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LOVE UNITED


〜 第18回 〜 2009.08.02 Sun


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宇宙の中で、とても小さな愛。




私を包む、母なる地球への愛。




親から子へ、未来へつながる愛。




自分の隣にいる、かけがえのない恋人への愛。


この地球に存在する、そんな全ての愛を称えるもの。

LOVE SONG




(タイトルコール)

DUNLOP presents... LOVE UNITED



 その歌を口ずさむだけで、あなたへの距離を縮め、多くの心をつないでいく。

 この番組では、世界にきらめく LOVE SONG を集め、その曲の持つ愛の世界を、みなさんと一緒に感じてみたいと思います。

 恋人への愛。家族への愛。人間への愛。神への愛。

 たくさんの愛が集う場所。「LOVE UNITED」。わたくし、今井美樹がご案内いたします。




♪ David Lee Roth 「 Just Like Paradise 」




DUNLOP presents 「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りします。






(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ MISIA 「 陽のあたる場所 」




 DUNLOP presents「LOVE UNITED」。こんばんは。今井美樹です。

 「LOVE UNITED」では世界中の LOVE SONG を集めて、愛ある時間を、みなさんとご一緒できたらな〜と思っています。

 今日の1曲目にお送りしたのは、1985年のヒット曲。デイビッド・リー・ロス で、「ジャスト・ライク・パラダイス」。

 「ダイヤモンド・デイヴ(Diamond Dave)」とも呼ばれた彼だけに、エンターテイメント性の高い、カラッとしたサウンドの、LOVE SONG でしたね。

 そして、今お送りしているのは、1998年のリリース。MISIA(ミーシャ) のセカンド・シングルで、「陽のあたる場所」。

 去年、デビュー10周年を迎えた彼女。最近は、社会活動にも力を入れていて、去年は、「チャイルド・アフリカ(Child AFRICA)」という、アフリカで教育支援プロジェクトを行なう団体を立ち上げています。

 アフリカに行きそこで出逢った子供たちのキラキラ光る、笑顔に、多くのことを得た MISIA さん。

 教育の大切さ、そして、学校が、子供たちを守る場所となることなど、日本では当たり前として、忘れられて、しまっているかもしれないようなものを、改めて考えさせてくれる、そんな、プロジェクトです。

 ミュージシャンがこういった活動をすることで、より身近に感じ参加しやすくなるのは、素晴らしいことですよね。

 LOVE SONG を集めてお送りしている「LOVE UNITED」。次にお届けするのは、湘南の風を感じさせてくれるユニット。ハミングキッチン のファースト・アルバムから。




♪ ハミングキッチン 「 風のアトラス 」




 今年4月にリリースされた ハミングキッチン のアルバム、「STRANGE TOMATOES(ストレンジトマト)」から、「風のアトラス」でした。

 細野晴臣さんが主催するレーベル、「デイジーワールド(daisyworld)」から、CDがリリースされていますが、なんとも優しいサウンドに、愛ある歌声が、とても気持ちいいですよね。

 ハミングキッチン のボーカル、イシイモモコさんは、先日私も、出演させていただいた bank band(バンク・バンド) のライブに、バック・バンドのメンバーとして参加していらっしゃいました。

 湘南エリアのメンバーとつくったというこのアルバム「STRANGE TOMATOES」。なんだかゆっくりとした時間までもが、レコーディングされているみたいで、夏に気持ちのいい、1枚になっています。




(コーナータイトルコール)

THE ONE



 世界中で時を越えて歌われる LOVE SONG。そんな名曲を生み出した、音楽界の偉人を毎回1人ピック・アップして、そのアーティストが持つ世界を見つめるコーナー。「THE ONE」。

 今週ピック・アップするのは、アントニオ・カルロス・ジョビン です。

 日本でも人気の高い、ボサノバ創始者の一人。彼が亡くなって早15年。この夏も、あちこちで、彼のつくった曲が流れているのではないでしょうか。

 私もどっぷりと彼の音楽に影響された、ひとりです。私のボサノバ好きは本当に小さい頃から、うちの中で、自然にかかっていたこと、から始まっていると思いますが。

 きっと、父が、さりげなくいつも聴かせてくれていたジャズ、ボサノバ。そういうものが、心地よく、それこそ、新しい音楽のエネルギーを、私にどんどん、与えてくれていたんじゃないかなと思っています。

