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音遊人
みゅーじん


〜 第15回 〜 2004.07.09 Fri

ミュージシャン

猪俣 猛

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







6月5日に浜松で行なわれた、
小中高生のための音楽の祭典。
「スチューデントジャズフェスティバル」

そこには、全国から選び抜かれた、
腕に自慢の学生プレーヤーたちが
大勢集まっていました。

そして、そんな彼らの演奏に
熱い眼差しを送っていたのが・・・

ミュージシャン。猪俣猛さん。


音楽生活55年を目前にした
日本を代表するドラマー。
その活躍は進駐軍時代から。

やがて日本の三大ドラマーとして
名を馳せるとともに、後進の指導にも
情熱を傾けていたのです。

なんと、その門下生は
今や5000人にも及ぶとか。






ドラマーの条件

まず、基本的に「あいさつ」ができない人間は、
どんなタイコ叩いてたって全然ダメです。

まず、基本的に、「こんにちは」とか
「ありがとうございました」とか、
「いただきます」とかっていう、
自分をまず表現するってことが
一番大事だと思うんですよね。

特に、これからドラムをやる人は、
ドラムばっかり聴くんじゃなくて、
他の楽器がどうなってんのかって、
それからドラムの役割は何なんだって
いうふうに聴いていただかないと、絶対、
感性ってのは出てこないと思うのね。

ドラムなんて上手くなくていいわけですよ。
いいリズムを出せばいいんです。
「グルーヴする」っていうんですけどね。

人間でいえば、僕は心臓部なんで、
心臓は、表に出てるわけじゃないから、
中に入ってて、この心臓が「グゥ〜」っと
いい血液を送り出してるから、
すごい健康な体になってて、
これが僕メロディーだと思ってます。






続いて、最近の若者たちに共通している問題や、
その特徴についても伺ってみました。






若者たちへ…

情報に振り回されてしまって、
自分を見失ってしまってるんじゃないかな。
っていう気がするんですよね。

「もっと自分を大事にしろ!」って
言いたくなるんだけど、どうしてもその
時代に乗り遅れてしまうっていうことが「怖い」
っていうのが今の若者たちのひとつの
特徴じゃないかなって気がする。

その情報どうのこうのなしに、
子供たちを知る前に、自分が思いきり
「ブワーッ!」と叩いてね、
「これが本物なんだ!」ってことを
見せてあげたら、納得します!

だからその、知識ばっかり豊富なんで、
それを「知恵」に変えるってことが
僕は一番大事だと思うんですよね。






音遊人
これが本物。
猪俣猛







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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