第1回:2007年 6月28日 〜 2007年 7月 1日
![](../../../si1/mark-10.gif) (1)自然について
![ウラゴマダラシジミ](../../../sim/mk57.gif) うっ蒼とした緑の島を想像していたが、山々はところどころススキや低い潅木に覆われていた。昨年(2006年)6月末には、台風が幾つも到来していたのだが、今年は、台風は一つも到来していないようで、島にある川で水が流れているようなところは見かけなかった。これが普通なのかもしれないが、田畑には、水がたっぷりと溢れていた。
![チョウセンアカシジミ](../../../sim/mk58.gif) 島の雰囲気は、やはり八重山諸島である。同じと思われる植物が、あちこちで見られた。
![](../../../si1/mark-11.gif) (2)昆虫について
![ムモンアカシジミ](../../../sim/mk59.gif) 数多くの昆虫たちを期待していたのだが、残念ながら、見かけた昆虫たちは、少なかった。蘭嶼島は、かつて、紅頭嶼と謂われた島で、コウトウシロシタセセリやコウトウキシタアゲハなどのチョウにも、その名を残している。
![アカシジミ](../../../sim/mk60.gif) アゲハチョウは、コウトウキシタアゲハ(未採集)、ベニモンアゲハ(未採集)、カラスアゲハ(未採集)である。
![ウラミスジシジミ](../../../sim/mk61.gif) シロチョウは、キチョウだけだった。
![ウラクロシジミ](../../../sim/mk62.gif) マダラチョウは、スジグロカバマダラ、オオカバマダラ、ミナミコモンマダラである。ミナミコモンマダラは、フィリピンからの迷チョウだと思われる。
![ヒサマツミドリシジミ](../../../sim/mk63.gif) ジャノメチョウは、コウラナミジャノメである。
![ミドリシジミ](../../../sim/mk64.gif) タテハチョウは、タテハモドキ、アオタテハモドキ、リュウキュウムラサキだけだった。リュウキュウムラサキは、大陸型だった。
![メスアカミドリシジミ](../../../sim/mk65.gif) シジミチョウは、ヤマトシジミ、シルビアシジミ、コシロウラナミシジミ、ルリウラナミシジミ、ムラサキオナガウラナミシジミ、ヒメウラナミシジミ、ニセウラナミシジミ、ギンスジミツオシジミである。ニセウラナミシジミは、フィリピンからの迷チョウだと思われる。
![キリシマミドリシジミ](../../../sim/mk66.gif) セセリチョウは、ユウレイセセリとオオシロモンセセリだった。
![イワカワシジミ](../../../sim/mk67.gif) トンボは、ヒメトンボ(未採集)、ハラボソトンボ(未採集)、ウスバキトンボ、ラムブリイアカスジベッコウトンボ(未採集)と非常に少なかった。
![トラフシジミ](../../../sim/mk68.gif) セミは、ヘベスクサゼミ、コウトウクマゼミ(未採集)ともう一種、多分セミと思われる啼き聲がしていた。コウトウクマゼミは、朝方だけ山麓で啼いていた。
![コツバメ](../../../sim/mk69.gif) 甲虫は、やはり2種類のカタゾウムシであろう。タイワンシロテンハナムグリ、カバイロハナムグリ、大きなオオフタモンウバタマコメツキ、青いコウトウムネスジタマムシ、コウトウツノヒョウタンクワガタ、ヒメカブトムシなどであった。
![キマダラルリツバメ](../../../sim/mk70.gif) その他の昆虫、ハチ、アブ、ハエなども非常に少ない島だった。
![ベニソジミ](../../../sim/mk71.gif) 八重山諸島と同じく、フィリピンからの迷チョウが多く見かける島みたいである。
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