夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
45 昆虫万華鏡<ミャンマー> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:2002年 8月10日 〜 2002年 8月13日
(1)自然について ヤンゴンからマンダレーにかけては、ずっと平らな土地である。夜行バスから見た風景だと低い土地が続き水田が広がっている。まとまった森林地帯は、バス路線からは見受けられなかった。
マンダレーからの東部山岳地帯は、標高1000m以上の高原地帯となる。マンダレーから来ると最初の大きな町がピン・ウー・ルウィンになるのだが、この辺りも水田があり、多くが畑となっている。多分この先の東部地方も同じような光景が続くものと思われる。そのようなことから、まとまった森林を探すのは難しい。また外国人観光客が訪れることができる場所も限られているので観光名所の近くにある森林があれば幸いである。
(2)昆虫について 短い採集期間だったが、ピン・ウー・ルウィン近郊の昆虫たちを紹介する。
村々の畑には、キャベツが植えられていてモンシロチョウがいっぱい翔び廻っていた。そして、空中をウスバキトンボが支配している。これがミャンマーの村の風景である。
森林地帯では、アゲハチョウはシロオビアゲハ、タイワンモンキアゲハ?(未採集)、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ?(未)、コモンタイマイ、ベニモンアゲハ、キシタアゲハ?(未)、マネシアゲハ、オナシアゲハ?(未)、ルリモンアゲハ、オビクジャクアゲハ?(未)などがいたが、特に変わったアゲハはいない。シロチョウは、ウラナミシロチョウ(未)、ウスキシロチョウ、オオキシタシロチョウ(未)、ツマベニチョウ(未)、カワカミシロチョウ、ピレネメスジロキチョウ、キチョウ、タイワンキチョウなどである。ジャノメチョウは、シロオビヒカゲ、ジテニウスコノマチョウ、ニセコジャノメ、ヒマカラフチカザリジャノメ、サワラウラナミジャノメなど、初めて見る種もいて面白い。マダラチョウは、ツマムラサキマダラ、コレルリマダラ、メラネウスアサギマダラ、リムニアケコモンマダラ、スジグロカバマダラ、アグレアアサギマダラなど、これまた普通種ばかりである。タテハチョウは、ベルナルドゥスフタオ、アタマスヒメフタオ、キアネハレギチョウ、リュウキュウムラサキ(未)、カギバイナズマ、ユリイコイナズマ、テミレイシガケチョウ、コクレスイシガケチョウ、ツマジロイチモンジ、クリニアミスジ、タイワンキマダラ、クロタテハモドキ、ジャノメタテハモドキ、イワサキコノハ(未)などである。シジミタテハは、アブノルミスオナガシジミタテハのみであった。シジミチョウ、セセリチョウもそんなに多くいる訳でなく、全体的に物足りない。
トンボは、?ミナミトンボ、ベニトンボ、タイワンシオカラトンボなど種類が少ない。その変わりサナエトンボが4種類、イトトンボも10種類と多く見られた。紫色のハナダカトンボも2種類見られたのは大変嬉かった。
セミは、昼間啼き聲が聞こえてこない。ただ夕方から日没の2時間位の間に啼くセミが2種類ほどいたが、そのうち1種類だけを採ることができた。
ハンミョウは、葉っぱの上を飛び回っていたオオクビナガハンミョウの1種だけである。甲虫は特に、黄金のバゴダの国らしく、金色に輝く大小のジンガサハムシが目立っていた。
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