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LOVE UNITED


〜 第123回 〜 2011.08.14 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし今井美樹がご案内いたします。




♪ Sugar Ray 「 Shot of Laughter 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ 冨田ラボ 「 眠りの森 feat.ハナレグミ 」




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 お盆ですねぇ。帰省の途中で、今この番組を聴いてくださっているという方も、いらっしゃるかも。くれぐれも、安全運転でお願いしますね。

 「LOVE UNITED」では世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間をみなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、Sugar Ray で、「Shot Of Laughter」。2005年にリリースされた彼らのベスト・アルバムからお送りしました。

 そして今お送りしているのは、冨田ラボ・フィーチャリング・ハナレグミ で、「眠りの森」。

 冨田さんも、ハナレグミ も、共に、温かくて柔らかな音楽を奏でるアーティストですが、この曲も、冨田さんのサウンドと、永積タカシさんの歌声が、とっても気持ちよくマッチしていますよね。

 この曲のリリースは2003年の春。元々は、春の暖かさをイメージした曲ですが、真夏に聴いてみても、やっぱり、気持ちよく響く1曲です。





(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を毎回1人ピックアップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今夜ピックアップするのは、久保田利伸さんです。

 自らを「黒人音楽かぶれ」という久保田さん。日本の音楽シーンに、ブラック・ミュージックを浸透させた、アーティストですよね。

 今年は久保田さんにとってデビュー25周年となる記念すべき年。これまでの人生で、「自分に影響を与えてきたもの」をテーマにしたアルバムもリリースしたばかりです。

 そのタイトルは、「Gold Skool」。敢えて日本語にするなら、「どこまでもぶれない、久保田流のスタイル」。という感じでしょうか。

 あのファンキーな久保田さんのスタイルは、どんな流れの中ででき上がってきたのでしょうか。

 それでは今週は、そんな久保田さんの世界を、みなさんと旅してみたいと思います。まずはこの LOVE SONG から。




♪ 久保田利伸 「 Missing 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、久保田利伸さんをピックアップしております。

 お送りしているのは、久保田さんを代表する、名バラードですよね。「Missing」。

 「アフリカの音楽は、人間の声だけで、ここまでやれる ということを教えてくれた」。

 1962年、静岡県に生まれた、久保田さん。歌との出逢いは、3、4歳の頃、家族で行った、熱海旅行で、ちびっ子のど自慢に出演したことでした。

 そのイベントで見事グランプリを獲得したのが、シャイなハートに火がついた最初のポイント。5歳の頃には、町の盆踊り大会で、やぐらに登り、太鼓を叩く、お祭り少年となりました。

 中学時代は、ラジオから流れる Stevie WonderThe Stylistics の音楽に夢中でしたが、当時、久保田さんを魅了したのは、それだけではありませんでした。

 NHK で再放送されていた、アメリカの音楽番組、「ソウル・トレイン」。この番組を毎週欠かさず観ては、黒人ミュージシャンのダンスを真似する日々。

 体育祭のアトラクションで披露したところ、「そんなに腰を動かす必要はない!」と、先生に叱られたこともあったそうです。

 そんな久保田さんが、初めて曲をつくったのは、高校生のとき。タイトルは、「ジャマイカに帰ろう」。

 当時大好きだったテレビ番組、「野生の王国」を観ていると、アフリカの風景や、野生動物の姿に体が反応し、当時聴いていた Bob Marley の音楽とミックスされてでき上がったのだそうです。

 アフリカの大地のリズムと、レゲエの融合。実際、久保田さんの曲づくりは、リズムからスタートし、ノリのいい曲も、スローなバラードも、まず、リズムを体の中に取り込み、それからベースを加え、最後に、メロディーや、歌詞を加えていくことが多いんだそうです。

 早くから、アフリカのリズムに興味を持った久保田さんが、初めて、アフリカへ行ったとき、こんなエピソードがありました。

 マサイ族の村に行き、踊りを見せてほしいとお願いしたところ、初めは2人ほどだった女性たちが、徐々に増え、最終的には30人ほどによる、コール・アンド・レスポンスが始まったのです。

 音楽も、楽器も何もないところで、踊りと声だけによる精神の交流。久保田さんも一緒に腰をくねらせ、声を出すこと30分。

 このとき、本場・アフリカの音に触れた久保田さんは、品種改良されていない動物や、植物だけが持つ、原種の強さと同じものを感じ、声の持つ力にも目覚めたのです。

 しかし久保田さんはこうも言っています。「「どうして黒人音楽にハマったの?」って、1万人くらいから質問されたけど、答はわからない。未だにわからない」。

 何かひとつのものに、徹底的にハマる。そのことに、明確な理由を求めるなんて野暮なのかもしれませんが、久保田さんの日本人離れしたリズム感や、ファンキーでソウルフルな音楽は、こうした体験が積み重なって、でき上がったものなのです。




♪ 久保田利伸 「 Dance If You Want It 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、1990年のアルバム、「Such A Funky Thang!」から、「Dance If You Want It」。

