようになってからずいぶん長い時間が経ちますので、その中で少しでも何か、匂いが残っているもの、そんなものを手元に置いておきたいっていうそんな気持ちも、あったりするんだろうなと思います。

 きっと私が、娘の、何気なく書きなぐった、「ママへ」っていう、メモとかそんなものも捨てられないでずっととってるのと、(笑) 同じ、じゃないかなと思いますけども。「カッパ」さんの、お母様もきっとそうなんでしょうね。

 それでは、神奈川県の「カッパ」さんからのリクエスト。小田和正さんで、「my home town」。




♪ 小田和正 「 my home town 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、神奈川県の「カッパ」さんからのリクエスト。小田和正さんで、「my home town」でした。

 「カッパ」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントいたします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。





(タイトルコール)

LOVE UNITED





♪ 荒井由実 「 雨のステイション 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、1975年のアルバムですね。「COBALT HOUR」より、荒井由実さんで、「雨のステイション」。

 本当に懐かしくて、この季節、「6月のうちにこの曲かけなきゃ」と思いながら、(笑) いたんですけども。

 私は、何度もこの番組でもお話しているかもしれませんが、学生時代、中1のときにユーミンの音楽と出逢って、それこそ、私の青春はユーミン一色だったといっても過言ではないような気がするんですけど。

 特にこの、初期の頃のものは、ユーミンの、譜面を買ってきて、ピアノで、弾いて。べつに、歌いたいわけでもなく、誰かに歌を聞いてほしいわけでもなくただ、ユーミンの音楽の中に、浸っていたかったんでしょうね。

 とにかく、いろんな曲を、譜面を見ながらピアノを弾いて歌って、っていうのも毎日毎日、していて。

 その中でも、この曲はもう、ず〜っと、好きで弾いて歌っていた曲かな。本当に懐かしいですね。大切に、自分の中で、いつも響いている曲のひとつです。


 さて、そろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 2011年もちょうど折り返しですね。夏ももうすぐ、そこですね。

 今年は、本当に、大きな大きな変化を強いられた、日本。どんなふうにこれからこの夏を乗り切っていくのか、覚悟をしながら、でも、想像もつかないようなこともあり。

 だけど、苦しいっていうだけではなく、大変っていうだけではなく、日常のちょっとしたことの、中から、人それぞれの希望を見つけてね、その小さい希望をひとつひとつ、つなげて、いけるといいな〜って、本当に思っています。

 東京の夏はね元々、息ができないぐらい、暑くて苦しい夏でしたけれども、でも、逆にね、今年、みんなで、がんばって、「節電しましょう」とかいろんなことが、何か、「あっ、やってみるとこういうふうに東京って変われるんだ」とか、そんなふうに、変化していくことがあるんじゃないかなと私は、淡い希望を持っていたりするんですけど。

 でも東京だけではなく日本の至るところで、いろんな、夏が、来ますけれども。今年は、ちょっといつもよりも、それぞれの方が、故郷を想う気持ちが、なんとなくいつもよりも強い、そんな夏になるのかな〜なんて思っています。

 大切な人を想い大切な人のために、一生懸命に、がんばって生きていきましょう って、そんなふうに、想いながら、この夏を、迎えて、いきたいですね。


 この番組では、世界中にきらめく、数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ来週もこの時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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