第1回:1992年 8月 9日 〜 1992年 8月13日
第2回:1993年 5月 1日 〜 1993年 5月 5日
![](../../../si1/mark-10.gif) (1)自然について
![ヒオドシチョウ](../../../sim/mk102.gif) チモール島は、東洋区とオセアニア区の影響を受けている島です。クパンの空港は、殆ど木のない場所にあり、海に面したクパンの町までの間も、木々は疎らでチョウは殆ど居そうにもありません。近くにある森林も、溶岩みたいな石がごろごろしていて、木々が殆ど育たない土壌です。叢は、棘の多い草木で一杯であるので、歩くときには注意を要します。
![エルタテハ](../../../sim/mk103.gif) クパンから車で1時間ほどの所に、森林地帯があり、鬱蒼とした感じではありませんが、森林が広がっています。そして、その周辺は、叢林地帯となっています。林の中の小径には、所々にランタナの花が咲いていて、そこにはチョウが舞っています。クパン周辺には、残念ながら熱帯雨林は存在しないみたいです。従って、森林性のチョウよりも叢林性のチョウの方が多く生息している乾燥した島です。
![](../../../si1/mark-11.gif) (2)昆虫について
![アカタテハ](../../../sim/mk104.gif) 少々乾燥した島で、初めて訪れたときには、森林があるかどうか心配でした。海に近いクパンのホテルの庭に咲いている花には、ジャワヘリグロシロチョウが舞っていました。このチョウは、結局、ここでしか見ていません。そして、アコンティアイナズマもここで採っています。
![ヒメアカタテハ](../../../sim/mk105.gif) クパンの街より20分位の所にある民家奥の林には、ボーレンノビイメスシロキチョウ、ペンテシレアハレギチョウやエリゴネタテハモドキなど叢林性のチョウが舞っています。
![コヒオドシ](../../../sim/mk106.gif) クパンから1時間半くらいの所にある高台の森林地帯には、ペリマレマルバネシロチョウ、ラエタマルバネシロチョウ、スキラウスキシロチョウ、ツマベニチョウ、ラマルキイハレギチョウ、ペンテシレアハレギチョウ、オナガタテハ、ゲヌティアカバマダラ、ダルキアルリマダラ、アルギアルリマダラ、リリスベニモンアゲハ、オエマウスアゲハ、ペリクレスアゲハ、プラトキシタアゲハなど数は多くありませんが翔んでいます。特に、ラマルキイハレギチョウの藍色やペリクレスアゲハの青色、ラエタマルバネシロチョウの黄色や朱色など色鮮やかに煌めいて舞う姿は、最高です。
![ルリタテハ](../../../sim/mk107.gif) クパンより1時間ほどの場所には、狭い範囲ですが森林があり、そこはまた湿地帯でもあります。ここには、他の場所には見られないチャイロイチモンジ、アコンティアイナズマ、それにタスキシジミ、カニアシシジミなどがいました。
![タテハモドキ](../../../sim/mk108.gif) トンボは全体的に少ないですが、ハナダカトンボやシオカラトンボの仲間などがいます。セミも少なく、1種類クマゼミみたいなのを採っただけです。
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