音遊人 TOP

みゅーじんFile.


〜 第4回 〜 2005.10.22 Sat

ピアニスト

上原彩子

←第3回 第5回→




みゅーじんファイル、上原彩子。






練習中の上原彩子は?

やっぱ近くにいる人とか は、私のことすごい
「あ 機嫌悪い」とか思ってるかもしれないぐらい。(笑)

もうほんと自分の世界入っちゃって 結構、なんか
邪魔とかされんの、好きじゃないですね。(笑)






1980年、香川県生まれ。

3歳から音楽を始め、ピアノひとすじに
その才能のすべてを注ぎ込んできた彼女は、
2002年、ロシアで行なわれた、
「チャイコフスキー国際コンクール」
ピアノ部門において、日本人として
初めて、第1位を獲得。

しかも、これは女性としても、世界初の
第1位という快挙を成し遂げたのです。






本番前に一回頭をこう真っ白にして、
すべてのことを忘れて音楽の、今まで自分が
やってきたことも忘れて それで 新しい頭でもう一回、
考え直してそれで出ていくと、こうフレッシュな気分だし
フレッシュな気分だとやっぱり
集中もうまく続くので。うまくいく。






彼女が特に優れているものは、
その集中力の素晴らしさ。






呼吸とか、こう、心臓が、ドクドクってしてるのとかを、
あの、身体〜、のそういう血の流れとかを、感じてると
なんか、頭が真っ白になって集中していける。






では、集中力を高めてピアノに向かっているとき、
彼女の頭の中には、何が思い浮かんでいるのでしょう。






こう広い、ロシアの、スケールの大きな、門とか、
あとは〜 広い大地とか。そういうものを、頭に
パッと思い浮かべて、で こうなるべくやはり、
スケールが小さくならないようにってもう
すごい言い聞かせて、ずっと弾いてました。






1年間に実は3週間、
全くピアノを弾かないときがあるとか。






でまぁ手の筋肉とか落ちちゃうけど、
それでまたピアノを弾くとこう新しい感覚で弾けて、
すごく、なんか、面白い発見とかあって。

たとえば腕の使い方とかそういうのが、なんか、
また、今までと違う風に使えると音とかもまた
新しい音色、が出るようになったりとか。します。






オフのときは、手の筋肉が落ちてしまうほど、
徹底的に休むという彼女。

では、そんなときは何をしているの?






なんかほっとけば、まぁ一日家で、
寝てたり本読んだり、やっぱ誰かに
「外行こう」って言われないと、結構
外に出るの億劫かもしれないですね。

たぶんそのオフのときに、私はその
家で本読んだり、ゴロ〜っとしてるときが
ほんと頭真っ白なん ですね。で、
だからその何にもしてない分のエネルギーが
全部ピアノにいってる感じです。






常に真っ白にリセットできるからこその集中力。

そして、彼女はいつも、
新たなるエネルギーをそのピアノに。



音遊人
上原彩子


PAGE TOP