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音遊人
みゅーじん


〜 第68回 〜 2005.07.22 Fri

ピアニスト

小曽根 真

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音遊人(みゅーじん)

この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。







ピアニスト、小曽根真(まこと)。

1961年、日本のジャズ発祥の地
といわれる神戸に生まれた彼は、当時、
この街で既にジャズピアニストをしていた
父親・実(みのる)さんの影響から、
音楽に興味を持ち始めたとか。

そして、なんと見よう見まねの独学で
ピアノを弾き始めたというのです。






ジャズに目覚めたっていうよりは
もう気がついたらジャズ弾いてた
って言った方がいいのかもしれないですけど、
あの〜やっぱりちっちゃい頃っていうのは
親の言うことを見よう見まねで覚えて
何でもやりたい、ですから。






さらに、彼をピアノの世界に
引き込んでいったもの。

それは、オスカー・ピーターソンとの
衝撃的な出逢い。






12歳ぐらいのときだったかな。
大阪の厚生年金会館というところで、
たまたま一番前の席だったんですよね。
で、そしたら、彼が弾き始めた瞬間にもう
なんか落雷に打たれたようなショックで。

ただその音を弾くとかカッコいいフレーズを弾くとか、
あの〜ジャズってやっぱひとつ間違えるとそのなんかこう、
他流試合じゃないですけどそのベースとドラムと
「技あり!一本!」みたいなところで勝負する場面も
あったりしてそれはそれで楽しいときもあるんですけど、
そればっかりだとやっぱり聴いてる方はすごい疲れるんですよね。
上手いんだけど楽しくないっていう、
なんか幸せを感じない演奏っていうのもあるし。

ゴールっていうのはやっぱり、あくまでも聴いてる人がいて、
でこのリスナーがどれだけ幸せになるかっていうところが
やっぱりもう一番のポイントだっと思うんですよね。

技術的なことも然り、それとあとやっぱり、
どれだけ自分がそこでほんとにそのやってる音楽を
エンジョイできるかっていう、ことしかないと思うんですよ。

ピアノを弾いてるときに、自分の中でこうどんどん
「あ〜ちょっと嘘んなってきてる?自分弱くなってきてる?」
っていう「なんかごまかしてる?」っていうのが
どんどん出てきちゃうんで。

まぁ僕的には、そうならないように、
ちょっとでもこう、なんか面白いリソースがあったら
そこからこう情報を手に入れたりとかなんか、
刺激を受けたりしたいなと思ってますけどね。






そうですよ。

小曽根さんが楽しんでいないと、
聴く人も幸せになれませんから。


音遊人
小曽根 真







この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。



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