 それでは偉人 アントニオ・カルロス・ジョビン の残した、愛の足跡(そくせき)をご紹介していきましょう。

 まずは、この LOVE SONG から。




♪ Antonio Carlos Jobim 「 Agua de Beber 」




 LOVE UNITED「THE ONE」。今週は、アントニオ・カルロス・ジョビン をピック・アップしています。

 ボサノバ(Bossa Nova)、新しい波。ブラジルから始まった小さな音楽の揺らめきは、今では、世界中をやさしく包み込む音楽の波となって、私たちの心に心地よいメロディーを聴かせてくれています。

 そのボサノバの創始者の一人、アントニオ・カルロス・ジョビン。彼は、1927年、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。

 1歳のとき、北部の町から、南の自然あふれるイパネマへと引越し、大自然に囲まれた環境の中で育ちます。

 そして、14歳のときにピアノを始めるのですが、そのとき、彼にピアノを教えたのが、ドイツから来ていたピアニストでした。

 そのピアニストからジャンルを越えて、ハーモニーの美しさや作曲を学び、音楽の虜となっていった ジョビン。

 青年へと成長した彼は、これから迎える幼なじみとの新婚生活のために、建築家への道を目指したのでした。

 しかし、どうしても、音楽が捨てきれず、ラジオの伴奏ピアニストとしての仕事に就き、そして、わずかな収入を確かなものにするために、ナイト・クラブでの仕事を始めます。

 そのナイト・クラブでの実力が認められ、レコード会社と、楽譜の読めないミュージシャンたちのために、譜面を起こす仕事をもらいます。

 そう、この瞬間から、彼の音楽活動がスタートするのです。

 譜面起こしからアレンジャーのアシスタント。そして、自らが編曲を手がけるようになり、作曲家へと成長していきます。

 彼にとって初のヒット作となった、「浜辺のテレーザ(Tereza Da Praia)」。「山、太陽、海」という、リオの美しさを讃えた壮大な組曲、「リオデジャネイロ交響曲」。彼は次々と話題曲をつくり出していきます。

 そして、1959年に、あの ジョアン・ジルベルト(Joao Gilberto) と出逢ったことで、ボサノバ・スタイルを完成させ、シングル「想いあふれて(Chega de Saudade)」をレコーディングします。

 彼らがつくりだしたボサノバは世界中でうわさとなり、ジョビン の手がけた曲は次々と、世界中のアーティストに取り上げられることになります。

 1964年には、スタン・ゲッツ(Stan Getz) と ジョアン・ジルベルト、そして アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto) が歌った、「イパネマの娘(Garota de Ipanema)」が、世界的な大ヒットとなり、海外でも高い評価を得ていったのでした。




♪ Elis Regina & Antonio Carlos Jobim 「 Aguas de Marco 」




 1974年のアルバム、「エリス・アンド・トム(Elis & Tom)」から、気持ちのいいデュエットを聴かせてくれる、「三月の水(Aguas de Marco)」でした。

 シンプルでありながらも、複雑なコード進行やハーモニーをつくり出す、アントニオ・カルロス・ジョビン。彼のつくる複雑で独創的な音楽は、自身からあふれ出す、自然への愛情を綴ったものでした。

 「私の作品は全て、ブラジルへの LOVE SONG だよ。故郷の大地、人々、動物や、植物へのね」。

 そう語る彼は、いつも自然からインスピレーションを受けて曲をつくり、先ほどの「三月の水」は、リオから2時間ほど離れた山間いで、きらめく小川を眺めているときに、あふれ出てきた言葉を書き留めて、そしてハーモニーにしたものが、曲となったそうです。

 そんな彼は、1970年頃から、自然を意識したアルバムをつくり、「コルコバード(Corcovado)」や、「ウェーブ(Vou te contar)」といった曲では、ロマンティックに自然を表現。

 さらに、晩年には、自然への想いを失楽園として描き、アマゾンの、熱帯雨林を保護するための活動も行なっています。

 様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行なってきたジョビンでしたけれども、1980年に、親友であった ヴィニシウス・ヂ・モライス(Vinicius de Moraes) が亡くなると、家族や友人を招いたバンド、「バンダ・ノーヴァ(Banda Nova)」を結成。そこには、友や家族に囲まれ、笑顔あふれる、眩しい彼のサウンドがありました。

 そして、1994年、ブラジルへの敬意を表して、本名をタイトルとした、「アントニオ・ブラジレイロ(Antonio Brasileiro)」を発表します。

 つややかな歌声へと成熟した ジョビン は、このアルバムで、アマゾンの熱帯雨林保護で交友を深めた、スティング(Sting) とデュエットし、さらには、幼いわが娘、ルイーザ(Luiza) との愛らしいハーモニーを聞かせてくれています。




