第1回:2008年 9月25日 ~ 2008年 9月26日、2008年10月 3日 ~ 2008年10月 4日
 (1)自然について
 ロンボク島もバリ島と同じく、高く大きな山が聳えている島である。森林は、山岳地帯を中心に残っているが、その殆んどが国立公園に指定されている。平地は、水田や畑となっていて、川沿いや畑を区切る小さな林が点在するだけである。
 乾燥林が広がっているかと思っていたが、そうでもないようだった。ただ、国立公園外に森林を見つけるのは難しいだろう。
 (2)昆虫について
 今回は、標高300m前後の森林での採集と、畑に隣接する小さな二次林での採集だった。
 チョウは、ナガサキアゲハ、シロオビアゲハ、デモリオンアゲハ、コモンタイマイ(未採集)、アオネアゲハ(未採集)、タイワンキチョウ、キチョウ、ホシボシキチョウ、ウラナミシロチョウ、クロテンシロチョウ、ウスイロコノマチョウ、ルリモンジャノメ、アプニウスウラナミジャノメ、ペルセウスコジャノメ、リュウキュウミスジ、リュウキュウムラサキ、テミレイシガケチョウ、アエグレオオイナズマ、スジグロカバマダラ、カバマダラ、ユウェンタヒメゴマダラ、シメトゥスカニアシシジミ、マルモラタキネアシシジミ、ホリイコシジミ、シルビアシジミ、ウラナミシジミ、エリルスツメアシフタオシジミ、プセウドケンタウルスムラサキシジミ、アルキアスヒナタキマダラセセリなどである。
 トンボは、イトトンボ4種(1種は、未採集)、ヒメトンボ、ハラボソトンボ(未採集)、コフキショウジョウトンボ(未採集)、ウスバキトンボ(未採集)、テルミナタアカスジベッコウトンボ、ラムブリイアカスジベッコウトンボ、アジアアカトンボなどである。
 セミは、2種類ほど啼いていたが、採集はできなかった。その他の昆虫も、成果に乏しかった。
 【特記】 図鑑「東南アジア島嶼の蝶 第5巻タテハチョウ編(1991年)」(塚田悦造著)において、アエグレオオイナズマ(Lexias aegle)の生息地として、小スンダ列島のスンバ島、スンバワ島、フローレス島を挙げてそれぞれ別亜種としている。今回の旅で私は、ロンボク島でアエグレオオイナズマの雌を1匹掴まえた。図鑑と見比べてみたが、どの亜種なのかは、判断できなかった。
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