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みゅーじんFile.


〜 第8回 〜 2005.11.19 Sat

ギタリスト

大萩康司

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みゅーじんファイル、大萩康司(やすじ)。







1978年、宮崎県生まれ。

母の影響により、9歳の頃からギターを始めた彼は、
弱冠二十歳にして、世界最高峰といわれる、
ハバナ国際コンクールにおいて準優勝。

彼はそこで初めて、本場、
キューバの音楽に出逢ったといいます。

以来、自らの探究心に従い、
キューバの音楽を学ぼうと、早速
楽譜を手に入れようとしたのですが・・・






楽譜屋さんっていうのが、まず
あそこら辺には、ないんですよ。
だから市場に行って、市場の古本屋さんで
楽譜を見つけるっていう感じなんですけど。

「これはギターのための曲だな」とか、もう
お店の人に直接訊いて、ギターのための、楽譜を
探してもらったりとか、してもらって。
それで少しずつこう集めていってたんですね。






しかし、なぜ彼は、そこまでキューバ音楽に
のめり込んでいったのでしょう。






もうほんとに、簡単に言うと、ただその音楽が、
「好きだから弾いている」ということなんですね。






2000年からすでに、7回も
キューバを訪れているという彼。

すると、地元キューバの音楽家とも、
交流を重ねることが増えて・・・






ニコ・ロハスという作曲家〜の、
お家にも行った ことがあって。

でその人の前で、え〜彼の、曲を演奏したりしたら、
もう日本でこの、キューバの自分たちの音楽を、
演奏してくれる 人がいるっていうこと、を
知っただけですごい喜んでくださって。

もう「是非 この曲もこの曲もやってくれ」って感じで、
どんどんこう楽譜を、くださったりして。






その後彼は、自分でもキューバの作曲家たちの
曲を集めるようになったとか。






もう、ギターって楽器が、生きてる作曲家、
がたくさんいる、楽器だと思います。

あの人がつくった曲だから、その人が一番知ってる わけで。
彼らから 直接、アドバイスも受けることができるから。
その曲を勉強するにあたって、大切なこと、だと思います。


ギターの楽しさとは?

弦も6本あるんで、音がたくさんあるわけですよ。
この弦の。
(弦を押さえて弾いて)
7を。(違う弦を押さえて弾いて)
違う弦でも同じ音が、出る。

いろんなそのトリックが、このギターの中に、隠されていて。
それをこう少しずつ、探していくのが楽しかったですね。
今もまだ探してる途中ですけど。うん。






ギターを始めて18年。それでもなお、
彼が探し求めているギターならではのトリック。
そして、果てしない音楽の可能性。

さらに今後、彼はどんな世界の
どんな曲を探求していくのでしょうか。






どんどんこう南下して、ブラジルとか、その
南アメリカの音楽? っていうのをもうちょっと
知っていきたいな〜と勉強していきたいな〜とか、思います。

やっぱり うん、行ってみないと、自分の足でこう
そこの そこに行ってみないと わからないこと
っていうのはとっても たくさんあります。






わからないことを見つけ、わかろうとすることが、
彼の探究心の源であり、自らの成長の証。



音遊人
大萩康司


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