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音遊人
みゅーじん


〜 第27回 〜 2004.10.01 Fri

ヴァイオリニスト・作曲家

川井郁子

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







川井郁子。

彼女は実に様々な顔を持っている。
ヴァイオリニスト、作曲家、
女優、そして大学教授。

しかしどのジャンルにおいても、
彼女は常にソリストであり、
誰よりもまばゆい輝きを放っている。


そんな彼女が 現在
使っているヴァイオリンとは。






あたしの音楽性とは、どこか逆の、
繊細で、優美で、そういう特徴の楽器なんですね。

でもどんなにあたしが乱暴に、
気持ちをぶつけようと、
甘い音で応えてくれるっていうかね。






ではバイオリン以外で
彼女を支えている意外な楽器とは。






あたしの音楽にはリズムが不可欠なんですね。
それは、特に 舞台で弾いているときに、
パーカッションの音色とかリズムによって、
自分の気持ちが攻めになれるっていうか。
本能がかき立てられるような感覚になるので、
そういう音といると、迷いがなくなるんですね。






さらに彼女は、かつて
シーラ・Eと競演したときに、
今までにないものを感じたというのです。






それまで 出たことないほど 自分から、
ほとばしるものが、あったんですね。
演奏しながら。

すごくもう、エロチックであり、
本能と本能の、やりとりなんだなっていう。
もう、弾いている間中すごく興奮しましたね。






彼女の本能を呼び起こすもの。
それは舞台の上にもあったといいます。






あたしがいつもヴァイオリンで表現してる、
キーワードもひとつ「官能」ということが
あると思うんですけども。それは
具体的な動きでもなく、言葉でもないから
ためらいなく、思う存分、音に託せるんですね。

でも今回の場合はそれがすごく、
具体的なものなので、そこでいかに自分を、
解き放てるかっていうのは、ひとつ
自分の課題、でもありますね。


今一番チャレンジしたい事は?

フラメンコと、タンゴを、習いたいですね。
自分がやりたい音楽の方向とも合う
っていうこともあるし、まぁ
そういうこと全部抜きにしても、
あのステップを見てると血が騒ぐっていうか。






まさに情熱の人。


音遊人
川井郁子







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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