♪ Antonio Carlos Jobim 「 Samba do Aviao 」




 お送りしたのは、ジョアン・ジルベルト の2番目の妻であった ミウシャ(Miucha) とのデュエットで、「ジェット機のサンバ(Samba do Aviao)」でした。

 1994年に、この世を去った アントニオ・カルロス・ジョビン。彼の功績を讃えて、この歌に出てきたガレオン空港は、1999年、その名前を、「アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港」と改名され、ターミナル・ロビーには、この歌の一節を記したレリーフが飾られています。

 ブラジルの光や、風を曲にし、自然が持つ「ゆらぎ」を、私たちに届けてくれた アントニオ・カルロス・ジョビン。

 LOVE UNITED「THE ONE」。今夜は、アントニオ・カルロス・ジョビン をピック・アップしました。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED




正しいときもあれば、間違っているときもある。
信じるものは、私の歌の中にある。

肉を売っても、銀行員でも、ドラマーでも、
どのグループにいようが、変わるはずはない。

私はありふれた人間なのだ。

未熟な人を受け入れない憂鬱な人もいる。
共に生きるため、細身を望む太った人もいる。

みんな違いがあるのが当たり前さ。
みんなで一緒に生きるんだ。

私が君より優れているわけではないし、君もそう。
何をしていようと、みんな一緒なんだ。

愛し、憎み、私を知る。
それでも、私がどんな生き方をするかはわからない。

私はありふれた人間なのだ。

短い髪の人を嫌う長い髪の人もいる。
貧乏人を助けない金持ちもいる。

みんな違いがあってそんなもんなんだ。
みんなで一緒に生きるんだ。

黒い人間を受け入れない、黄色い人間もいる。
白い人間を受け入れない、赤い人間もいる。

みんな違いがあってそんなもんなんだ。
そう、みんな違いがあるのが、当たり前さ。




♪ Sly & The Family Stone 「 Everyday People 」




 愛の文字。それは、「LOVE LETTERS」。ここでは、LOVE SONG の歌詞に込められた世界を旅してみたいと思います。

 お送りしたのは、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン の1969年の、全米ナンバー・ワン・シングル、「エブリデイ・ピープル」。

 今の時代に比べ、人種差別の色が濃かった時代。人権運動や、反戦運動が行なわれ、民衆が新しい価値観や自分の持つ考えを訴え、変化を求めて、活発に活動をしていた時代。

 また、アポロ11号が、人類初の月面着陸を成し遂げるなど、未来へ向かって希望もどんどん大きくなっていた時代。

 当時のカリスマだった スライ・ストーン(Sly Stone) が、音楽に期待と希望を込めて、「人類みな、違いはあれど、同じ存在であり、一緒に生きるものなんだ」と歌った曲です。

 「違いはあれどそれが当たり前。好きになれなかったり、受け入れられない人もいるけれど、それを知った上で、一緒に生きるのが人間。なぜなら、人間はみな、人間なのだから」。

 今では誰もが当たり前のように持つ価値観を、まだ誰しもが持たない時代に、強くストレートに歌った古き良き名曲です。

 LOVE UNITED「LOVE LETTERS」。今夜は、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン の、「エブリデイ・ピープル」をご紹介しました。


(コーナータイトルコール)

LOVE LETTERS





♪ CRAZY KEN BAND 「 タオル 」




 わたくし今井美樹が TOKYO FM からお送りしている、DUNLOP presents「LOVE UNITED」。

 CRAZY KEN BAND(クレイジーケンバンド) のアルバム、「SOUL(ソウル)電波」から、「タオル」。

 幅広い、年代の、方たちに人気の、CRAZY KEN BAND。夏の暑い日に差し出されたタオルの香り。その香りから、始まる、淡い恋。

 「なるほど」と、思わずうなずいてしまうタイトルですよね。

 きっとリスナーのみなさんの中にも、洗濯用柔軟剤の香りにこだわってらっしゃる方、いらっしゃると思いますが。

 洋服やタオル、差し出されたハンカチとか、そういうものがいい香りだとちょっと「ドキッ」としてしまいますよね。(笑)

