音遊人
みゅーじん
〜 第26回 〜 2004.09.24 Fri
作曲家・演奏家
喜多郎
音遊人(みゅーじん)
この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。
喜多郎。
作曲家であり、グラミー賞受賞アーティスト
でもある彼には、その世界観から、
とかく厭世的なイメージがある。
しかしその素顔は
いったいどんな人なんだろう。
人はねぇ、あの〜嫌いじゃなくて逆に、
人と会ったりするときは、意外と
いろんな話を、したりとかするんですよ。
たとえば都内のスタジオだとか、いいんですけども、
やはりどっかにこう気が散ってしまうんですね〜。
やっぱり精神的に、弱いのかもしれませんね。(笑)
そんな彼は今、人里離れた
コロラドの山あいに住んでいる。
やっぱり自然の中の、木立の中に、散歩してたりすると、
木の動きだとか、葉っぱの動きとか、自然の動きの中で、
アイデアの、ヒントになる、動きがあったりするんですね。
そうするとすぐに、スタジオに帰ってきて、音を出して、
そのイメージに、ぴったりする、ときがあるんですね。
そうなったときには 曲が、すぐに結構、早くできてしまう。
彼が今取り組んでいるものは、
四国八十八カ所の鐘の音を
音楽にしようというもの。
そこには、テロや戦争が続く世の中を、
平和にしたいという彼の願いが。
(テロ発生による緊急着陸を余儀なくされ)
5日間僕がハワイにいたときに、
なんか、非常にもどかしい、
何もできない状態がですね、あって、
そのときに、考えついたのが、
この八十八カ所の、鐘の音。
鐘の音の中には、「1/f」という
「ゆらぎ」という成分があるんですね。
そのゆらぎという成分は、人間の心を
落ち着かせたり、静めたりする、力がある。
落ち着けば、戦う気持ちだとか
そういうものがなくなってですね、
世界が平和になってくれることを、
まぁ、望んでるわけですけど。
思いの丈を 今、
世界中の人々に。
音遊人
喜多郎
この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。