 音楽にのめり込み、中学時代からバンド活動を始めていた久保田さん。大学ではロック・バンドを結成し、サザンオールスターズ や シャネルズ も出場していた学生コンテスト、「EastWest」に出場。ベスト・ボーカリストを受賞し注目を集めました。

 しかし、久保田さんの業界デビューはシンガーではなく、作曲家。田原俊彦さんや小泉今日子さん、岩崎宏美さんといった、当時最前線で活躍していたアーティストに曲を提供するところからのスタートでした。

 そんな久保田さんの歌手デビューには、今でも、伝説として伝わる、あるテープの存在を抜きにして語ることはできません。そのテープとは、「すごいぞ!テープ」。

 まるで冗談のようなタイトルですが、実はこれは、久保田さんがデビュー前に自らつくったデモテープ。そのクオリティの高さに、業界関係者が驚き、噂が噂を呼び、手にしていない人は、その到着を待ち望んだというテープです。

 デモテープが持ち込まれることなど、日常茶飯事な世界で、こうした現象が起こるアーティストは珍しく、このデモテープはその後、ダビングにつぐダビングで広まっていったといいます。

 このデモテープの存在と、さらに、久保田さんのデビューを後押ししたもの。それは、Michael Jackson の存在でした。

 久保田さんがデビューする前は、R&B といっても、歌謡曲としてアレンジされたものが多く、日本の音楽シーンには、まだまだ定着していないもの。

 特に歌謡曲やフォークソング、ニューミュージックしか聴いてこなかった世代には、なかなか理解されず、デモテープを聴いてもらうこともできませんでした。

 ところが、1982年。Michael Jackson のアルバム「Thriller」が、空前のヒットを記録し、R&B に興味を持たなかった世代の心を開き、久保田さんの音楽にも、興味を示させてくれたのです。

 「Michael Jackson は、過去、現在、全てのシンガーの中で、一番感謝しなければならない人です。僕が好きな音楽、やりたい音楽を、Michael が、世界規模で発信してくれた」。ある雑誌のインタビューでこう語っている久保田さん。

 しかし、久保田さんの音楽は、Michael の物まねではありません。

 「ポップ感があって、ブラックの脂っこさ全面じゃないけれども、ブラック好きの人が聴いてもうれしい部分と、両方を入れるのが、僕の音楽スタイルであり、僕の技術」。

 これこそ、「Gold Skool」「久保田流のスタイル」なのではないでしょうか。




♪ 久保田利伸 「 Winds 」




 LOVE UNITED。お送りしているのは、先日リリースされたばかりのニューアルバム、「Gold Skool」から、「Winds」。

 1993年からニューヨークに住み、日本だけでなく、アメリカでも活動をスタートさせた久保田さん。2010年には、改めて、日本に拠点を移し、25周年の活動を始動させています。

 「ニューヨークの生活で一番教わったのは、裸になっていく自分もカッコ悪くないってこと。ニューヨークでは、自分が本来持っているものが、露骨に出るだけなんですよ」。そう語る久保田さん。

 新しいアルバム、「Gold Skool」には、そんな久保田さんの裸の姿が詰まっています。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、久保田利伸さんをピックアップしました。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




懐かしい L.A. のビーチ、憶えているかい?

みんながシボレーに乗って遊んでいたあの頃。
隣にいた男に、何が起きたか、憶えているかい?

日焼け、クルー・カット、まさにアメリカの男。
高校のダンス・パーティーで踊ったね。

隣の彼女には気づかなかった。
ビートを刻み、スニーカーとポニーテール。

さぁ手を伸ばして、想い出をつくろう。
昔のように、月明かりの下、海を散歩しよう。

7月から、9月の終わりまで、
毎日、太陽の下でサーフィンさ。

でもそんな素敵な毎日が
終わってしまうなんて、思いもしなかった。

そう、僕は君を、蔑ろにし過ぎた。
霧に包まれた、長く辛い道のり。

ジュークボックスの音が、
だんだんと遠ざかっていく。

卒業式まで僕らは待てなかった。
車でサンホセまで行ったね。

そしてそこで、僕があげた指輪を
してくれるって言ってくれた。

でもたぶん君は、
もう何も憶えていないだろう。

さぁ手を伸ばして、昔のように、
月明かりの下、海を散歩しないかい?

一緒に想い出をつくるのさ。




♪ The First Class 「 Beach Baby 」




 愛の文字。それは「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしているのは、The First Class で、「Beach Baby」。

 思わず「懐かしい!」と思った人。「この曲聴いたことある」と思った人。「知らないけど、なんか気持ちいい」そんなふうに思った人。いろいろいらっしゃるかもしれませんね。

 The First Class は、イギリスのシンガーソングライター・John Carter を中心に結成されたグループで、この曲は1974年のヒット曲。

 1996年には、当時ヒット曲を連発していた Baha Men がカバーしたことでも有名です。そのバージョンで、記憶にある人も多いかもしれませんね。

 彼らはイギリス人なので、当然この曲は、彼らのイメージの中でつくられたストーリー。アメリカの西海岸の学生をイメージし、輝かしくもほろ苦い、学生時代の想い出を歌っています。

