夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 昆虫万華鏡<インドネシア>
夢惑う世界6.9 昆虫万華鏡<インドネシア・アンボン島>

インドネシアの採集地です

 第1回:1992年 8月14日 〜 1992年 8月17日

(1)自然について

ヤマキマダラヒカゲオセアニア区の濃い緑の鬱蒼とした森林が、とても美しい島です。空港の周辺も緑が多いですが、人が住んでいるところではヤシなどの植林が為されているので、やはり今ひとつの風景です。空港からアンボンの町へは、フェリーに乗って湾を突っ切ります。島全体が森林で覆われているので、いい道が見つかればよいのですがなかなかそうはいきません。
コジャノメワーイで見つけた森林への道は、民家と植林の間を抜けてゆきます。小径は、幾つにも分かれているため、道を間違うとすぐ迷ってしまって、なかなか元の径に戻れなくなってしまいます。そんなときは、やはり冷静に振る舞うしかなく、行ったり来たりを繰り返しながら、全体を把握するしかありません。緑は美しく、そして川が流れています。川面に映る緑の陰と煌めく陽光が何とも言えぬ美しさを醸し出しています。森林の中の木洩れ日は、木々の葉を鮮やかに照らし出しています。もう一度、思いっきり歩きたいところです。

(2)昆虫について

クロコノメチョウ民家周辺の二次林には、ウスイロコノマチョウ、各種コジャノメ、イッセカザリシロチョウ、カエネウスカザリシロチョウ、アダトガリシリチョウ、カンディダキチョウ、アルフェノールアゲハ、縁を飾る目玉模様が一段と目立つイワサキタテハモドキは格別です。カニアシシジミやシロシタセセリも翔んでいます。バナナの大きな葉には、バナナセセリ(?)の幼虫が巻き上げた葉の中に潜んでいました。
キバネセセリ森林の中に入ってゆくとルリマダラの仲間や、青紫色したベニリアキンミスジが翔び立ち、下草には、ペリデシマウラボシシジミがひらひら翔び回っています。川の辺りでは、大きなウラニアメダカワモンが翔んでゆきます。数は少ないですが、タスキシジミもいます。更に奥に行き、谷間の渓流に降りてゆくと、そこには大きなパンダルスムラサキが翔び、オセアニア区を代表する大きなブル−の翅を燦めかせているオオルリアゲハが、渓流沿いを緩やかに翔んでいます。非常に美しいチョウです。クサビキシタアゲハも、悠々と翔んでいました。この仲間は、掴まえると死んだまねをします。目覚めて翔び立つまでの間、ちょっと記念撮影をしました。各種セセリチョウが宙を舞い、オオルリマダラが梢を舞っています。

インドネシアの昆虫たち
ウィッロソウィッタトゥムシオカラトンボ ペリデスマウラボシシジミ ウラニアメダマワモン ウリッセスアゲハ ネメルテスルリマダラ
Fig.1inab 
ウィッロソウィッタトゥムシオカラトンボ
Fig.2inab ペリデスマウラボシシジミ Fig.3inab ウラニアメダマワモン Fig.4inab ウリッセスアゲハ Fig.5inab ネメルテスルリマダラ
アダトガリシロチョウ ge23キンカメムシ ge16ゾウムシ ge15ガ シリウスコジャノメ
Fig.6inab アダトガリシロチョウ Fig.7inab ge23キンカメムシ Fig.8inab ge16ゾウムシ Fig.9inab ge15ガ Fig.10inab シリウスコジャノメ
sp1ルリツバメガ sp1ヨウセイイトトンボ sp1ニシキホソイトトンボ ケラエヌスビロウドセセリ フェスティワベニトンボ
Fig.11inab sp1ルリツバメガ Fig.12inab sp1ヨウセイイトトンボ Fig.13inab sp1ニシキホソイトトンボ Fig.14inab ケラエヌスビロウドセセリ Fig.15inab フェスティワベニトンボ
ge47ヒゲナガハムシ カエネウスカザリシロチョウ ge30ゾウムシ ge3ジョウカイボン スティグマティザンスアカスジベッコウトンボ
Fig.16inab ge47ヒゲナガハムシ Fig.17inab カエネウスカザリシロチョウ Fig.18inab ge30ゾウムシ Fig.19inab ge3ジョウカイボン Fig.20inab 
スティグマティザンスアカスジベッコウトンボ

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