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LOVE UNITED


〜 第117回 〜 2011.07.03 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。




♪ ASKA 「 はじまりはいつも雨 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ Caro Emerald 「 A Night Like This 」




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 「LOVE UNITED」では、世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間を、みなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、ASKA さんで、「はじまりはいつも雨」。今からちょうど20年前。懐かしの、ヒット曲ですね。

 そして、今お送りしているのは、Caro Emerald で、「A Night Like This」。

 ちょっと古っぽくて、でも新しい。そんなナンバーですが。彼女は今オランダで一番人気のあるシンガーです。

 去年リリースされた彼女のデビュー・アルバムは、30週にも亘って、オランダのアルバム・チャートでNo.1を獲得。Michael Jackson の「Thriller」の記録を抜き、オランダの記録を塗り替えています。

 オランダだけではなく、これから、世界で活躍が期待される、そんなアーティストです。





(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今週ピックアップするのは、Paul Simon です。

 「Paul Simon」というより、「Simon & Garfunkel」。私たちはまるでワン・ワードのようにこのユニットの名前を、憶えています。

 ソロとなってからも、クオリティーの高い作品をつくり続けている彼。いったいどんな愛に包まれて、これまで活動をしてきたのでしょうか。

 それでは今週は、偉人・Paul Simon の愛の足跡(そくせき)を、みなさんと辿ってみたいと思います。まずはこの LOVE SONG から。




♪ Paul Simon 「 Dazzling Blue 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、Paul Simon をピックアップしております。

 お送りしているのは、4月にリリースされた最新アルバム、「So Beautiful or So What」から、「Dazzling Blue」。

 今年の10月で、70歳を迎える Paul Simon。1941年、彼は、牧師で、トップ・クラスのベーシストだった父親と、教師であった母親の間に生まれ、幼い頃から、音楽の楽しさを体感しながら育ちました。

 そして、小学校で、Art Garfunkel と運命の出逢い。16歳で、「Tom & Jerry」の名前でテレビ番組に出演し、早々にデビューを果たしました。

 Art Garfunkel が大学で建築を学ぶ一方で、Paul Simon は、ロック・シーンでスターを目指し、様々な名義で活動を続けていきました。

 そして1964年。音楽性を、フォークに変更し、彼らは、「Simon & Garfunkel」として、活動を再開させました。

 今では名盤といわれるデビュー・アルバム、「水曜の朝、午前3時」ですが、発売当時は注目されることもなく、Paul は、名を上げるため、単独でイギリスに渡り、アルバムをリリースしたりしています。

 しかし翌年にリリースされた「Sounds of Silence」は話題を呼び、年の暮れには、全米でNo.1を獲得。

 これをきっかけに、60年代が終わるまで、彼らは、黄金のデュオとして、名作を次々と発表していきます。

 ソロとなった彼は、いち早く、ワールド・ミュージックとの融合を果たし、音楽シーンを牽引していきます。

 Simon & Garfunkel 時代から数えること13個。史上最多のグラミー賞を受賞し、90年には、Simon & Garfunkel として、2001年にはソロとして、ロックの殿堂入りを果たしています。

 さらに2006年には、アメリカのニュース雑誌「TIME」で、「世界で最も影響力のある100人」に、唯一のミュージシャンとして選ばれ、翌年には、アメリカ議会図書館による、「ガーシュイン・アワード」の第1回受賞者となっています。

 その行動力、歌に込めた想いから、社会性の高いミュージシャンとして、多くの人々から支持される Paul Simon

 社会奉仕活動にも熱心で、様々なチャリティー・ライブでの名演奏は、多くのリスナーの心を熱くさせてきました。




♪ Paul Simon 「 Father & Daughter 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、2002年にリリースされた、アニメ映画の主題歌、「Father & Daughter」。

 この「Father & Daughter」の中で聞こえてくる子供の声。これは、Paul の息子・Adrian。彼はこの歌で、アカデミー賞にノミネートされました。

 映画の主題歌ではありましたが、素直な父親の愛が歌われています。「お前の輝く姿を見守っていこう。成長する姿を見守っていこう。私ほど、君を愛している父親はどこにもいない」。

