音遊人
みゅーじん
〜 第72回 〜 2005.08.19 Fri
フルート奏者
工藤重典
音遊人(みゅーじん)
この番組は、YAMAHAの提供で お送りします。
フルート奏者、工藤重典。
今や世界でも指折りのフルーティスト
と呼ばれる彼が、この楽器を
手にしたのは10歳のときから。
その後、ジャン=ピエール・ランパル氏との
運命的な出逢いを経て、彼は世界へと
羽ばたくきっかけをつかんだのです。
フルートを吹くっていうことが、僕にとっては、
非常に、自然なことでもあるんですけども、
でもそれが、自分の、生きてる証みたいな。
そういう部分がありますね。
つまりフルートとは、
工藤さんの呼吸のようなものかも。
では、その極意とは?
今の人たちはね 楽器もね、この楽器そのものがね、
やっぱり 昔と違って、全てのあの 管楽器について言える
と思うんですけどすごくいい楽器がたくさん、今はもう、
あるんですね。それに伴ってね、上達も早いんですよね。
で、これから先は何やるかっていうことがね、
ここが一番大事なとこで、やっぱりあの、え〜
演奏ってのはその楽器を上手に吹くことだけじゃ
なかなか、最終的には終わらないっていう。
その、それぞれ音楽っていうものは、その 自分の、
演奏してる人の個性。その人の、学んだ、
文化的な 教養っていうかそういったものも、
音に こう出てくる。でまた出さなきゃいけない。
で それがやっぱりこう、あの〜人にこう伝わって初めて、
「いい音楽だな〜」とかね「いい音だな〜」とかって、
おそらく思うんじゃないかと思うんだけど。
だからこそ今後、工藤さんは
フルートという楽器を通して、
どんなことを、追い求めていきたいと
考えているのでしょう。
フルートっていう楽器が、あの〜できる
音楽的な可能性、を、知ってもらいたい。
例えば アジアの音楽 インドの音楽、それから、
ピアソーラとかああいう、タンゴ とか、それから
ジャズ、まクラシック、色んな分野の音楽をね、
あの〜 吹けるっていうのもフルートの
素晴らしさじゃないかな〜と思うんで。
そう、大切なことは、常にその
可能性を信じて明日を迎えること。
それが、工藤さんの生き方そのものにも
つながっているのではないでしょうか。
僕にとってはやっぱりフルート、が、
やっぱり 自分そのものっていうか。(笑)
そういう、感じ〜がしてますねぇ。
ごく自然に、そして情熱的に。
音遊人
工藤重典
この番組は、YAMAHAの提供で お送りしました。