夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
23 昆虫万華鏡<フランス> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:1997年 7月18日 〜 1997年 7月22日
(1)自然について フランスの中部山岳地帯の7月は、ひんやりとした朝を迎えます。朝食は、やはりフランスパンとカフェオレです。堅いフランスパンをナイフで縦横と2つに切って、バターを塗ってばりばり音を立てて食べます。カフェオレも遠慮せずに飲みます。ポットのコーヒーとミルクは、2杯分あり、そして時間を掛けて食べます。夕食は、フランス語が、分からないので、店の前に置かれた黒板に書かれた定食を指さして注文します。2品が順次運ばれてきます。魚料理も、これまた美味しいです。そして最後のデザートは、プリンもしくは特産のチーズです。チーズは、かび臭く堅くて、ちょっと慣れてないと戴けません。
ル・モンドールの街には、ホテルや土産物屋も多く、多くの人で賑わっていました。丁度今は、バケーションの季節です。夏は、登山やハイキング、サイクリング、冬はスキーで賑わうのでしょう。人々は、ゆったりとした休暇を過ごしています。
朝の6時頃から夜の10時頃まで明るく、朝夕は冷え、昼間は半袖でも過ごせます。雨の日はやはり寒いです。自然の雰囲気は、北海道のイメージでした。 (2)昆虫について フランスの中部山岳地帯は、緯度は北海道の北、樺太位に位置します。したがって、ちょっとひんやりしますが、一日外にいると陽に灼けてしまいます。植物は、北海道と同じような感じがします。1400m位から上は、森林はありません。1200m位の所での採集は、北海道と同じく、コヒオドシ、クジャクチョウ、エゾスジグロシロチョウなどに、エゾシロチョウ、ギンボシヒョウモン、ヤマキチョウ、クモマベニヒカゲや各種ベニヒカゲ、ヒメヒョウモン、ヒョウモンモドキ、マキバジャノメ、ヒメヒカゲ、ヒメキマダラセセリ、ヘリグロベニシジミなどです。ベニヒカゲを筆頭に、意外と個体数は多くいました。トンボは、ここでは1種類地べたにへばり付いていたのを1匹掴まえただけです。マルハナバチは、種類が多いのに驚きました。こんなに多いなら、もっと採るべきでした。ミツバチは、セイヨウミツバチ、そしてコンボウハバチも。甲虫は、ハナカミキリ、トラフコガネ、センチコガネ、ハムシ、ゴミムシなどです。糞に混じって緑色のオサムシの翅も落ちていたが、結局オサムシ自体は、見つけられませんでした。ところでここには、10cm位のナメクジが歩き回っていました。
標高500m位では、チョウセンコムラサキを採集しました。イチモンジチョウ、アカマダラ、ミドリヒョウモン、コヒョウモン、シロジャノメ、ベニヒカゲ、オオモンシロチョウ、モンシロチョウ、チョウセンシロチョウ、セセリ、シジミなど、1200m地点のチョウとは、殆ど違っていました。オオイチモンジジャノメやヒメキマダラヒカゲのようなチョウもいます。トンボは、ギンヤンマとカワトンボがいたのですが、やはりやけに少ない感じがします。マルハナバチ、アシナガコガネ、ハナカミキリなど旧北区の昆虫たちです。
今度は、ヨーロッパ南部へ行こう。 |
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