 そんな彼の音楽を支えているのは、かけがえのない家族からの愛情。2001年、ソロとして、ロックの殿堂に入った際、彼はこうスピーチしています。

 「父は恩師でした。ミュージシャンを愛し、尊敬することを教えてくれたのは父です。僕を、バンド・リーダーにしたのも父です」。

 彼は、神に感謝を捧げる前に、音楽と、音楽をつくる人々に惜しみない愛を与えた父、Lewis Simon に感謝を述べました。

 現在、妻・Edie と3人の子供と共に、平穏なマイホーム・パパとなっている Paul ですが、彼は昔から、そんな平凡な日常の中から言葉を紡いできました。

 最初の妻・Peggy との別れた直後にできたヒット曲、「恋人と別れる50の方法」は、幼い息子・Harper に、韻の踏み方を教えようとして、当時やっていた言葉遊びからでき上がった曲。

 また、1980年にリリースされたアルバム、「時の流れに」は、幼い頃の母親の笑い声と共に、家にあふれていたポピュラー音楽への愛が描かれています。

 社会的な事件、自分が生きてきた時代をつくる背景に、想いを馳せ、自らの経験を、歌に綴ってきた Paul Simon。夢と希望に輝いていたアメリカン・スピリットが、いつしかベトナム戦争へ。

 そのさなかで戦う息子を想う、母の気持ちを歌い、9・11後の、混沌とした世界を静かに見守る彼が常に願うこと。

 それは、家族愛に満ちた平穏な世界であり、倒れた隣人に、優しく手を差し伸べる、そんな、慈愛に満ちた世界なのです。




♪ Paul Simon 「 Bridge Over Troubled Water 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、2001年、9・11の後にリリースされたチャリティー・ライブ・アルバムから、「明日に架ける橋」。

 「君がへこたれて憂鬱なときは、君の瞳に、涙がいっぱいのときは、その涙を乾かしてあげよう。辛いときが来て、頼る友だちもいないときは、明日に架ける橋のように、僕は身を投げて架けてあげよう」。

 静かに歌い出す、「明日に架ける橋」。発売当時は、ベトナム戦争が激しさを増し、社会不安が高まっていました。

 やりきれない現実、人々が、未来を描くことに苦しんでいたそんな時代に、あなたの希望に満ちた、輝く明日を信じて、踏み出すその一歩のために、身を投げ出そう と、歌っています。

 あれから40年が経った今もなお、私たちの心の中に響くこの歌。名曲の持つ、時代を超えた輝きに勇気をもらい、今を生きる私たちも、新たな一歩を踏み出す力を、得ることができるのではないでしょうか。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、Paul Simon をピックアップしました。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




雨は止んだ。今なら全てがはっきりと見える。
俺の行く先に、立ちはだかるもの。

視界を遮っていた雲はもうない。
太陽が輝く、素晴らしい一日になりそうだ。

今なら何でもできる。
痛みも、苦しみも全て消えた。

ほら、願いをかけた虹が現れた。
太陽が輝く、素晴らしい一日になりそうだ。

青空だけが広がるこの世界。
顔を上げてごらん。青空が広がっている。

雨は止んだ。今なら、全てがはっきりと見える。
俺の行く先に、立ちはだかるものが。

そして俺は、虹に願いをかける。
太陽が輝く、素晴らしい一日になりそうだ。




♪ Jimmy Cliff 「 I Can See Clearly Now 」




 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしているのは Jimmy Cliff で、「I Can See Clearly Now」。

 レゲエの名曲として今でもたくさんの人に愛されているこの曲。カバーもたくさんありますよね。

 この Jimmy Cliff のバージョンは、1993年のヒットですが、オリジナルは、Johnny Nash が1972年にリリースしたもの。当時、アメリカ、イギリスでNo.1を獲得した名曲です。

 歌詞の内容を見てみると、曲から受けるイメージとちょっと違います。

 雲が晴れ、全てがクリアな世界。しかしその先には、自分の前に立ちはだかるものがはっきりと見える。

「雲が晴れて、悩みが消えた」という単純なものではなく、視界が開けたことで見えてきたもの、目の前に現れた困難に対して、果敢に挑戦する意志を、ふつふつと沸き上がらせている、そんな感じですよね。そんな自分に向けた、決意の歌です。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、Jimmy Cliff の「I Can See Clearly Now」をご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ Hilary Kole 「 Bound For Glory 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 お送りしているのは、Hilary Kole で、「Moments Like This」。

 ニューヨークを拠点に、その美貌と歌声で、私たちを魅了するボーカリスト。

 先日リリースされたニュー・アルバムは、スイング・ギターの名手・John Pizzarelli が、プロデュースを務めております。

 甘い時間に浸ることができる、そんなアルバムに仕上がっております。


 さてこの番組では、みなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。

 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介いたしましょう。神奈川県、「ナカナカ」さん。25歳の主婦の方です。

