音遊人
みゅーじん
〜 第7回 〜 2004.05.14 Fri
ジャズピアニスト
秋吉敏子 vol.2
音遊人(みゅーじん)
この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。
ジャズピアニスト。秋吉敏子。
1929年満州生まれ。
6歳からピアノを始めた彼女は、
日本人で初めて、バークリー音楽院に入学。
ジャズに日本の文化を取り入れた
先駆者ともいわれています。
そんな秋吉さんが今回、
広島の善正寺というお寺で、
ソロコンサートを行うことに。
彼女にはここで、どうしても
演奏したい曲があったのです。
戦争反対。「anti war」っていうことを
わたくしは訴えるつもりで書いたつもりなんですが。
だけどどういう状態になっても我々は、
希望を失ってはいけないっていう
些細なとこを「hope」っていうんですけれども。
これまでにも、日本を題材にした
さまざまな曲をつくってきた彼女。
当初、このお寺の住職から
広島をテーマにした曲の依頼を受けたときは、
正直断ろうと思っていたといいます。
当事者でなければわからない、
あまりにも悲惨な体験。
あまりにも無残な傷跡。
しかし、一枚の写真が
彼女の気持ちを変えていったのです。
それは、廃墟の中からひょっこりと顔を出した、
一人の少女の希望に満ちた笑顔でした。
秋吉さんにも今小さなお孫さんがいます。
未来が平和であれば、
親子三代の競演を見ることができるかも。
いや わかんないです。
第一、二キータってんだけども、
彼、今、まだ2歳半ですから、
あと10年経ったってまだ子供でしょ? まだ。
10年あたくしは生きてるかどうか
わかりませんから。それ ちょっと、
不可能じゃないかと。(笑) 思いますね〜。
でも娘のマンディーさんは、
その夢を実現させたがっているのでは。
そうですか? あぁ〜。(笑)
ロマンティックだ。(笑)
穏やかな微笑みとともに。
音遊人
秋吉敏子
この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。