夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
56 昆虫万華鏡<セネガル> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:2005年 8月13日 〜 2005年 8月17日
セネガルは、南北に分断するように中央部にガンビアという国がある。
熱帯雨林は南部に広がっていると思われるのだが、如何せん紛争地帯になっているため、旅をすることは叶わない。北部は知っての通り、パリ−ダカールラリーを見る限り砂漠地帯である。従って北部地方の南側に行って来た。
(1)自然について 8月は雨期に当たるため、枯れ草色の地はなかったが、森林も見当たらなかった。ダカールからずっと疎林が広がったサバンナ地帯である。木々は、やはり乾燥に強いアカシアの仲間が多かった。バオバブの木々も見受けられたので、やはりアフリカ特有のサバンナであろう。大地は、砂地の土壌であった。
意外だったのは、土地は牧草ではなくて畑になっていたことである。雨期に入って間もないのかトウモロコシの背丈がまだ低かったが、いろいろな野菜が植えられていた。そう言えば、テレビでアフリカトビバッタの被害映像の一こまでセネガルが映し出されていたのを思い出した。
(2)昆虫について 森林よりもサバンナの草原地帯だったので、草原性のチョウを期待したのだが、残念ながらチョウも数が少なく、いつもいつも当たりとはならないものである。
アゲハチョウは、草原を翔んでいたピラデスタイマイとアフリカオナシアゲハ(未採集)である。
シロチョウは、アフリカ大陸の何処にでもいるフロレッラウスキシロチョウ、翅先の赤っぽいダナエツマアカシロチョウ、エウィッペツマアカシロチョウ他2種、クレオナヘリグロシロチョウと2種のキチョウである。
マダラチョウは、後ろ翅が白化しているカバマダラがいただけである。
ジャノメチョウは、1匹も見ることはなかった。アフリカには、サバンナを好むジャノメチョウはいるのだろうか、私は、まだ見ていない。
タテハチョウは、ヒメアカタテハ、カバマダラと同じように後ろ翅が少し白化していたメスアカムラサキ、ルリボシタテハモドキ、森林性のタテハと思っていたホシボシタテハもいた。ガーナで採った場所も、ちょっと開けた場所だったので疎林性のタテハのようである。テレプシコレホソチョウ、そしてちょっと悔しいが3種のフタオチョウ(未採集)(ヨーロッパフタオ?、ネジロフタオ?、カバシタフタオ?)がいた。
シジミチョウは、ミルザアオメシジミとキニスナハマヤマトシジミだけである。
セセリチョウは、日本にもいるマティアスチャバネセセリがいただけである。
トンボは、?ギンヤンマを掴まえたが羽化したばかりのようで複眼がぺっちゃんこになったのが悔やまれる。ここにも、多くのウスバキトンボ(未採集)が飛んでいた。その他のイトトンボ、トンボの数は、余り多くなかった。
セミは、ニイニイゼミの仲間と思われる啼き聲がしていたが、姿を見ることが出来なかった。
甲虫は、久し振りにハンミョウを2種類掴まえた。牛の糞には、タマオシコガネも来ていたが、全体的にぱっとしなかった。
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