夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡
夢惑う世界51 昆虫万華鏡<モロッコ>

モロッコの採集地です

 第1回:2004年 7月19日 〜 2004年 7月22日

(1)自然について

アサギマダラ カサブランカからアトラス山脈の麓にある街に向かうバスに揺られていた。最近は、こんな風景にも動じなくなっている。殺伐と枯れ草の広がる風景である。2時間、3時間といつまで経っても、風景は変わらない。
ヒョウモンチョウ やっと目的地のベニ・メラル付近になってから徐々に、緑は増えてきたがちょっと物足りなさを感じる。
アサヒヒョウモン ベニ・メラルの街は、山脈の麓にあった。川らしい川はないのだが、水が山腹から湧き出すところがあって、用水路が流れていた。山を上ってゆくと、ごつごつとした岩と疎らに生えた草木が、山肌を覆っている。ただ、山に入ると毒蛇がいるみたいで、一人で上るのは駄目だと注意を受けた。

モロッコの採集地
モロッコの採集地
ケリナウスルリシジミ
ケリナウスルリシジミ

(2)昆虫について

メスグロヒョウモン山と平地との境に流れている用水路の下側が幾分か緑が多かったので、そこで採集することにした。牛や羊が放牧されているので、木々はあるが果樹園みたいな状態であった。草地の昆虫たちがそこにいた。
ツマグロヒョウモンアゲハチョウは、ヨーロッパタイマイ(未済集)を見ただけである。
タイワンキマダラシロチョウは、緑多いところで見かける白い蝶たちは、多分モンシロチョウであろう。ちょっと小柄なチョウセンシロチョウ、エチオピア区の代表種エワゴレツマアカシロチョウがいた。
ヒョウモンモドキマダラチョウは、カバマダラがいたのだが、今回採ったチョウの中では一番大きなチョウであった。
オオイチモンジジャノメチョウは、マキバジャノメに似たアエゲリアキマダラジャノメとパムピリスヒメヒカゲである。
イチモンジチョウタテハチョウは、今までの旅の中で初めて一匹も見ることがなかった。タテハチョウを見ないなんてことは、そうないことであろう。
シロミスジシジミチョウは、日本でもお馴染みのベニシジミ、ルリシジミ、ウラナミシジミなどの他にケリナウスルリシジミ、アゲステスアカオビシジミ、キニスナハマヤマトシジミなどがいた。
ヤエヤマイチモンジセセリチョウは、ただ一匹?チビチャマダラセセリを掴まえただけである。
コミスジトンボは、これまた初めて一匹も掴まえることが出来なかった。小形で翅の根本が黄色っぽいトンボを見ただけである。
フタスジチョウセミは、一種類啼いていた。最初ニイニイゼミの仲間が啼いているのかと思っていたら、だんだん聲が大きくなってきた。
キタテハその他の昆虫は、あまり見かけなかった。オレンジ色の花に来ていたハチたちが元気いっぱいだった。雨が少ないせいか、蚊も見なかったし、ゴキブリもついに見なかった。

モロッコの昆虫たち
エワゴレツマアカシロチョウ sp1カツオゾウムシ アゲスティスアカオビシジミ sp1チビチャマダラセセリ sp2ヤマヒグラシ
Fig.1mr エワゴレツマアカシロチョウ Fig.2mr sp1カツオゾウムシ Fig.3mr アゲスティスアカオビシジミ Fig.4mr sp1チビチャマダラセセリ Fig.5mr sp2ヤマヒグラシ
ge1ホウジャク キニスナハマヤマトシジミ sp1クマバチ ge5イナゴ ge1ヒバリ
Fig.6mr ge1ホウジャク Fig.7mr キニスナハマヤマトシジミ Fig.8mr sp1クマバチ Fig.9mr ge5イナゴ Fig.10mr ge1ヒバリ
ピリトウスヨーロッパカクモンシジミ ge39ヘリカメムシ sp1アオメルリシジミ ge54ナガカメムシ ダプリディケツマグロマダラシロチョウ
Fig.11mr ピリトウスヨーロッパカクモンシジミ Fig.12mr ge39ヘリカメムシ Fig.13mr sp1アオメルリシジミ Fig.14mr ge54ナガカメムシ Fig.15mr ダプリディケツマグロマダラシロチョウ
クリシップスカバマダラ パムピルスヒメヒカゲ アエゲリアキマダラジャノメ アゲスティスアカオビシジミ アルギオルスルリシジミ
Fig.16mr クリシップスカバマダラ Fig.17mr パムピルスヒメヒカゲ Fig.18mr アエゲリアキマダラジャノメ Fig.19mr アゲスティスアカオビシジミ Fig.20mr アルギオルスルリシジミ

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