音遊人 TOP

音遊人
みゅーじん


〜 第5回 〜 2004.04.30 Fri

漫画家

みうらじゅん

←第4回 第6回→




音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。






拓郎さんも、ディランも、お釈迦さんも、
横尾さんも、糸井さんもみんなそうだったけど、
やっぱりどっか無頼な匂いがしてて、
何かそういう、感じの職業が、
ロックの職業だと思ってたから。






異色の漫画家、みうらじゅん。

ミュージシャンとしても異彩を放っている彼が、
そもそもギターを始めたきっかけは。






拓郎さんだったんですよねぇ。
この人は絶対モテるに違いないと思って、
自分もギターを買ってもらったんですよ。

白いギターか、普通のアコースティックか
どっちかにしようってすごい悩んで、
白いギターを取っちゃったもんで、
またモテない方にいっちゃって。


京都も、たぶん日本も、
オリジナル不在な時代で、
「知らない」っていうことだけで、
「帰れコール」とかが飛んじゃって。

「みんなはオリジナルわかってない」とかっつって、
高校1年からまぁ浪人してまで、400何曲、
一日4曲っていうノルマで、授業中に詩を書いて、
帰ってからすぐカバンを置いてギターで
曲つけてっていうのを毎日やって。

いちおう「アルバム」って呼んでたんですけど
カセットに収めて。






そんな彼は、自身の漫画
「アイデン&ティティ」に出てくる
ボブ・ディランの名曲を集めた、
オリジナルアルバムを発売する予定だとか。

ではみうらさんにとってディランの魅力とは。






歌詞っていうのがやっぱり、
他のロックになかった、
歌詞だったんですよねぇ。

その「やらなきゃなんないことをやるだけさ
だからうまくできるのさ」なんていう歌詞は、
そういうのが、ロックのリズムに
のったりしてるっていうことが、相当やっぱ
新しいことだし、今までの、ロックンロールとは
違うことだった、革命だったと思うから。






そんなディランへのリスペクトが、
彼の独特な音楽活動に大きな影響を与えたことは
いうまでもありません。

そうしてできあがった
みうらじゅんのロックとは。






中流のロックってのもあんだなと思って。
今はやっぱり、今の現状でモノを考えて、
今の現状でモノを言えば、いいんだな〜と思ったんで。

そう思って、ボブ・ディランの歌とかを、
聴きなおしたり詩を読んでみたりすると、
やっぱりボブ・ディランもボブ・ディランの
立った位置で歌を歌っているし、
特に背伸びしてるわけでもないし。

みんなそれぞれ、もう位置があって、
そっから歌ってればいいんだな〜と思ったし。






ディランがロック。

音遊人
みうらじゅん







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



PAGE TOP