第1回:1991年 7月21日 ~ 1991年 7月27日
 (1)自然について
 ランカウィ島は、マレー半島のインド洋側に浮かぶ小島です。マレーシアでは、有名な観光地であるペナン島のすぐ北に位置しています。この島も観光地を目指して、大規模に開発されてきています。島の緑は、全体的に鬱蒼としている訳ではありませんが、他の所に比べてまだ森林地帯が残っていて良好な状態であると思います。森林内には、清らかな川が流れていて落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 しかしながら、森林地帯周辺は大分開発されてきていて、森林内の道は、しっかりした道が続いており、公園となって整備されています。
 島で一番大きい町クアー周辺は、開発されていたり、植林されてされていたりしますが、チョウがひらひら翔んでいるのを見ることができます。しかし、クアーの町から歩いていけるところには、いい採集場所はありませんでした。
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ランカウィ島の採集地 |
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吸水中のチョウ ウスキシロチョウ、アンデルソニキチョウ 、ロクスシロサカハチシジミ |
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 (2)昆虫について
 残念ながら鬱蒼とした森林はないのですが、昆虫は以外と豊富です。アゲハチョウは、ナガサキアゲハ、シロオビアゲハ、ベニモンアゲハ、オビクジャクアゲハ、ホソバジャコウアゲハ、オナシアゲハ、アオスジアゲハ、ドソンタイマイ、エベモンタイマイ、アンティファテスタイマイなど多くのアゲハがいます。シロチョウは、ネロトガリシロチョウ、インドラトガリシロチョウ、オルフェルナトガリシロチョウ、アサギシロチョウ、ニケビレイキチョウなどがいます。ジャノメチョウは、鮮やかな白い帯のメドゥスニセコジャノメやミネウスコジャノメ、エピミンティアムラサキジャノメ。ワモンチョウは、大きなアミタオンメスキワモン、瑠璃色の美しいアメティストゥストガリバワモンなどがいます。タテハチョウは、ベルナルドゥスフタオ、ディルテアオオイナズマ、テウタリクイナズマ、レピテアヒメイナズマ、チャイロイチモンジ、ツマジロイチモンジ、アタマスヒメフタオなどがいます。シジミチョウは、テダフシギノモリノオナガシジミ、フェルデリウラギンシジミ、ムラサキサカハチシジミ。セセリチョウは、パルブスキマダラセセリ、フスキユルンスクロテントラセセリ。マダラチョウは、コレルリマダラ、アルゲアルリマダラなどです。
トンボは、アカスジベッコウトンボ、セボシトンボなどで多種多様と言えません。
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