夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 昆虫万華鏡<マレーシア> |
3.3 昆虫万華鏡<マレーシア・ボルネオ島> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:1992年12月29日 〜 1993年 1月 4日
第2回:1993年 6月10日 〜 1993年 6月13日
(1)自然について マレーシア・ボルネオ島の南西にクチンという町があります。ボルネオというと鬱蒼とした森林とオラン・ウータンを想像するかも知れませんがクチンの町には、高層のホテルが建ち並んでいて、大きく発展している町です。その町からタクシーで30分ほどの所にスラピ山があります。スラピ山山頂には、電波塔が建っているため舗装された道が続いています。登ってまもなく「National Park」の看板があり、樹木の伐採は禁じられてはいますが、昆虫採集はいい(?)みたいです。登り口の脇に数軒の店があり、その脇道から森林内に入ることができます。森林内には、渓流が流れていて、広場となっていて、日曜日になると、クチンの人たちがここで楽しく過ごしていますが、奥までは余りは入り込んできません。
(2)昆虫について スラピ山の登山口近くのジャングルの中には、川が流れていて、小径が続いています。ほんの短い距離ではありますが、チョウやトンボが数多く潜んでいます。翅が紫色のミナミカワトンボやハナダカトンボ、ホソカワトンボ、サナエトンボ、ヤンマなどのトンボが飛んでいます。特に、ここで掴まえたトゲオヤンマは、体長ではオニヤンマに劣りますが、翅、体躯は素晴らしいものでした。薄暗いジャングルの小径で、勘で振った網の中に入ってくれました。
チョウも、ムラサキシジミ属のチョウを始め、オオゴマダラ、ルリマダラの仲間、イナズマ、チビイシガケ、そしてワモンやムカシヒカゲも翔んでいます。
スラピ山を上って行くと、トガリキチョウ、シロスジルリマダラなどが舞っています。頂上付近には、チョウも多くなりトラフシジミタテハ、ミナミイチモンジ、ミナミヒョウモン、イナズマ、ルリマダラ、アサギマダラ、トガリシロチョウ、そして各種シジミ、セセリが翔び廻っています。そしてトンボは、ミナミトンボ、ミナミヤンマ、そして目玉がとても美しいコヤマトンボもいました。大きなヤンマも、時々飛んできましたが上手く網を潜り抜けられてしまいました。
カルナアゲハが、地表近くをゆっくりと翔んでゆくのが見られることでしょう。
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