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TOUCH&FEEL


〜 第25回 〜 2008.03.22 Sat

「 和 」

◇要約版◇

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(タイトルコール / 男声)

MIKI IMAI... TOUCH&FEEL


 こんにちは。今井美樹です。美しい日本の春、感じていますか?

 今井美樹「TOUCH&FEEL」。今週のキーワードは「和」。1曲目は、ジム・オルーク+(アンド)カヒミ・カリィで「風来坊」。




♪ ジム・オルーク+カヒミ・カリィ 「 風来坊 」




 細野晴臣さんのトリビュート・アルバム「トリビュート・トゥー・ハルオミ・ホソノ(Tribute to Haruomi Hosono)」より、ジム・オルーク+カヒミ・カリィで「風来坊」お送りしました。


(タイトルコール)

MIKI IMAI... TOUCH&FEEL





 今井美樹がお送りする「TOUCH&FEEL」。今週は「和」をキーワードにお送りしております。

 この季節は、桜とか、日本の四季の美しさを、改めて感じるときですよね。そこで、今週の情報は「茶室」。

 普通「茶室」といえば、障子のある畳の部屋とか、そこからは松のある美しい庭が広がっているような、そういう風情のある日本の茶室を思い浮かべると思うんですけれども。

 実は、今日ご紹介する茶室は、ドイツの「フランクフルト工芸博物館」の庭につくられた、ちょっと変わった茶室なんですね。

 昨年の夏、隈研吾(くまけんご)さんという、有名な建築家の方がデザインなさった茶室で、緑の芝生の上に、巨大な落花生のかたちをした、白いものが「ドン」と置いてあって。

 実はこれは、使うときだけ空気を入れて膨らませて、それで完成させるという茶室なんだそうです。

 最初はね、外国の工芸博物館の庭につくる茶室ということで、竹とか、紙とかのね、自然素材を使うつもりだったらしいんですけども、そこの博物館の館長さんに、「いや、それ もう すぐいたずらされる」(笑)と言われて。

 この新しい素材を探し出して、使うときだけ空気で膨らませて、使わないときには地中に「ぐぅ〜」っと隠しておくんだそうです。

 一見なんとなく、プラスティックのように見える素材なんですけども、実はこの素材は透明度がすごく高いので、中に入ると、障子越しのようにね、柔らかい光に包まれているような、そんな感じで、本当に柔らかい光が差し込んでくるんだそうです。

 だから、見かけはSFチックというか、スペイシーなんですけども、中に入るととても落ち着くという、そういうことが、ちゃんとドイツ人の方にも伝わって、好評らしいですね。

 これから私たち日本人も、逆に日本のことをもっともっと知っていくと、実はとても新しかったり、ずっと変わらないものっていうのは、実はどんどん進化して、すごく新しいものにつながっていたり、そんなことを発見していくんじゃないかと思います。

 そういう本当に変わらないもの、変えてはならない、完成されたものが、どんどん新しい人たちによって、また新たなかたち、ものに、生まれ変わっていくっていうのは、素晴らしいことだなと思うし。

 そういうものを実際にね、自分で見て感じて、体験できていくといいな〜と思っています。




♪ yanokami 「 気球に乗って 」




 矢野顕子さんとレイ・ハラカミさんのユニット「yanokami(ヤノカミ)」のデビューアルバムから、yanokami で「気球に乗って」お送りしました。


 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今週は「和」をキーワードにお送りしておりますけれども。

 私が「和」という言葉を聞いて、なんとなくイメージするものっていうのが、「静けさ」と「直線」? 「静寂」という、空間の中にある、濁りのないもの、真っ直ぐっていうか、そういう、すごくきれいな「和」というものだったり。

 私の中で、まぁこの年齢になってきたからかもしれませんが、段々自分の日常の中に、すごくモダンな洋風なものと同じところに、すごくモダンな和のものっていうのを、無意識にどんどん取り入れているんですよね。

 そういうものは、たくさん、いろんなところで、買うことができるようになってきた時代ですし、みなさんも日常の中でも、そういうことはすごくあるんじゃないかと思いますけれども。

 そういう意味でいうと、本当に今、もう私たちの時代は「和」っていうのは、日本人自分たちだけのものではなくて、世界の人たちが、その「和」という精神のところから生まれたものたち。そういうものを、きちんと認めて受け入れてくれているっていう、現実があるんじゃないかと思います。

 だから、さっきの茶室もそうですけども、普段自分たちの日常では絶対に、(笑) 正直言って関係性のないものだったりするんですが。

 今まで、あまりにも遠い存在だった「茶室」っていうものが、さっきの隈さんの建築もそうですけども、こうやって非常にモダンな気にさせてくれるっていうかね。

 そういう、元々の日本が持っていた、美しい考えとか、そういうものが、また日本の美しさに、ちゃんと気がつけるように、引き戻してくれているような気がしています。

 まっ、歳をとったっていえばそれまでなんですけども。(笑) やっぱり、穏やかな、柔らかい、元々そういうものから生まれた、そういう精神性の中にいるっていうことで、非常に心が穏やかになったりとかね、落ち着いていられるっていうか。

 それは、こうやって忙しい日常を暮らしているような、みんなが必要としているんじゃないかなって気がしています。

 お茶を点(た)てるとかっていう、そこの亭主になるとか、そこの客人として招かれると、その緊張感は、やっぱりまだ私には「いや〜、ちょっとまだ難しいです」と思いますけども。

 そんなに遠くないうちに、一人の大人として、体験してみたいなと思いますよね。いつかまた、トライしてみたいと思います。




♪ アン・サリー 「 星影の小径 」




 アン・サリーさんで「星影の小径」お送りしました。


 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今日は和をキーワードに、非常にモダンで、新しく、非常に柔らかな選曲を、お送りしてきましたけれどもいかがでしたでしょうか。

 我が家では、やっぱり3月ということで、お雛さまを飾っていました。大き目の枝に、たくさんの桃の花がついたものを何本かドサッと花器に挿してね。

 うちのお雛さまは、すごく小さい子たちが、ちゃんと全員そろっていて、お道具も全部そろってて、本当にかわいい、お雛さまたちなんですけど。毎年それを飾るのは、すごく楽しみなんですが。

 日本には四季があって、そういう季節季節のね、なにかムードとかそれを感じられる、様々な行事もありますしね。やはりそれは、楽しんでいきたいな〜って思っています。

 桜の、きれいな色とか、穏やかな、淡い日差しとか、これからは、外でいろんなものが、またどんどん、蕾が咲いては、満開になり、そして散っても、またそれは、散った後にもその美しさが残るという、そういうことが、非常に楽しめる時季が、これからね、どんどんありますので。

 なんとなく日常過ごすだけじゃなくて、繊細で柔らかい、この空気感みたいなものをたっぷり感じて、心をちょっとゆったりさせて、そんな幸せな春をね、みなさんにもお勧めしていただきたいな〜と思っています。


(タイトルコール)

MIKI IMAI... TOUCH&FEEL





 今井美樹がお送りしてきました「TOUCH&FEEL」。いかがでしたでしょうか。

 番組では引き続きみなさんからの情報や選曲テーマ、そしてメッセージなど、たくさんお待ちしています。どんどん送ってください。

 メッセージは「www.tfm.co.jp」。こちらのほうへ送ってください。

 おハガキでも受け付けています。宛先は、郵便番号102-8080 TOKYO FM「今井美樹 TOUCH&FEEL」まで。おハガキでどんどん、送ってください。お待ちしています。

 それでは!素敵な週末を。今井美樹でした。じゃあねぇ♪ バイバイ♪




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