みゅーじんFile.
〜 第21回 〜 2006.03.04 Sat
マリンバ奏者
三村奈々恵
みゅーじんファイル、三村奈々恵。
マリンバの、楽器の魅力の一番は
やっぱり、生の木の音ですね。
乾いた、音じゃなくてみずみずしい、
なんかみずみずしい木の音がする。
う〜ん。それがすごく魅力だと思います。
3歳からピアノを始め、その後
さまざまな楽器に出逢った彼女は、やがて、
音楽の最高峰、バークリー音楽院で講師も務めた、
マリンバ&ビブラフォンプレーヤー。
そんな彼女にとってマリンバとは。
マリンバって、生き物。
だから、お友だちというか。
うん「生きてる楽器」。
そもそもマリンバは、
アフリカや中米で生まれた民族楽器。
そのルーツを求めて、彼女も、
グァテマラを訪れたことがあるとか。
もうラテンの リズムはもう血が違いますよね。
だからお客さんの反応ももちろんすごい違うし、
あの普段やってる曲でも、アメリカ人とか
日本人とやってる、同じ曲が、
また全然違ったグルーヴが出てきて。
もぉ〜楽しくて楽しくてそれはもう、
最高の、経験をさせてもらいました。
しかし彼女は、その音楽人生の中で、敢えて、
マリンバから離れていた時期もあると言うんです。
まぁ元々クラシック音楽で、やってたんですけれども、
それ以外の音楽にもどんどん興味が出てきて。
どういう音楽をやってったらいいのか、
す〜ごく悩んだし、葛藤もあったし苦しんだし。
うん やめようと思っても、やめられなかった。
もうマリンバと共に生きて育ってきたから、
一回 離れてみた瞬間があったりして、客観的に見て、
「あぁ、私ってもうマリンバを弾くような
手になってるし育ってきてるし、あぁ私の表現方法
っていうの のひとつがマリンバなんだな」って。
さらに彼女が虜になっていったのは、
様々な国に居る、個性豊かな
アーティストたちとの競演。
競演するのがもうほんとに
楽しくて楽しくてしょうがないです。
もう最近ソロで演奏してると
ちょっと寂しくなっちゃうぐらい。
ステージ上で、音楽でコミュニケーションとって
エネルギーの交換ができて、一緒にこう、同じ 感動
っていうか「楽しいね〜!」っていう瞬間
もう、たまらないですね。
では、これからの彼女は。
音楽と共に、歩んで、
それを みなさんとシェアして、
生きていけたら、それで、幸せです。
もうこれ(マリンバ)と共に寝てます。(笑)
マリンバ様のためにあるような部屋です。
彼女の輝きもまた、マリンバと共に。
音遊人
三村奈々恵