 中学の卒業式の日、2年間片想いをした彼とおつき合いすることになりました。

 とても幸せで、嬉しかったのですが、彼は地元の高校へ。私は、地元を離れ、遠くの高校へ進学が決まっていたのです。おまけに、私の高校は朝が早かったため、高校から近い、祖母の家に居候することも決まっていました。

 引越しの当日、「もうあんまり会えなくなるね」と泣いてしまった私に、「辛くなったら、これ聴いてみてよ」と、カセットテープをくれました。

 その中に入っていたのがこの曲です。擦り切れるほど聴いて、今でも大事に持っています。なぜかこれだけは捨てられない。

 当時の私には、大きな支えで、今でも、甘酸っぱい記憶とともに、自然と頭の中で流れます。


 というメッセージをいただきました。

 そうですか切なかったですねぇ。やっと、卒業の日に、ずっと片想いだった、人と、気持ちが、響き合って、新しく、これから毎日が始まるという。

 でももう自分たち、学校離れていかなければならない、その道が、それぞれにあるってことわかっている。う〜ん15歳の、少女には、とても苦しい、ことでしたね。

 でも、彼の想いを、手紙に代えて、音楽に乗せて、カセットテープをくれたんだと思いますけれども。

 こういう、音楽に、その想いを、託して、プレゼントしてくれるっていうか、教えてくれるって、よくありますよね。私なんかも、自分もそうだし。

 いろんな想いを、音楽に、乗せてというか音楽の力を借りて、言葉では上手く伝えられない、ニュアンスとか、そんなものを、一生懸命届けたいと思って、カセットテープに録音して、(笑) そんなこと思い出しますが。

 結局ラブレターですからね。今でも、その曲を聴くといろんなことが「ふぁっ」と思い出されて胸がいっぱいになるっていうの、いいですね。今日も、胸いっぱいになってください。

 それでは、神奈川県「ナカナカ」さんからのリクエスト。ケツメイシ で、「新生活」。




♪ ケツメイシ 「 新生活 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、神奈川県の「ナカナカ」さんからのリクエスト。ケツメイシ で、「新生活」でした。

 「ナカナカ」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ 山下達郎 「 RAINY WALK 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、1979年、のアルバムですね。山下達郎さん、「MOONGLOW」より、「RAINY WALK」。

 これもまたわたくしの、(笑) 青春時代の、想い出というか。これはね、でもどちらかというと東京に出てきてから、すごくはまって聴き出した、達郎さんのアルバムの中の1枚なんですけども。

 私の、地元の宮崎は、緑の多いというかね、そういう田舎の町だったんですけど。この曲の軽やかさみたいなものが、アスファルトの街のところに、雨粒がどんどん、跳ねているっていうか。

 景色が確実に、「土」ではなく、(笑) アスファルトのね、都会の、ビルがいっぱいあるところで、雨が弾んでいるというか。そういうイメージがすごくあって。

 東京で暮らし始めた私にとって、非常に「東京で暮らしているんだ」っていう気持ちを、(笑) さらにね、盛り上げてくれる、そんな、曲だったような気がしています。

 先ほどのね、「ナカナカ」さんの、メールじゃないけど、音楽にはたくさんの想い出が詰まっていて、そのときにどんなことがあったかなんて全く憶えてはいないし、その中身なんか全然重要じゃなくて。

 だけど、この音楽を聴きながら、ひとりで暮らし始めた、孤独な、東京生活がいかに、ウキウキとした、ものに彩られたかっていうこと、この音楽たちが本当に私を、支えてくれていたなっていうのを、改めて感じて、うん、私も、感慨深いものがあります。


 さて、そろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 さてここでひとつお知らせがあります。大震災から4ヶ月が経とうとしていますが、この夏、東北の復興を願って、仙台に、東北の6大祭りが集結する、史上初のお祭り、「東北六魂祭」が開催されることになりました。

 各県を代表する6つのお祭りがひとつになることで、災いを吹き飛ばす。そんな願いが詰まったこのお祭り。

 「青森・ねぶた祭」「秋田・竿燈まつり」「盛岡・さんさ踊り」「山形・花笠まつり」「仙台・七夕まつり」「福島・わらじまつり」という、東北の6大祭り。

 地元の人々はもちろん、遠方から来た人にとっても、お祭りを楽しんで、東北の元気を感じてもらおうというものです。

 東北各県の名産品が勢ぞろいする物産展も開催されるそうです。この番組を提供していただいているダンロップさんも、サポートしてくださるそうです。

 7月16日土曜日、17日日曜日。仙台で開催されるそうなので、みなさん、足を運んでみてはいかがでしょうか。


 この番組では、世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ来週もこの時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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