第1回:1992年 7月21日 ~ 1992年 7月24日
第2回:1993年 4月25日 ~ 1993年 4月26日
 (1)自然について
 ネパールの首都カトマンドゥは、雨に道は濡れ泥んこ状態です。そして乾けば、埃が舞っています。水道の水は、茶色に濁っていて、洗濯物も茶色くなってしまいます。町を抜け、煉瓦を積み重ねただけの家の間を抜けて、ゴダワリの村に着きます。ここは、村を通り抜け暫く行くと、少し周囲が緑に覆われてきますが、鬱蒼としている訳ではありません。車が一台通れるだけの林道が頂上まで続いていて、頂上には、アンテナが立っているプルチョッキ山の登山口になります。林道脇道などには、人糞が転がっていて、青空の下でのトイレは、さぞかし気持ちはいいかも知れませんが、間違って踏み付けるのは嫌なものです。ここには、もう一つ嫌なものがある。路傍の叢に潜んでいるヒルです。ヒルは、2種類見ました。息を吹きかけるとナメクジみたいな体を伸ばして探し始めます。私がヒルに出会ったのは、ここ以外には沖縄の石垣島、西表島、そしてインドネシアのスラウェシ島だけです。
 4月後半、7月後半の2度行っているのですが、青空は殆どなく口惜しい思いです。
 (2)昆虫について
 プルチョッキ山の登山口からイピタタテハモドキが現れ、モルギアナマドタテハが翔んでいて、各種ルリシジミやシジミタテハが雨上がりの道で吸水しています。また、カシミレンスコヒオドシもまた地面近くを翔んでいます。ハレギチョウ、アタマスヒメフタオ、ルリタテハ、ポリエウクテスジャコウアゲハ、エウロウスタイマイ、クロアントゥスタイマイなども翔んでいます。また、タムウラフチベニシジミやリテシアウラギンフタオシジミの美しいシジミチョウもいます。上へと登ってゆくとチョウは殆どいなくなると言うよりも、いつも天気が悪くて駄目でした。ブラッシカエモンシロチョウとラトニアスペインヒョウモンを束の間の晴れ間に顔を出してくれました。
 数種類のセミが啼いています。マルバネクワガタもいました。
 トンボは、非常に少ないがサナエトンボ1種類とオニヤンマ2種類を掴まえました。1種類のオニヤンマは、日本にいるオニヤンマにそっくりです。
 1993年に行ったとき、ネパールは採集禁止になったことを聞かされ、とぼとぼと帰国しました。
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