みゅーじんFile.
〜 第22回 〜 2006.03.11 Sat
ミュージシャン
大江慎也
みゅーじんファイル、大江慎也。
いろんなことしようと思ったって
結局(笑)できなくて。
僕は 元々だって音楽しかしてない。
音楽してること自体が一番楽しいですよ。
それが面白いと思います。
自分には音楽しかない。そして、
音楽をしているときが一番楽しいという彼
大江慎也さんは、1979年に、
「THE ROOSTERS」を結成。
当時 ROOSTERS は、
日本のロックシーンに革命を起こし、
伝説のカリスマバンドとなっていったのです。
しかし、わずか5年で 彼はこのバンドを脱退。
心の病から、やがて入退院を繰り返すようになり、
彼の姿はしばらく音楽界から消え去っていたのでした。
そんな彼が初めて明かす、誰も知らない心の内とは。
ずいぶん長いこと音楽やってると、こう
いろんなこと気になってくるじゃないですか。
あの〜、「プラウド」とか、音楽のロックと
ロックンロールにまつわる、いろんなことが。
それをこう気にしなくて、いいような状態。
で出てきたらいいのかな〜と 今日もぼやっと
考えながら飛行機で来たんですけどね。
長い間音楽をやっていると
いろんなことが気になってくる。
こうして出口の見えない迷宮に
入り込んでしまった彼は、
2006年にはソロアルバムを発表し、
再び音楽界にカムバック。
どんなことでもシンプルに考えていこう
という精神で、再起の道を歩み出したのです。
では、彼が最もシンプルに好きだと思える
ギターの音とは、いったいどの音なのでしょうか。
(ギターの弦を爪弾いて)
「C」。うん。Cでしょうね〜。
結局そのとき自分がどういう音出したいかとか、
そのためにいろんなことをしてるわけでしょ?
あの〜アーティストとミュージャンってのは。
歌を歌う子もそうかもわかんないけど、
このCの音(笑)1個出すためだけで、
充分ですよ。だって。楽器ってよ。
自分が今、出したい音を
出すために使う、様々な楽器。
ならば、彼が今、曲を通して
人々に伝えたいと思っているものとは、
いったいどんなことなのでしょう。
ほとんどCDとか歌詞とかで、
言いたいこと言ってるようなことを、
僕、前から言ってると思うんだけど、
あの〜 争い事なくなったらいい
と思いますね。ほんと思う。
ある程度その、自分の、心の中では、
いろんなこと、争い事起きたりするけど、
そういうこと、なくなるような状態、
にあればいいなと僕思いますし、
現実世界でもその、楽しければ、みんな、
ほんとに楽しくてそれで、ねぇ、幸せで…。
自分の心の中でも起きている、
いろいろな争い事。
いつかそれがなくなることを信じて。
音遊人
大江慎也