夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
24 昆虫万華鏡<パラグアイ> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:1997年 8月 9日 〜 1997年 8月15日
(1)自然について アスシオンからシウダー・デル・エステへの国道沿いは、すっかり開墾されていて森林は残っていません。国道から20〜30km奥に入らないと駄目みたいで、畑、もしくは牧場が延々と続きます。昆虫採集には、パラグアイ北部がいいのかも知れません。沖縄と同緯度の南米パラグアイの8月は、冬です。今回の旅は、ちょっと心配だったのですが、暖かい日が続き良かったです。シウダー・デル・エステは、大きな町です。途中の町には、ホテルは余りなさそうです。国道以外の道は、舗装されていないので雨でも降ると泥でぬかるんでしまいます。大きな網を持っていると、やはり不思議そうに見られますが付きまとわれることはありませんでした。こちらの人の挨拶は、”アディオス”です。別れるときには、”チャオ”と言ってました。
(2)昆虫について 8月のパラグアイは、冬で、朝方は、ひんやりと冷えます。殆ど期待もせず歩くのですが、その期待通り?森林はありません。国道から脇道に入ると、そこは牧場と畑です。2〜3日前まで雨だったのでしょうか、道は泥となってぬかるんでいました。10時も回り温かくなってくると、チョウもちらほら翔んできます。オオキチョウ、アゲハ、ホソチョウ、アイイロタテハ、カバイロタテハ、ミナミヒョウモンモドキ、ツマグロオナガタテハ、ツマナミシロチョウ、コバネシロチョウ、疎林では、ウラギンタテハ、エラトドクチョウ、カスリタテハ、ウスチャトンボマダラ、そしてウラスジタテハも。殆ど森林がないけど翔んでいます。オオカバマダラ、キノハタテハ、ウラモジタテハ、ツルギタテハ、ブラジルアカタテハ、スカシマダラ。ギンヤンマ、ハネビロトンボ、ウスバキトンボ。雨が降ってだんだん温かくなって良い方向ですが、乾燥してくると、またチョウも少なくなってきます。冬だから、こんなものかも知れません。
牧場内の森林には、林縁部にマエモンジャコウアゲハや多くのアゲハ、モルフォ、オオキチョウ、トンボマダラ、ジャノメチョウ、イチモンジタテハ、ルリオビコムラサキ、ウラナミタテハ、カスリタテハ、エラトドクチョウ、ミナミヒョウモンモドキ、キノハタテハ、テングチョウ、ウラモジタテハ、そして多くのセセリチョウが舞っていましたが、やはり雨が降らず乾燥してくるとチョウはめっきり減ってきます。
でも冬でこれだけいるのだから、夏はもっとすごいのだろうと想像すると、もう一度行ってみたくなります。
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