 それが男性であれ、女性であれ、夏の、素敵な想い出のひとつに、なってしまいそうですね。


 さて、この番組では、みなさんからのメッセージやリクエストをお待ちしています。番組ホーム・ページのアドレスは、「www.tfm.co.jp/lu」。

 リクエストを採用させていただいた方には、5,000円分のミュージック・ギフト・カードをプレゼントしております。

 素敵な音楽の世界を、ぜひ楽しんでください。みなさんの心の LOVE SONG、お待ちしております。

 それではここで、あなたから届いたメッセージをご紹介しましょう。東京都、「ギター大好き」さん。18歳・男性の方からです。

 「初めてメールします。浪人生活のために上京して、勉強の合間にかけたラジオから、シェリル・クロウ(Sheryl Crow) が聴こえてきたのがきっかけで、聴き始めました。優しい気分になれるので、とても好きです。この曲は、僕が、中学3年の頃に知ったものです。その頃僕は、今までで一番といえるくらい、ある人を好きになりました。告白できずに数か月が過ぎてしまいましたが、秋の学園祭のときに、向こうから声をかけてくれ、一緒の時間を過ごすことができました。肝心の告白のときに噛んでしまって、それから、卒業まで急に、話す機会が減って、そのまま卒業式を迎えました。このまま終わるのかな〜と思っていたら、また彼女から話しかけてきてくれて、なぜか将来の話になりました。たぶん冗談ですが、ちょっぴり、幸せな気分になりました。そして、最後にツー・ショットを撮って別れました。この曲を口ずさむと切ないですが、同時に、いつか逢える日まで、頑張る力をくれます。」

 というメールをいただきました。

 私もそういえば卒業式の頃に、べつに、誰かが好きだったとかそういうわけではないんですけど、今でも、その曲を聴くと、晴れた日の、空とか、校庭の片隅とか、いろんな風景が思い出されて、みんながワイワイ賑やかにやっている中で、なんだか気持ちが私だけ「ぷ〜」っと外に行って、切なかった、そんな、気持ちと、その風景を、思い出す曲があるんですけれども。

 すごく切ないけれど、とても自分にとって大切な甘酸っぱい、曲になってたりします。

 きっとこの、「ギター大好き」さんにとっても、この曲がね、そんな、大切な、自分の宝箱に、しまっておきたいような、そんな、曲になっているんじゃないかな〜と思います。

 また、逢える日を本当に楽しみに、待って、いてくださいね。

 それではリクエストいただいた曲を、お送りします。ジョン・デンバー で、「リービング・オン・ア・ジェット・プレーン」。




♪ John Denver 「 Leaving, On a Jet Plane 」




 わたくし今井美樹がお送りしている「LOVE UNITED」。お送りしたのは、東京都の「ギター大好き」くんからの、リクエスト。ジョン・デンバー で、「リービング・オン・ア・ジェット・プレーン 〜悲しみのジェット・プレーン」でした。

 「ギター大好き」くんには、ミュージック・ギフト・カードをプレゼントします。素敵な音楽とたくさん出逢って、また、リクエストしてください。お待ちしています。





(タイトルコール)

DUNLOP presents LOVE UNITED





♪ Corinne Bailey Rae 「 Butterfly 」




 TOKYO FM からお届けしている「LOVE UNITED」。2006年にリリースされました、コリーヌ・ベイリー・レイ のファースト・アルバムから、「バタフライ」。

 私、彼女の声が大好きなんです。このアルバム本当によく、聴いています。どの曲もどの曲も、ずいぶん行っておりませんが、ロンドンの街並みとかが「パァ〜」っと、絵に浮かぶ感じで、大好きなんですよね。

 帰ったらまた、聴きます。(笑)

 さて、そろそろお別れの時間です。今夜はいかがでしたでしょうか。

 8月に入ってしまいましたねぇ。もう街には子供たちがあふれ返って、いるんでは、ないでしょうか。

 今日もきっと、お父さんお母さん、混雑する、いろんなところ、から、子供たちと一緒に、ぐったりしながら帰って、きている車の中で、(笑) この番組を聴いてくださっているという、状況かもしれませんけれども。

 窓開けるとまだ熱風は来ますけれどもやっぱり夜風気持ちいいので、たまには「ガー」っと窓開けて、(笑) 夜風を感じながら、家路に就くというのも、気持ちいいんじゃないかなと思います。

 あんまり気持ちいい曲ばっかりかけると寝てしまうといけないので、(笑) あれなんですけども。安全運転でぜひ帰ってください。

 この番組では、世界中にきらめく数多くの LOVE SONG を集め、その世界を旅しながらみなさんと、幸せな時間を共有できる1時間にしていきたいと思っています。

 どうぞ、来週も、この時間にお逢いしましょう。「LOVE UNITED」。お相手は、今井美樹でした。


DUNLOP presents「LOVE UNITED」
この番組は、タイヤのフロンティアを紡ぐ、DUNLOP の提供でお送りしました。



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