音遊人
みゅーじん
〜 第43回 〜 2005.01.28 Fri
ジャズヴァイオリニスト
寺井尚子
音遊人(みゅーじん)
この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。
現在の日本のジャズ界において、
名実共にナンバーワンの人気を誇る彼女が、
ジャズに出逢ったきっかけは、
14歳のときに腱鞘炎を患い、
一時 演奏ができなくなったことから。
音遊人、ジャズヴァイオリニスト、
寺井尚子。
それまでクラシックしか聴いたことなかった
私にはとても新鮮だったし、今振り返ると
その時期って非常に、重要だったなと思いますね。
もちろんポップスの良さ、ロックの良さっていうのも、
あるんでしょうけれども、ジャズはズバ抜けて、
私をこう 奮わせたといいますか、何か
それとは違う、新鮮さが、ありましたね。
もちろんクラシックで学んだ奏法は
100%必要なんですが、それだけでは
やっぱビート感が出せないわけですね響弦力。
ダウンとアップとバイオリンにはありまして、
クラシックの楽譜ですとそれがもう
明記されてるわけですね。
ここはダウンから弾きなさい、
ここはスラーにしなさい音をつなげなさいとか。
それすらも自分でつくっていかなきゃいけない。
ジャズは自由だけれども、自由な分、
全部自分でつくってかなきゃいけない。
そのためにも、常に日常の中から、
新たに刺激を受けていたという彼女。
ステージも ステージに上がったときだけ、
たとえば まぁ着替えて、ぴっとするのではなくて、
日常がつくり上げていく、もの、であろうと、
思っているので、できてるかどうかは別としてですね、(笑)
とりあえず思っているので、日常から、
ステージづくりが、できたらいいなと、思います。
あの〜 ライブ、ほんとに、私 大好き です。
その、とき、その場所にいた人たちと、
その瞬間だけの、演奏になるわけですね。
同じ曲をやっても、毎回違うだろうし。
その辺のなんていうんでしょうねぇ、
新鮮な、旬のものみたいなね、
「季節もの」じゃないですけれども、(笑)
そのスリル感、っていうのがやっぱり、
私にとってはその、すごく、音楽に向かう
エネルギーをかき立てるものでありますね。
毎回その場にしかないステージ
だからこその 完全燃焼。
音遊人
寺井尚子
この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。