夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 昆虫万華鏡<インドネシア>
夢惑う世界6.2 昆虫万華鏡<インドネシア・フローレス島>

インドネシアの採集地です

 第1回:1992年 4月25日 〜 1992年 4月28日

(1)自然について

イチモンジチョウフローレス島中央部のルーテンは、標高1000m位に位置しています。従って、朝夕は、大分冷え込み、夕方マンディ(入浴)にすると鳥肌を立てながら震えていなければなりません。ルーテン周辺には、余り森林が発達していません。ルーテンから北へ向かうと、更に標高は高くなり、そして、北へと降りてゆくと豊かな森林となります。しかし残念ながら、そこには昆虫は殆ど見かけられません。時間的にも余裕がなかったので、余り歩くことができなかったからかも知れない。今度行く機会があれば、ゆっくりと歩いてみたいと思っています。
シロミスジルーテンの町から外れて東の方へ行くと、暫くして下り始めます。そして、やがて川にぶつかります。森林は余り発達していませんが、川岸やその周辺には、チョウが翔んでいます。
ヤエヤマイチモンジルーテンの西の方は、同じく下り坂となりますが、川とか森林がないため、昆虫採集には向かないでしょう。
コミスジルーテンの人たちは、アフロヘアーで、とっても好奇心が強く、捕虫網を持っていると周りを取り囲まれて、仕舞いには網を取られて、代わりに採集し始めます。ちょっと迷惑ですが。

(2)昆虫について

フタスジチョウルーテンは、標高が高く森林も余り発達していないので、昆虫はそんなに多くありません。アゲハは、他の地域とは異なり、真っ黒な色彩のナガサキアゲハ、残念ながら新鮮な個体は得られませんでしたけれども、緑色の美しいペラントゥスアゲハがいます。シロチョウは、パンダヒメトガリシロチョウ、ロンボッキアナキチョウなど。マダラチョウは、和名ではクロスジシロマダラと言われていますが、ここでは灰色で翅も少し尖っているメラニップスカバマダラ、フローレス島特有のピロアサギマダラなどがいます。ジャノメチョウは、アプニウスウラナミジャノメ、タテハチョウは、ホランディトガリイチモンジ、フローレス島特有のオリエンスイナズマもいます。シジミチョウ、セセリチョウは、これといったのは見かけませんでした。
キタテハトンボは、標高が高いせいか、やはり数は少なく、ハラボソトンボ、ミナミカワトンボなどです。
キベリタテハ多分、タイワンダイコクコガネだと思いますが、ブーンという羽音とともに飛び交っていました。そして、カブトムシ亜科の仲間も。

インドネシアの昆虫たち
ロムボキアナキチョウ ge1カブトムシ ピロアサギマダラ レウコスティクトスルリマダラ ララミナミカワトンボ
Fig.1infl ロムボキアナキチョウ Fig.2infl ge1カブトムシ Fig.3infl ピロアサギマダラ Fig.4infl レウコスティクトスルリマダラ Fig.5infl ララミナミカワトンボ
ナイスイシガケチョウ ホッランディトガリイチモンジ オリエンスイナズマ ペラントゥスアゲハ sp8ヨロイアワフキ
Fig.6infl ナイスイシガケチョウ Fig.7infl ホッランディトガリイチモンジ Fig.8infl オリエンスイナズマ Fig.9infl ペラントゥスアゲハ Fig.10infl sp8ヨロイアワフキ
sp5シロシタセセリ ge2ヒゲナガゾウムシ ミダムスルリマダラ ge14甲虫 ge81ゾウムシ
Fig.11infl sp5シロシタセセリ Fig.12infl ge2ヒゲナガゾウムシ Fig.13infl ミダムスルリマダラ Fig.14infl ge14甲虫 Fig.15infl ge81ゾウムシ
ge8カッコウムシ sp1ニセウラナミシジミリ ge77ダイコクコガネ リカエニナニセキララシジミ sp2スナゴミムシダマシ
Fig.16infl ge8カッコウムシ Fig.17infl sp1ニセウラナミシジミ Fig.18infl ge77ダイコクコガネ Fig.19infl リカエニナニセキララシジミ Fig.20infl sp2スナゴミムシダマシ

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