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音遊人
みゅーじん


〜 第18回 〜 2004.07.30 Fri

ギタリスト

村治佳織

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







ギタリスト、村治佳織さん。

彼女は現在、日本で最も注目を集めている
華麗なるアーティストの一人です。

そんな彼女にとって、ギターとは。






「始めた」という感覚もないので、
「やめる」っていうのも全く意識の中になかったんですよ。
「続いていくものだ」っていうことでずっとやってきましたね。

本当に「ギターがない」っていうような状況は
環境の中でありえないことなので、
全く、考えたことはないです。


テクニックの力ももちろん大事だし、それがなければ
音楽の表現も深みが増していかないとは思いますけど。
でもその、もっと大きく音楽っていうものを捉えるためには、
ギターを弾かない時間も大事だし、いろいろなことを人間として
感じることが、ギターを弾いてるときの自分にも大事だな〜っていう。


アナログ感っていうのをいつまでも大事にするっていう意味で、
ギターを自分の爪と指を使って、左手も自分の手で持って弾くから。

それから出される音っていうのは、
すごく、響いてくるものがあると思うんですよね。
だから「上手く弾こう」とか、そういうんではなくって、
そこから出てくる「気」、気から出てくる
ナチュラルなサウンドに、耳を傾けるっていう。


女性として生まれてきたので、
そのあたりをもう少し深く自分で、(笑) 追求してですね、
やっぱり小さな頃からギターをやっていると、
やってること男の人たちが多かったし、気づいてみると
自分がいつも弾いてる曲ってほとんど
男性が書いた曲が多いんですよ。

だから知らないうちにきっと「男性性」というものに対して
影響を受けて、それであんまり普段もスカートをはかないとか。(笑)
そういう自分になってきたと思うんですけど。

なんだろう、「女性」としての何か、細やかさとか。
そういったことも、学びたいなと(笑) 思っています。






限りない可能性を秘めたあなたは、
これから何処に羽ばたいて行くのでしょう。


音遊人
村治佳織







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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