夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 昆虫万華鏡<台湾>
夢惑う世界2.2 昆虫万華鏡<台湾・蘭嶼島>

台湾の採集地です
 第1回:2007年 6月28日 〜 2007年 7月 1日

台湾・蘭嶼島の採集地
台湾・蘭嶼島の採集地
トバフォリウスカタゾウムシ
トバフォリウスカタゾウムシ

(1)自然について

ウラゴマダラシジミうっ蒼とした緑の島を想像していたが、山々はところどころススキや低い潅木に覆われていた。昨年(2006年)6月末には、台風が幾つも到来していたのだが、今年は、台風は一つも到来していないようで、島にある川で水が流れているようなところは見かけなかった。これが普通なのかもしれないが、田畑には、水がたっぷりと溢れていた。
チョウセンアカシジミ島の雰囲気は、やはり八重山諸島である。同じと思われる植物が、あちこちで見られた。

(2)昆虫について

ムモンアカシジミ数多くの昆虫たちを期待していたのだが、残念ながら、見かけた昆虫たちは、少なかった。蘭嶼島は、かつて、紅頭嶼と謂われた島で、コウトウシロシタセセリやコウトウキシタアゲハなどのチョウにも、その名を残している。
アカシジミアゲハチョウは、コウトウキシタアゲハ(未採集)、ベニモンアゲハ(未採集)、カラスアゲハ(未採集)である。
ウラミスジシジミシロチョウは、キチョウだけだった。
ウラクロシジミマダラチョウは、スジグロカバマダラ、オオカバマダラ、ミナミコモンマダラである。ミナミコモンマダラは、フィリピンからの迷チョウだと思われる。
ヒサマツミドリシジミジャノメチョウは、コウラナミジャノメである。
ミドリシジミタテハチョウは、タテハモドキ、アオタテハモドキ、リュウキュウムラサキだけだった。リュウキュウムラサキは、大陸型だった。
メスアカミドリシジミシジミチョウは、ヤマトシジミ、シルビアシジミ、コシロウラナミシジミ、ルリウラナミシジミ、ムラサキオナガウラナミシジミ、ヒメウラナミシジミ、ニセウラナミシジミ、ギンスジミツオシジミである。ニセウラナミシジミは、フィリピンからの迷チョウだと思われる。
キリシマミドリシジミセセリチョウは、ユウレイセセリとオオシロモンセセリだった。
イワカワシジミトンボは、ヒメトンボ(未採集)、ハラボソトンボ(未採集)、ウスバキトンボ、ラムブリイアカスジベッコウトンボ(未採集)と非常に少なかった。
トラフシジミセミは、ヘベスクサゼミ、コウトウクマゼミ(未採集)ともう一種、多分セミと思われる啼き聲がしていた。コウトウクマゼミは、朝方だけ山麓で啼いていた。
コツバメ甲虫は、やはり2種類のカタゾウムシであろう。タイワンシロテンハナムグリ、カバイロハナムグリ、大きなオオフタモンウバタマコメツキ、青いコウトウムネスジタマムシ、コウトウツノヒョウタンクワガタ、ヒメカブトムシなどであった。
キマダラルリツバメその他の昆虫、ハチ、アブ、ハエなども非常に少ない島だった。
ベニソジミ八重山諸島と同じく、フィリピンからの迷チョウが多く見かける島みたいである。

台湾の昆虫たち
バエリツノヒョウタンクワガタ ge1キリギリス トバフォリウスカタゾウムシ ストラタウスアヤカミキリ ge3ツノトンボ
Fig.1twrs バエリツノヒョウタンクワガタ Fig.2twrs ge1キリギリス Fig.3twrs トバフォリウスカタゾウムシ Fig.4twrs ストラタウスアヤカミキリ Fig.5twrs ge3ツノトンボ
ベルリオジムネスジタマムシ ge30カメムシ ワリアビレヒゲブトノミハムシ マヨルギンスジミツオシジミ ge19ゾウムシ
Fig.6twrs ベルリオジムネスジタマムシ Fig.7twrs ge30カメムシ Fig.8twrs ワリアビレヒゲブトノミハムシ Fig.9twrs マヨルギンスジミツオシジミ Fig.10twrs ge19ゾウムシ
ボテレンシスチビカミキリ パラオニスヒメアリ ルフィペスクマバチ ギデオンヒメカブトムシ スプレンデンスチャバネアオカメムシ
Fig.11twrs ボテレンシスチビカミキリ Fig.12twrs パラオニスヒメアリ Fig.13twrs ルフィペスクマバチ Fig.14twrs ギデオンヒメカブトムシ Fig.15twrs スプレンデンスチャバネアオカメムシ
ge23コメツキ ge39ゾウムシ ge3ヒバリモドキ sp1マダラスズ サキシメンシスモモブトサルハムシ
Fig.16twrs ge23コメツキ Fig.17twrs ge39ゾウムシ Fig.18twrs ge3ヒバリモドキ Fig.19twrs sp1マダラスズ Fig.20twrs サキシメンシスモモブトサルハムシ

Copyright (C) 2008-2016 森みつぐ    /// 更新:2016年7月10日 ///