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音遊人
みゅーじん


〜 第34回 〜 2004.11.19 Fri

ピアニスト

上原ひろみ

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







ピアニスト、上原ひろみ。


浜松でやるっていうのは、ほんとに、
一音一音が、「今までお世話になりました」
って言ってる 気がするので、
ほんとに、感謝感謝です。(笑)






1979年、静岡県浜松市に生まれ、
6歳からピアノを始めた彼女は、20歳にして
単身 アメリカのバークリー音楽院に入学。

その後、競争の激しい
アメリカのジャズ界でのデビューを果たし、
現在はボストンを拠点に
様々な活動を行なっています。

そんな彼女が久々に、
生まれ故郷の浜松に帰ってきました。






幼少の頃 恩師に受けた影響…

先生に教えていただいたことは、
演奏に役立ってるとか作曲に役立ってるとか
そういうことではなくてとにかく
自分の音楽に対する姿勢、
そのものになってますね。

音楽というものは、言葉では語りつくせない、
理論では語りつくせない、心から心に伝わるものであって、
ほんとに感情のうねりを弾く、つくる、ということを、
ずーっと、彼女は教えてくれてたんじゃないかなと思います。


故郷 浜松とは…

毎日バタバタした生活を、
リセットしてくれる場所なんですよね。
だから、すごい、疲れてたりとか、
興奮状態だったりとかいうのを、
初心に戻してくれる場所ですね。
ゼロになれるから。浜松は好きです。






この曲、「GREEN TEA FARM」は、
両親への感謝の気持ちと、
故郷の茶畑に想いを寄せて
彼女がつくった曲。






オリジナリティの追求…

自分の口から話してる言葉は、
人の言葉じゃないんですよね。
だから、最初、例えば赤ちゃんのときに、
両親から学んだ言葉であったり、
成長するにつれて友だちから学んだ言葉であったり。

音楽も全く一緒で、自分がこう CDを聴いて、
最初は借りている言葉であっても、それを
弾き続けていくうちに、血となり、肉となり、
だんだんそれが自分の言葉になっていく。

それで自分の言葉で話すことを恐れなければ、
それは必ず、オリジナリティーに
つながっていくと思うんです。






今、彼女は自分の言葉で。
そして自分の音楽で。


音遊人
上原ひろみ







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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