 誰にでも、甘くて、そして、ほろ苦い青春のエピソードってありますよね。年を重ねれば重ねるほど、その想い出はピュアになって、美しく、輝く、想い出となります。

 誰にでもそんな経験があるからこそ、きっとこの曲も、私たちの琴線に触れるんですね。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、The First Class の、「Beach Baby」をご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ EGO-WRAPPIN' 「 WHOLE WORLD HAPPY 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 お送りしているのは、EGO-WRAPPIN' で、「WHOLE WORLD HAPPY」。

 今年の夏も精力的にライブを続けている EGO-WRAPPIN'。全国各地の、野外ライブやイベントに参加して、熱いパフォーマンスを見せてくれています。

 先月には、彼らの恒例のイベントとなっている、「東京キネマ倶楽部」でのライブの軌跡を追った写真集もリリースされています。


 さて、この番組ではみなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしております。番組ホームページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 番組では、リクエストを採用させていただいた方に、5,000円分の、Amazon のショッピング・カードをプレゼントしております。

 みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、みなさんから届いたメッセージをご紹介しましょう。神奈川県「チューリップ」さん。34歳の主婦の方です。

 こんにちは。私は5月で34歳になりました。その翌日、誕生日ということもあり、電車に乗って主人と、大好きな、江ノ島と鎌倉を散歩してきました。

 つきあっている頃から数えて、10回目の誕生日を一緒に過ごすので、どこに行きたいかと考えるも、やっぱり、江ノ島と、海の景色を見たくて。

 10年間は短いようで、長くもあり、変わらないようで、変わってしまったこともいっぱいありますが、この曲を聴いて、江ノ島の風景を見ていたら、「10年後に、またこの海を見たい」「江ノ島に、2人で来たい」と思いました。


 という、メッセージをいただきました。

 素敵ですねぇ。いいですよね。私こういうの大好き。(笑) 大切な日に、華々しい、お祝いとかね、敢えて、想い出をつくりに、「えい!」とどこかに、旅行するとかそういうのも、楽しくて、素敵な想い出になりますけれども。

 今まで続けてきた自分たちの大切な、積み重ねの、点をまたここでひとつ、「ポン」と、石を置くようにそれこそ、つなげていく。

 こうやってまたひとつつながって、また来年も、またそこに石を置いて、私たちの道をつなげていこうなんて いう、そういう、気分がね、自分たちのマイルストーンな感じで、すごく、素敵だな〜と思います。

 江ノ島とかね鎌倉とかって、私も、若い頃に、仲間と何度かドライブに行ったりしましたけれども。やっぱりそういう、何だか胸が「キュン」とする、そういう、切なさと、懐かしさ、郷愁みたいなものがある場所なんですよね。

 また10年後に、この海を、ぜひお2人で、見に、行かれてくださいね。

 それでは、神奈川県の「チューリップ」さんからのリクエストで、サザンオールスターズ、「希望の轍」。




♪ サザンオールスターズ 「 希望の轍 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、神奈川県の「チューリップ」さんからのリクエスト。サザンオールスターズ で、「希望の轍」でした。

 「チューリップ」さんには、Amazon のショッピング・カードをプレゼントします。素敵な音楽との出逢い、期待していますね。





(タイトルコール)

LOVE UNITED





♪ COMPLEX 「 AFTER THE RAIN 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。お送りしているのは、アルバム「ROMANTIC 1990」から、COMPLEX で、「AFTER THE RAIN」です。

 7月30日、31日、東京ドームで行なわれた、COMPLEX のライブで、最後に、歌われた曲です。

 あの2日間は本当に、夢を見ているような、そんな、熱狂の、渦に、包まれた、2日間でしたけれども。私は、この最後の曲を聴きながら、涙が止まらなかったんですけれども。

 2人の大人の男が、自分たちが、一生懸命信じてやってきた、その音楽を、震災で困っている人たちのところに、何か、力を、送りたいと、そこから始まったこのライブ。

 素晴らしいステージと共に、本当にたくさんの人たちの、想いが、そこに渦巻いていて、2日間で10万人の人がこんなに幸せになって、そしてその幸せなエネルギーと共に、義援金として、被災地へ、届くという。

 私はもう、言葉では上手く、表現できないぐらい、胸がいっぱいで、もうボロボロになっていました。

 素晴らしいユニットだったんだなと、今さらですが改めて、思って。あのライブの後も、我が家では、私がですね、(笑) この COMPLEX のアルバムがずっと、流れています。


 さてそろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 お盆ですよね。今年は、去年と同じように、過ごせて、いらっしゃいますか? それとも、やはり、地震の影響でいつもとは違う、お盆でしょうか。

 どちらにしても、親戚とか地元の友だちとか、久しぶりに、会う人が多いと思います。そんな再会を、温かな想いを交し合える、素敵な、大切な、夏の一日で、過ごしていただきたいなと思っています。たっぷり、満喫してくださいね。


 この番組は世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながら、みなさんと幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ来週も、この時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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