第1回:2002年 7月18日 〜 2002年 7月27日
![](../../../si1/mark-10.gif) (1)自然について
![メスアカムラサキ](../../../sim/mk2.gif) アテネは、ある程度緑に包まれているように思えたのだが、バスに乗って郊外に出てゆくと乾燥した大地と低い灌木の生えた山々が広がっていた。ある程度の町は、少なくても緑を擁している環境の中に発展しているように思えた。
![コシアキトンボ](../../../sim/mk3.gif) アテネからバスで4時間半位して北部に入ってくると、乾燥した大地から緑の備わった大地へと移行してくる。北部までの間にも、緑は疎らではあるが発達している場所はあるようだ。しかし、日本の自然を連想してはいけない。緑はあっても乾燥していることは確かで、木々もそのような種類のようである。
![クマゼミ](../../../sim/mk4.gif) 北部のカテリーニは、地図で見たとき山麓に位置する町かと思ったら、然に非ず山から大分離れていた。大きな川もあるのだが水は流れていない。多分雪解けの季節だけの川なのだろう。空高くオリンポス山が、遠くに聳えていた。
![](../../../si1/mark-11.gif) (2)昆虫について
![ギフチョウ](../../../sim/mk5.gif) 思っていた以上に山が遠かったが、山の方に行かないと緑がないので取り敢えず歩くことにした。水無川を渡ると畑地帯となる。街中でもチョウが翔んでいたがモンシロチョウであった。畑を突き抜けてゆく農道には、トリウィアヒョウモンモドキ、ポエベヒョウモンモドキ、ヒメアカタテハ、モンシロチョウ、チョウセンシロチョウ、ウスルリシジミ、ヨーロッパカクモンシジミ、アルケアエススケセセリが路傍の草花を訪れている。
![サクラソウ](../../../sim/mk6.gif) 2つ目の水無川を渡ったところから丘が始まるが、丘の林は木々が密生していて入り込めないし、昆虫も期待できない。丘と川に挟まれた狭い範囲での採集となる。
![カタバミ](../../../sim/mk7.gif) キアゲハ、ヨーロッパタイマイが時折見かける。クジャクチョウ、アタランタアカタテハもいたが他のチョウと同じく数が少ないので、しっかり採集しておかなくてはならない。シナピスヒメシロチョウは意外といたが、オオモンシロチョウは少ない。ベニシジミが2種類いた。ルリシジミも翔んでいる。セセリは、少なくセルトリウスチビチャマダラセセリとノストロダムシハイイロセセリくらいである。ジャノメチョウは、スタリヌスタカネジャノメ、マキバジャノメ、ルピヌシクリイロジャノメ、パムピルスヒメジャノメである。数は、やはり少ない。一番多くいたのは、ウスルリシジミである。
![オオクワガタ](../../../sim/mk8.gif) トンボは、アカネの仲間が2種とシオカラトンボの仲間の1種である。
![キムネクマバチ](../../../sim/mk9.gif) セミは、3種類捕まえた。やはり旧北区らしくチッチゼミがいた。アテネ市内でも、その内2種類が啼いていた。セミは、全く期待してなかっただけに嬉しい。
![ムラサキツバメ](../../../sim/mk10.gif) ウスバカゲロウが2種類いた。やはり乾燥した土地柄だからなのだろう。1種類は、とても大きなウスバカゲロウだった。ハチもなかなかいい。旧北区のハチは、こんなものだろう。マルハナバチが少なかったが、アリバチを2種類掴まえることができた。カメムシも、なかなかユニークである。バッタの仲間が多いのは、乾燥した土地だからであろう。
![アオスジアゲハ](../../../sim/mk11.gif) 甲虫は、ヨーロッパミヤマクワガタの雌が、落ち葉の上を歩いていた。ゴミムシダマシも変わったのがいた。トラカミキリを2種類掴まえた(と言うより向こうからやってきた)のも嬉しい。
![ツマベニチョウ](../../../sim/mk12.gif) 珍しいのがいなくても、楽しく昆虫採集ができればいい。
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