夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
43 昆虫万華鏡<プエルトリコ> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:2002年 4月28日 〜 2002年 5月 2日
(1)自然について プエルトリコは、東西に山々が連なる緑豊かな島なのだが、東部の方はなだらかなところが多いと見えて、その殆どが切り拓かれて緑を望むところではない。
西部の方は緑豊かとなるが、車社会のため、奥深い山中まで舗装道路が続いている。渓谷添いの道路を歩いていると、日本の景観と何処か似ているように思えてくる。狭い島は、険しく、そして川は急流となって海に流れてゆく。山中のホテルに泊まったのだが、そこから見える景色は、日本のそれと余り変わらなかった。
4月後半は、もう雨季に当たるのか毎日のように雨が降っていた。しかし朝は、いつも気持ちいいくらいに晴れ上がっている。標高が高いところに泊まったため夜は涼しくて過ごしやすいが、日中は雨が多いためか晴れていても、むっとする蒸し暑さがあった。
(2)昆虫について 緑は豊かだが、昆虫は非常に貧相である。カリブ海の島々は、大陸側の豪華さに比べると、非常に見劣りするものである。
山々は日本と同じく渓谷が多いのだが、昆虫採集ができるような場所を探すのは難しい。
非常に少ない昆虫たちを紹介する。
ポリダマスアオジャコウアゲハ?と大きなマダラチョウ?が時折、素通りしてゆくのを見かけた。
林床には、ヌビラカリブジャノメがいる。ヌビラカリブジャノメは一番多く見たチョウだが、それでも1日10匹も見ない。ジャノメチョウは、他にタソガレジャノメ?を一度ちらっと見ただけである。
タテハチョウは、?ルリオビタテハ一番立派なチョウだった。他には、チャイロドクチョウ、ウラギンドクチョウ、キジマドクチョウ、パウッルスツマグロオナガタテハ、ミドリタテハ、ウラナミタテハで、チャイロドクチョウとキジマドクチョウ以外は、殆ど見かけることはなかった。
シロチョウは、アルガンテオオキチョウ、センナエオオキチョウ、スピオコバネシロチョウ、リサキチョウ、そして種名の分からなかった白いシロチョウである。
セセリチョウは、何処ででも見かけるオイレウスチャマダラセセリ、ゲッマアメリカキマダラセセリ、?アメリカアカセセリ、そして他にも3〜4種茶色いセセリチョウがいた。
シジミチョウは、カッシウスカクモンシジミの1種だけで、シジミタテハは、1種類も見かけなかった。
トンボも数は少なかったが、初めて見る種が殆どであった。
セミは啼いていなかったし、ハンミョウも見かけなかった。
甲虫は、ヒカリコメツキを初めて見た。明滅しないで連続的に光っているのだが、コメツキムシで光るのは、初めて見る。他にも、黄色い斑紋の美しいゾウムシや?ホソコバネカミキリなどがいたが、個体数は非常に少ない。
しかしトカゲや小鳥は、多く見られた。
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