第1回:2003年 8月11日 ~ 2003年 8月14日
 (1)自然について
 チェンナイ(マドラス)からベッロールへのバスの車窓から見た景色は、疎林であり水田地帯であった。ベッロールに近づくと小高い山が見えてきたが、そこも疎らに木々が生えた疎林であった。これが南インドの風景かも知れない。
 その昔は、もう少し豊かな自然だったのかも知れないが、それにしても人が多い。道路は、人と牛と自転車とバイク、バスで埋め尽くされている。しかし街中でもチョウが悠々と舞っている国であった。
 (2)昆虫について
 森林地帯を見つけるのは難しい。そして、もし見つけたとしても保護区となっているので許可書が必要となる。採集は、その近辺で行う他ないのである。
 南インドの森林地帯は、密林と言うよりも叢林である。従って昆虫類もそれに適したものが主流となる。
 アゲハチョウは、ヘクトールベニモンアゲハ、ベニモンアゲハ、シロオビアゲハ、オナシアゲハ、ルリモンアゲハ?(未採集)などがいる。
 シロチョウは、ツマアカシロチョウが4種、メスシロキチョウが2種、アウロタヘリグロシロチョウ、カワカミシロチョウ、ケイロニカアサギシロチョウなどと豊富に見かける。
 マダラチョウは、コレタルリマダラとセプテントリオニスコモンマダラ、カバマダラがいる。
 タテハチョウは、リュウキュウムラサキ、メスアカムラサキ、4種のタテハモドキ、インドホソチョウ、アタマスヒメフタオ、ウラベニヒョウモンなどである。
 ジャノメチョウは、メドゥスニセコジャノメ(未採集)1種だけを見ただけである。
 シジミチョウは、カクモンシジミ、ハイノキシジミ、ドウケシジミ。?キマダラルリツバメなど種類は多くない。
 セセリチョウも、オキナワビロウドセセリ、ハネナガセセリなど、これまた種類は少ない。
 トンボは、意外に種類、数も少なく殆ど見かけることはなかった。しかし、ここでも汎世界種のウスバキトンボは、ちゃんと飛んでいた。
 セミは、1種後翅のオレンジの縞模様が美しいニイニイゼミの仲間がいただけである。
 ハンミョウは、ハンミョウらしい斑紋を持った小形種が1種いた。そして、5cmはあろうかと言うオサモドキゴミムシは、壮観そのものである。
 全体を通して南インドの昆虫相は、アフリカと東南アジアの混成地帯と言えそうだ。
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