第1回:2006年12月 2日 〜 2006年12月 5日
 (1)自然について
 サムイ島の中央部は、標高は高くないが山林に覆われている。林道があるところは、ヤシやバナナが植えられている。滝もあるが、そう言うところは観光地化されているので見応えは余り感じない。
 私の行った12月初旬は、平年だと雨季の最中のはずなのだが、余り雨が降っていなかったみたいで、林道もぬかるむことはなかった。ただ私が立ち去る日頃から、雨が降り出してきたみたいである。
 (2)昆虫について
 今回の採集では、少し数が少なかったように思われる。乾季から雨季への端境期だったためかも知れない。
 アゲハチョウは、ナガサキアゲハ、オナシアゲハ、コモンタイマイ、アンティパテスタイマイ(未採集)、シロオビアゲハ、マネシアゲハなどである。
 シロチョウは、ベニモンシロチョウ、ナディナマルバネシロチョウ、ホシボシキチョウ、キチョウ、ウスキシロチョウ、ウラナミシロチョウなどである。
 マダラチョウは、ここでもツマムラサキマダラ、ヒメコモンアサギマダラとコモンマダラ、コレルリマダラ、リュウキュウアサギマダラ、マサキルリマダラ、クルギイルリマダラなどである。
 ジャノメチョウは、バルドゥスウラナミジャノメやミノウスコジャノメ、メドゥスニセコジャノメ、ルリモンジャノメなどである。
 タテハチョウは、キアネハレギチョウ、ティケミナミヒョウモン、コキトゥスイナズマ、モニナイナズマ、アタマスヒメフタオ、トラフタテハ(未採集)、コクレスイシガケチョウ、テミレイシガケチョウ、ラーリアチビイシガケ、タイワンキマダラ、ソマミスジ、オメロダミスジ、リュウキュウミスジ、ティガヒメミスジ、タテハモドキ、ジャノメタテハモドキ、チビコムラサキ、リュウキュウムラサキなどである。
 シジミチョウは、シャマキマダラルリツバメ、ヒメウラナミシジミ、ハタフリシジミ、ツシマウラボシシジミ、ドウケシジミ、タイワンツバメシジミ、エリルスツメアシフタオシジミ、ラユスソテツシジミ、ホリイコシジミ、ムラサキオナガウラナミシジミ、イアルブストラフシジミなどである。
 セセリチョウは、意外と少なくステッリフェルダモノセセリ、クロボシセセリ、オオシロモンセセリなどである。
 トンボは、ベニトンボ(未採集)、コフキショウジョウトンボ(未採集)、コシボソトンボ(未採集)、ヒメトンボ(未採集)、ウスバキトンボ(未採集)、ピッリスチョウトンボ(未採集)、コンゲネルウスボカシトンボ、オオギンヤンマなど、ごく普通種ばかりである。
 セミは、1種類4時頃啼くのがいた。ハンミョウは、ヤツボシハンミョウが多く見られた。その他甲虫は、余り見つけられなかった。大きなクロクマバチが、数多く飛んでいた。
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