第1回:2003年 4月27日 ~ 2003年 5月 1日
 (1)自然について
 ハバナ周辺もそうだが、ハバナからシエンフエゴスまでは森林は全く見かけなかった。シエンフエゴスを過ぎると、トリニダーまで山が続くので緑を楽しむことができる。
 トリニダーは、丘の中腹に広がった街で、頂上には鉄塔が建っているので道が頂上まで続いている。ただ、この丘は灌木が主である。
 近くの川沿いに国立公園があり、山々の緑が続く。しかし、道路沿いに広がるのは牧場であり、サトウキビ畑である。残念ながら、この辺りの森林は熱帯雨林とは違い、余り豊かとまでは言えない。
 昆虫は少なく、他の生き物も少ないような気がする。ただ鳥が多く、いろんな所から小鳥の囀りが聞こえてきた。
 (2)昆虫について
 カリブ海の島は、昆虫に関しては貧弱である。
 まずは、採集できる場所を見つけるのが困難である。緑の多い森林は、国立公園や保護区になっているため採集するこはできない。
 今回は、数も量も少ないがここに紹介する。林内に入っても、開けた草地で見かけるチョウと余り変わってなかった。
 アゲハチョウは、アンドラエモンアゲハ、ポリダマスアオジャコウアゲハ、そして多分黄色いアゲハがもう1種いた。
 シロチョウは、キチョウの仲間が多く、アメリカ南部にいたオレンジ色のニキッペキチョウもいた。イオレチビキチョウは、ごく普通に見られる。モヌステオオシロチョウ、センナエオオキチョウ、アガリテオオキチョウも普通に見られる。
 ジャノメチョウは、ヘロピテカリブジャノメが1種だけである。ここのカリブジャノメは、ジャマイカ、プエルトリコよりも非常に小形である。開けたところから林内まで数は多くないが広範囲に渡っている。
 タテハチョウは、ヤトロパエカバイロタテハ、エワレテタテハモドキ(未採集)、ウラギンドクチョウが普通にいて、2種のミナミヒョウモンモドキ、後翅裏が美しいカリブタテハ、ミドリタテハなどが見られる。林内には、キロンツルギタテハがいた。
 セセリチョウは、ここにもオイレウスチャマダラセセリが見られ、プロテウスオナガセセリなど5~6種類がいた。
 シジミチョウも4種類と少ないが、林内でオレンジの腹部が美しいアタラマルバネシジミを掴まえることができた。
 マダラチョウは、チョコレート色のジョウオウカバマダラが翔んでいた。
 トンボは、いい場所に巡り会わなかったこともあって数は少ない。ヤンマは、中南米のヤンマの色である緑っぽいヤンマ1種とカトリヤンマの仲間を1種見たが掴まえることができなかった。トンボは、ハネビロトンボの仲間とコフキショウジョウトンボに似たトンボ、翅がミヤマアカネ風のトンボ、翅に白い帯のあるシオカラトンボ風のトンボ等々である。小形のイトトンボも数種いた。
 セミは、2種類位いるように思えたが、長時間啼く種はいなかった。
 甲虫の仲間は、非常に少なく、ただタイワンコカブトムシみたいなカブトムシを見たがぺっちゃんこにされていた。
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