第1回:1999年 8月15日 ~ 1999年 8月19日
 (1)自然について
 アフリカ西部から中部に亘って、熱帯雨林が広がっています。特にガボンは、人口密度も低く、自然林が多く残っていると思われます。首都リーブルビルは、海に面した整然とした都市でした。周辺は、森林地帯と思われますが、多分開墾されてしまっていることでしょう。リーブルビルからワゴン車のタクシー・バスに乗って40分、小さな町ントゥムに着きます。町の周辺を見渡しても、鬱蒼とした森林は見当たりません。道路沿いの森林は、奥へ奥へと伐採が進んでいます。鬱蒼とした自然林を求めるには、都会から遙か遠くへ行かなければなりません。ントゥム周辺では、既に木材として伐採されています。プランテーションとして利用されている訳でもなく、こぢんまりとした畑として利用されているだけです。主要な道は舗装されていますが、道を逸れると舗装は期待できません。それでも、砂利道です。更に道を逸れると今度は、泥土の道となり、雨の日は最悪となります。そんなところへ行って、やっと自然林となります。
 私の行った8月は、雨が多く気温も高くなく過ごしやすかったです。しかし、やっぱり雨ではチョウも出てこないので寂しく歩くことになりました。
 蚊は、殆どいなく結局ガボンでは一度も刺されることはありませんでした。その他の害虫にも悩まさせられることなく、過ごすことができました。
 (2)昆虫について
 車道から小径へと入ると小さなホソチョウが舞い、ホシボシシロモンマダラがいました。そして、それに擬態しているかと思われるようなアンテドンムラサキもいました。チョウは、やはりボカシタテハがいいです。メドンボカシタテハ、ロシンガボカシタテハ、キシペテボカシタテハ、イムペリアリスボカシタテハなど、ちょっと薄暗い林内を好んで翔びます。東洋区のイナズマに似ています。ホソチョウは、やはり茶色系統が多いです。ベッケリウラナミキイロタテハの雌雄の色彩は、全く異なっていて、図鑑を見るまでは別種と思っていました。アムリアウスチャイロタテハは、裏翅の薄紫が美しいチョウです。ガレネマルバネモンキタテハ、クリテアアラメタテハ、オピスメスキオビタテハなどなど、アフリカ産です。オエミリウスウラナミキイロタテハは、ブルーの美しいタテハです。フタオチョウの力強い飛翔には、いつもながら感心します。今回は、ルクレティウスフタオ、オオフトオビフタオを採ることができました。
 シジミチョウは、白っぽいプルリリムバタシロホシコケシジミがよく目立ちます。レボナツメアシフタオシジミ、ハティタツメアシフタオシジミが細長い尾っぽをふりふり翔んでいました。東洋区以外では、初めて見ました。その他にもニセキララシジミ、オジロシジミ、コケシジミ、ウラボシシジミ、ドウケシジミ、カクモンシジミなど、余り目立ちませんが多くのシジミチョウがいます。
 セセリは、フレススシロシタセセリ、ガレヌスキコモンセセリ、アフリカキボシセセリなどの中形のセセリや小形のセセリなどが少ないながらいます。特に、大形のセセリ、イピスオオセセリは、コウモリが飛んでいるように見えるほどの立派なチョウです。
 シロチョウは、ビブリダクロテンシロチョウ、各種キチョウ、ロードペネキシロチョウ、カリプソヘリグロシロチョウ、そしてシルビアトガリシロチョウなど余り数は多くありません。
 ジャノメチョウは、ウラナミジャノメやコジャノメなど多くの種類がいます。模様、色彩が大分似通っているので、面倒臭がらず採集していた方がいいみたいです。
 アゲハチョウは、少なく、デモドクスアゲハ、ダルダヌスアゲハ、ロルミエリアゲハだけでした。
 セミは、2種類ばかり啼いていましたが、見ることができませんでした。ハンミョウは、3種類採りました。
 トンボは、なかなかよく、イトトンボ、ハナダカトンボ、カワトンボ、ヤマトンボ、カトリヤンマ。特に、藍色の翅を持ったカワトンボは美しいです。そしてコシアキハラビロトンボと呼べそうな風変わりなトンボもいます。
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