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みゅーじんFile.


〜 第13回 〜 2006.01.07 Sat

ジャズピアニスト

山中千尋

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みゅーじんファイル、山中千尋。







現在、ジャズピアニストとして
ニューヨークを拠点に活動。

なんと、ヤンキースのハウスピアニストなども
務めている彼女のターニングポイントは、
アメリカにやってくる前。

それまで東京の音楽大学で
クラシックを学んできた彼女が、
なぜジャズをやるようになったのか。

そこにはどんな気持ちの変化があったのでしょう。






クラシックだとモーツァルトとか
ベートーヴェンとか作曲家が居ますよね。
でも、たとえばそういう作曲家を抜いたときに
私が、ピアノの前で座ってできることって
すごく限られてて。

で、でも すごくこう 表現したいものはあるのにと思って。
ちょっともどかしかったんですけど、それをどういうふうに、
表現するかっていうときに、すごくジャズのその
形式っていうか ハーモニーとか、メロディーとか、
リズムが すごく、こうピッタリきたので。
「あっ これをやって みよう」と思って。






では、ジャズという自由な形式で、
山中さんが表現してみたかった音楽とは、
いったいどんな音楽なのでしょうか。






たとえたくさん音を弾かなくても、あの〜華があるような。
で、人を温かい気持ちにできるような そういう、音楽。

ジャズを知らない人でも楽しめるような、
ピアノっていろんな響きがするなっていう。
そんな雰囲気の曲が、書けたら いいな と思います。はい。






彼女は幼い頃、よく幼稚園や小学校で習っている、
音楽の教科書に載っているような曲の楽譜を、
勝手に書き直して、先生に叱られたことがあるそうです。

それは、
「どんな曲でも自分の好みにしていきたい」
という純粋な想いから。

しかしそれは、大人の価値観の中で いけないことであり、
彼女はそんな失敗を繰り返してきたとか。

さらに彼女は、決してピアニストになりたいと
思っていたわけではないというのです。






でもあたしみたいにそういうなんつーのかな、
やる 始めるのが遅くてもう失敗から
学んでるようなタイプはですねぇ、
まぁ一生これでいくしかないっていうか。

でもね私ね職人になれない 職人っていうか
こう「職人気質」「ピアノ命」みたいな。


でも、やっぱりピアノ、大好きでこんなあの、
「8時間練習します」とか、恥ずかしくて、なんか
ちょっと言えない感じもするんですけど。(笑)

あ〜の〜、でも、ん〜〜、やっぱり
私の体の一部かなっという感じは、します。






どんなかたちでも、自分の思うがままに。

ピアノが大好きだという人はみんなピアニスト。
そんな当たり前のことを気づかせてくれました。



音遊人
山中千尋


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