夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡
夢惑う世界49 昆虫万華鏡<ボツワナ>

ボツワナの採集地です

 第1回:2003年12月21日  〜  2003年12月25日

(1)自然について

ウラミスジシジミボツワナに行くまでは、半砂漠地帯をイメージしていたのだが、アカシアなどの棘のある木々のが疎らに生えているサバンナ地帯であった。それ故、意外と緑は濃く見え、ハボロネの街は、サバンナの木々を残して見事な街を造り上げているように思えた。
ウラクロシジミ 街中は、緑が多く花も多いためサバンナのチョウが翔び廻っていた。そして郊外に出ると、そこは、本当のサバンナ地帯となるが野生動物を見ることは出来ないだろう。近くにダム湖があるが許可がないと入域出来ないようであった。また近くの山、カレ山も公園ではないのだが、“残すのは足跡、取るのは写真だけ”と書かれた看板が立っていた。


ボツワナの採集地
ボツワナの採集地
ダナエツマアカシロチョウ
ダナエツマアカシロチョウ

(2)昆虫について

ヒサマツミドリシジミサバンナの昆虫相が、おおよそ分かったような気がした。爪楊枝みたいな棘のあるアカシアでも昆虫には、全く害にならない。ダム湖近くのサバンナとカレ山とは3kmほどしか離れていないにも関わらず、カレ山の方には、チョウは殆ど見かけなかった。植物相の差があるように見えなかったのだが。
ミドリシジミアゲハチョウは、アフリカオナシアゲハのみである。
メスアカミドリシジミシロチョウは、9種類のツマアカシロチョウ、そしてやはりアフリカの代表種、アウロタヘリグロシロチョウとフロレッラウスキシロチョウなどである。
キリシマミドリシジミマダラチョウは、日本より2回り位大きいカバマダラが翔んでいた。
イワカワシジミタテハチョウは、メスアカムラサキ、イリティアヒメキマダラタテハ、アフリカタテハモドキ、ルリボシタテハモドキ、ヒメアカタテハ(未採集)、2種のホソチョウなどである。
トラフシジミシジミチョウは、アフリカ特有のアカガネシジミ、カクモンシジミなど数種だけであった。
コツバメジャノメチョウとセセリチョウの仲間は、今回は一匹も見ることがなかった。
キマダラルリツバメトンボは、やはりここでも汎世界種のウスバキトンボが数多く見受けられた。その他のトンボは、2〜3種くらいしか見ることが出来なかった。
ベニソジミセミは、ニイニイゼミの仲間が1種類いたが、黒っぽい木の幹そっくりの色合いをした翅をしているので、近くで啼いていても見つけるのは困難であった。
クロシジミ乾燥地帯のゴミムシダマシは、やはりユニークである。細身のアフリカゴミムシもすばしっこく走り廻っていた。ここでも大きなマメハンミョウを見つけた。そして、ちょっと背を丸めたフナガタタマムシやハナムグリは、花蜜を求めて訪れている。あちこちに落ちている牛糞には、緑色や赤銅色のタマオシコガネが群がっていた。

ボツワナの昆虫たち
ウェスタツマアカシロチョウ アネモサホソチョウ エリピアミスジシロチョウ イリティアヒメキマダラタテハ sp1ビロウドゴミムシ
Fig.1bw ウェスタツマアカシロチョウ Fig.2bw アネモサホソチョウ Fig.3bw エリピアミスジシロチョウ Fig.4bw イリティアヒメキマダラタテハ Fig.5bw sp1ビロウドゴミムシ
リッリゲルムブッシュキンカメムシ アウクシオツマアカシロチョウ ウィリダエネアフナガタタマムシ ケレリオギンスジスズメ フヌマスヒメミドリタマオシコガネ
Fig.6bw リッリゲルムブッシュキンカメムシ Fig.7bw アウクシオツマアカシロチョウ Fig.8bw ウィリダエネアフナガタタマムシ Fig.9bw ケレリオギンスジスズメ Fig.10bw フヌマスヒメミドリタマオシコガネ
ge2ゴミムシ sp1アシジロゴミムシダマシ sp1トウワタバッタ スブファスキアトゥスツマアカシロチョウ ge11ゴミムシ
Fig.11bw ge2ゴミムシ Fig.12bw sp1アシジロゴミムシダマシ Fig.13bw sp1トウワタバッタ Fig.14bw 
スブファスキアトゥスツマアカシロチョウ
Fig.15bw ge11ゴミムシ
パッレネツマアカシロチョウ ge13タマオシコガネ ge35カメムシ サングイノレンタショウジョウトンボ ニテンスミドリタマオシコガネ
Fig.16bw パッレネツマアカシロチョウ Fig.17bw ge13タマオシコガネ Fig.18bw ge35カメムシ Fig.19bw サングイノレンタショウジョウトンボ Fig.20bw ニテンスミドリタマオシコガネ

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