みゅーじんFile.
〜 第5回 〜 2005.10.29 Sat
藤井フミヤ
みゅーじんファイル、藤井フミヤ。
生まれて初めて作詞作曲やったの
「TRUE LOVE」なんですよね。
そう、初めて自分でつくった曲が
大ヒット曲になったフミヤさん。
そのときも含めて、彼はどんなふうに
曲をつくっているのでしょうか。
ギターでつくりましたね。
ま ソロんなって〜、もう自分で
もうやってくしかないなっていうのがあったんで。
ほんとに よく使われるコード進行なんですけどね。
「TRUE LOVE」っていうのは。
こう。
(ギターを弾きながら)
Cから、Aマイナー行って、でF行くっていう。
一般論ですよこの 曲は。
いろんな曲が歌えますよ
「TRUE LOVE」のコード進行って。実は。
あっさりヒット曲の秘密を
教えてくれたフミヤさん。
人の心に響く 素敵な曲をつくるためには、
他にも様々な 秘密がありそうです。
いかにこう、例えばこう〜、
単純なコードでつくってますよね。
あとはもうその〜アレンジャーが、もう
7th(セブンス)にしたりとか、もうマイナスとか
プラスとかいっぱいくっつけたりとか、
いろんなことはやってくれるんで。
いかに単純なコードでまず、
メロディーをつくってくかっていう。
なんか単純なものの方が、
こう伝わりやすいっていうか。
なるほど。
シンプル・イズ・ベスト。
伝え方を敢えて
複雑にする必要もないわけですね。
だいたいアコギでつくるんですよ。
エレキではほとんど。
なんかこう、なんか、タラタラ弾いてると
アルペジオに なっちゃうんですよね こう。
(ギターを弾く)
だから こう、やっぱり
バラードになっちゃう。ますね。
アコースティックのシンプルなコードと、
ナチュラルなアルペジオから生まれる、
ハートフルなラブバラードこそ、
まさにフミヤさんの音楽の原点。
では、そんな彼が捕らえている
音楽の素晴らしさとは、いったい
どんなものなのでしょうか。
音楽っていうのはねあの〜〜、不思議なもんで
映画〜っていうのはだいたい、泣くのに
1時間半から2時間 ぐらいかかるじゃないですか。
音楽って不思議に、それ、急に ぷっと聞こえた
1曲で3分間で泣けたりしますからねぇ。
だから、なんでしょうねぇ その
すごい パワーを持ってるんでしょうね。
あとねタイムマシーンに近い 機械なんですよね。
あの、すぐ中学生の自分とかに
戻れるんですよね。それを聴いただけで。
だから世の中にあの〜相対性理論じゃないけれど
あの〜 に近いような、タイムマシンのような、
存在があるとすれば音楽でしょうね。
しかし、タイムマシンは決して、
過去に戻るためのものだけではないはず。
だとすれば教えてください。
未来のフミヤさんはどんな曲を
つくっていると思いますか?
や〜っぱりなんかこう〜〜〜、
スタンダードなラブソング、
が つくりたいですね。
なんか沁みるものを。心に。
自分の想いを素直に伝えたいからこそ、
やさしく、そしてシンプルに。
音遊人
藤井フミヤ